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初心者ドラマーがドラム&ボーカルの同時Recするまでの話②〜レコーディング前編〜
続きです。
①はこちら。
【2】レコーディング前編(収録手段)
◆スマホで普通に録画してみる
前回の記事の最後で触れたとおり、
スマホで簡単に撮影してみた。
というか練習記録として、定期的にビデオに残しているので、
それを試しに上げてみたって感じ。
・音が割れる、音と映像がズレる...
スマホで音を拾うと、
とにかく部屋全体の音を拾うので、
ぼやーっとしている。
シンバルジャーンとかかなりボヤけるし
スネアもタムも全部ぼよーんとしている。
そして何より、
動作と音がズレる...!!!
練習動画としてみている時は気にならないのですが、
音源とリミックスするとき、
元の音と映像(ドラムを叩く動作)で合わせると
めっちゃズレる。
体感0.25秒ほど。
ちゃんとした環境を整えようと思ったのが、
夏頃。
◆ドラムの一般的なレコーディングを調査
・マイクが10本必要?!
最初の壁はコレ。
ドラムRec のマイキングは何本なのか問題。
いろんな記事を読み漁ると、
「7本は置きたい」
「最低でも4本でやっと聴けるレベル」
「できれば10本ほしい」
などなど。
めっちゃ使うじゃん....!!!!
そして案の定、マイクのセッティングや
音の調整にめっちゃ時間かかるとのこと...。
いや無理よ、初心者が、
かつ、そもそもパラレルな生活してて
スタジオ入れる時間も限られている人が
ひとりで無理よ。
ー 目の前に立ちはだかる
高い 高い 壁
by 日向翔陽(ハイキュー)
・プロのエンジニアに頼むハードルは高い
じゃあみんなそんな大変なことしないと
レコーディングできないの?といえば
そうではない。
だいたいのスタジオでは、有料でサウンドエンジニアをつけてくれるプランなどがある。
気軽にレコーディングしてみませんか?と。
でもプロがやってくれるわけですから、
それなりに演奏レベルもないとなんか申し訳ないし、
普通は3〜4時間くらいのパックで
何曲かレコーディングするようなので
レパートリーさえ少ない私はお話にならない...
まぁ、いつかお願いするでもいいのかなぁ。
と、現実感は遠くなってしまった。
ひとつの方法として頭の片隅におきつつ、
引き続き、ドラムRecの方法を模索する毎日。
そこで、見つけた次なる手段!
◆神モジュールと呼ばれるYamaha EAD10
・マイク1本(トリガー)で録音できる優れもの...!!
これ、ドラム界隈では有名な機材なのですが、
さきほどのマイク問題を解決してくれるとYouTubeで絶賛する声が多数!
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マイクがわりのトリガー
しかも音もそれっぽく補正してくれる。
ただ音を拾うだけじゃなくて、
それぞれドラムのパーツの音を拾って判断していい音にしてくれるらしい。
エコーなどのエフェクトもかけられるし、
宇宙音みたいな加工もできちゃう。
すごい。YAMAHAすごい。
たった5万円!
高けぇ!!
すぐにポチる度胸はなく、
Amazonのカートにいれたまま数ヶ月を過ごすことになる。
ドラムの練習続けて、いざってときになったら買おう。と言い聞かせる。
・しかし、ボーカルはどうする?
でもまてよ、
EAD10を入手したとして、綺麗にレコーディングできるのはドラム部分だけ。
ボーカルはどう録る?
別マイクでレコーディングしてあとで合わせる?面倒くさそう...
そもそもドラムボーカルを撮るなら
EAD10は違うのかもしれない...
高いし。そう、高いし。。
いろいろ調べていくうちに、
ドラムレコーディングをコンデンサーマイク1〜2本でやってみた!系の動画にたどり着く。
テスト音聞いても、素人からしたら、全然音質などは気にならない。
そりゃ、何本もマイク立てて音拾ったほうが、
それぞれがはっきり聞こえるし
あとから調整もしやすいから音として聴きやすいし美しいのはわかる。ここはEAD10の方が圧倒的にいい。
でもまぁなんでもクオリティ上げればいいってもんじゃないさ!
