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言語化の難しさと、コミュニケーションの難しさ。~note再出発~《うつ病》

久しぶりのnoteです。最初の投稿から3年が経ちました。

このアカウントを作った当時は、最初の投稿にも書いてあったように、自分自身の話とか経験を書いていくつもりでした。

何故3年間も放っておいたかというと、自分自身の話をすることの難しさを痛感したからです。今回は、その話をしていこうと思います。

SNSや個人のブログで過去の経験や体験を書いて、公開し投稿する…
私自身、そういう風に他人の投稿を見て、読んで、共感することは好きでした。

でも他人がやるのと、自分がやるのでは全く違う。 「何がそんなに難しいのか」と思うかもしれませんが、自分自身を語るにしても、どうしても思い出したくない過去が付きまとってきます。

その思い出したくない過去の内容というのは、まだ今は書けません。これから書こうと思う時が来るかもしれないし、来ないかもしれない。

書こうと思ってもフラッシュバックで精神的な苦痛を伴うからです。

実際に、この3年間noteの投稿はしていなくても、下書きはいくらかあります。どれも書ききれなくて断念したものばかりです。

自分の頭の中で、書く内容を決めて、それに関連する自分の経験を深掘りし、思い起こす…そしてその経験や、それによる自分の感情・感覚を言葉にする作業というのは、かなりのエネルギーを要しました。また大なり小なり、ストレスやダメージを感じていました。フラッシュバックによる精神の消耗、希死念慮も時にはありました。

この難しさは必ずしも全員に当てはまることではないし、個人差があると思います。ただ自分にとっては、とてもとても難しいことだったのです。

しかし、「言語化の難しさ」というのは、noteに限った話ではありません。人との会話、直接的な会話に限らず、SNSやオンラインでのメッセージのやり取りでも同じだったのです。
誰かと会話している時でも、「何か伝えたい事があるけど上手く言葉にしづらい」というモヤモヤがいつも付きまとってくるのです。
後になって、「ああ、こういう風に言えばよかった」とよく後悔します。

そして次第に誰かとコミュニケーションを取ることが億劫になり、怖くなり、そういうやり取りやコミュニケーションを放棄してしまったのです。

会話が続かない、一方的なコミニュケーションで終わる、それによる不完全燃焼のような、言い難いモヤモヤ感・尾を引いて回るような感覚は今に始まったことではありません。昔から感じていたコンプレックスなのです。

この「言語化の難しさ」というのは、自分自身の色んな問題(トラウマ・フラッシュバック・コミニュケーションの苦手さ等)と関連していて、そう単純に治るものでもなく、私の永遠の課題でもあります。

実は「言語化の難しさ」をより痛感し、自覚し始めたのは、精神科の受診でした。私は7年前にうつ病と診断され、それから精神科に通院し始めました。最初は精神科医の主治医とは淡々とした話ですぐ終わり、薬をもらって家に帰る日々… そこでもやはり、上記と同じような不完全燃焼な感覚・モヤモヤが付きまとっていました。

「うつ病で病院に通っているはずなのに、うまく自分の症状を自分の言葉で伝えられず、何のために病院に通っているのか分からない」という思考に陥っていたのです。大丈夫じゃないのに「大丈夫」といい、苦しいのに「大丈夫」と言い続けていたのです。それは変な見栄でもなんでもなく、本当にどう伝えればいいのか、思考が迷子になっていたんです。

そこから、「これでは何も良くならない」と思い、自分の症状を「これを伝えたい」と思ったその瞬間にすぐメモに書いたり、日記を書いて自分の一日の状態を客観視したり、うつ病の症状をどういう風に表現すればいいか分からない時はネットで調べて真似して書いてみたり…
そういう作業をすることによって、やっと自分の症状をまともに客観視して、言語化して、主治医に伝えられるようになったのです。それからは、それまでのような淡々としたやり取りで はなく、症状についてちゃんと話ができる、そんな意義のあるやり取り…達成感を感じたのです。当たり前のようで、苦手なことでした。

そこでやっと自分が長年感じてきた「言語化の難しさ」が、自分にも相手にも大なり小なり、悪影響を与えて物事がいい方向に進まないことを学んだのです。ちゃんと自分の症状を伝えなかったことによって、症状を放置させてしまい、治療しているつもりでいるのに、実際はそうじゃなかったからです。

自分のことをしっかり相手(この場合は主治医)に伝える、それが病院なら尚更。伝えることによって、治療の方向性が見えてくる。

noteの投稿にしても、こうやって長々と書き連ねることが、いい方向に進むとはまだ分かりません。しかし「自分自身のことを話す」という当初の目的を思い出し、自分自身の永遠の課題である「言語化の難しさ」と向き合う大きな一歩になるのかな、と思っています。

これからは、こういう感じで自分自身を深掘りしていくようなお話や、趣味の話とか、色々できたらいいなぁ〜と思います。

note再出発ということで、今日はこの辺で。それではまた👋

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