と言い聞かせる。笑
ドラムで1本、ボーカルで1本、
計2本のマイクで録る方法で進めてみようと決めた。
◆機材を買い集める
実現イメージを持てたら
行動力発揮するのみ。まじで早い、こういうときの私。すぐポチる。
・マイク
まずはボーカル用マイク!
スタジオ練したときにボーカルマイクを借りたことがあって、
マイクスタンド立ててドラムたたいてみたけど
まぁ、セッティングが大変だし、
ドラム叩くには邪魔だし
叩きながら、歌う時はマイクの方に口向けなきゃいけないのが不便。
というわけで、ヘッドセットマイクを買ってみた。
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XLR?? RCA??
と、音楽系ケーブルのことはあまり詳しくなかったけど、色々調べた。
(映像系のHDMIとVGAとかは、ちょうど切り替えが多かった当時、仕事でめちゃ調べた笑)
こういう端子系って形を合わせればいいってもんじゃないんだなぁ、とこういう調べる機会があると知れて、新しい世界をのぞいた感覚になる。
ま、めっちゃ浅くですが。笑
マイクにも、
ダイナミックマイク
コンデンサーマイク
と大きく2種類あって、簡単にいえば
収音感度が違くて
それぞれの良さや、得意・不得意の状況がある。
ボーカル用のヘッドセットマイクは、
ダイナミックマイクにしました。
ボーカルRecといえばコンデンサーってイメージがあったけど、
それは静かな部屋で、音の跳ね返りなども対策できている場合に限ること。
私の場合は、ドラム叩きながら使う想定だから
いろいろ雑音が入らない方がいいし、
まぁ粗もなるべく目立たないほうがいいし、
ということで。
ドラム用マイクは、
コンデンサーマイクをスタジオでレンタルすることに。
1時間数百円。
買うと高いしね、デリケートな機材だから保存にも気を使わなくちゃいけないし持ち歩きも大変だし。レンタル一択。
・AndroidからiPhoneへ
まだマイク問題に頭をかかえているとき。
例えEAD10を買ったとして、録画&録音するために使用するアプリ「Rec’nShare」。
これを問題なく使用できるのはiPhoneのみとのこと...
私は10年以上前から根っからのAndroidユーザー。ついに乗り換える時が来た...!
昔から抵抗があったが、このためならとあっさりと変えました。笑
iPhoneユーザーの夫から
携帯ショップいくより自分でappleストアで本体買って、自分で機種変したほうがいい、とアドバイス。
ついでに、結婚してから後回しにしていた
携帯キャリアも、やっと夫婦一緒にして格安スマホに乗り換え。
一気に片付いた。笑
・手頃なミキサーがあることを知る
ミキサーとは、色んな音をミックスする機械で
スタジオにでっかいのが置いてある。
オーディオインターフェースとも呼ばれていたりする。(厳密な違いは分かりません)
プロが使う機械、、と思っていたので
手頃なものがあることを知らなかった。
あとは、ミキサーがあったところで
PCで編集する前提と思い込んでいて、
私は社用PC以外では、ずーーっと前に買ってしばらく起動させてないノートPCしか持っておらず、
新しくパソコン買い替えるにも、音楽編集以外の用途がなく、「それって本当に必要...?」に反論できないからあまり気が進まず....
そこへ、
このミキサーとiPhoneがあれば弾き語りのレコーディングできます!みたいな記事を見つけ、
PC要らずでコンパクトなミキサーがあることを知り、こちらを購入!
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2万ちょっと。
付随して、いろいろなケーブルを買う。
これで、ボーカル用マイクと、
ドラム用マイクを繋げて同時にレコーディングできると言うわけ。
その他、
スマホ側はなんのアプリ使う?
編集ソフトはどれつかう???
など調査検証は行いましたが、
ミキサーもYAMAHAなことだし
YAMAHAのアプリ「Rec’nShare」を使用することに。
こちらはオフボーカル機能だけではなく、
オフドラムにすることもできるので
かなーーり便利でした。
次回、いざレコーディングへ...!!
いざ、スタジオで録音テスト!
ミキサーの動作テストでマイクの音でない問題...などなど
苦難はまだまだ続きます。
「勝利の味は
楽勝より悪戦苦闘の末が美味」
by BURNOUT SYNDROME
です。ハイキューネタが多し。
抹茶かすてら