#06 キャンプ×バリアフリー①
こんにちは、NAOです。
当キャンプ場のコンセプトについて考える日々が続いておりますが、大きな可能性を感じる方向性が見えてきたので何回かに分けて書いていこうと思います。
ここ数年、ダイバーシティやインクルージョン、SDGsといった単語が一般化してきている印象があります。
この辺について諸外国に比べて日本は遅れているとよく聞きますが、僕は外国で生活したこともなければ専門で仕事しているわけではないので、実際のところ、それがどの程度なのかはわりません。
しかし数年前、僕は障がいに対して強い衝撃を受ける出来事がありました。それ以降、車椅子でアクティブに活動してる方のYoutubeなんかを見るようになり、そのバイタリティに驚かされました。
それと近い時期に、妻の母親が脊髄小脳変性症で車椅子生活となりました。僕はDIYが得意なので、妻の実家で車椅子で動きやすいように段差を解消したり勝手口で荷物を受け取れるように簡単な床を作ったりしました。屋外の移動も大変なので、可能な限り車椅子を車に積んで出かけたりなんかもしました。
色々な場所に出かけるなかで、段差や通路幅など、健常者が普段感じないハードの部分で車椅子のユーザーにとっての不便が存在し、それがユーザー本人の特に屋外での諸々の活動に「遠慮する」気持ちを生じさせている印象を持ちました。
DIYや外出を通して義理の母からはとても感謝されましたが、僕は特別なことをしたつもりはなかったので恐縮してしまいました。
僕はいまだに街中で障がい者の方に「なにかお手伝いしましょうか」と声をかけられない人間ですが、これらの経験から、頭の片隅に「何かできないだろうか」という思考が定着し始めました。
僕は年10泊ぐらいのどちらかと言えばギア沼寄りのキャンパーですが、キャンプ場で車椅子を使っている人をあまり見たことがありません(当然いらっしゃると思いますし、たまたま出会わなかっただけかもしれません)。
「キャンプは不便を楽しむもの」なんてよく聞きますが、キャンプ場の地面は当然砂利や土で車椅子がスムーズに動き回れるとは言い難いです。調べてみても水回りも車椅子利用者が使いやすいように作られているキャンプ場も少ないです。やはり車椅子利用者ご本人がキャンプに強い興味があったり、近くにキャンプが好きな人がいないと、キャンプを始めてみようという方は少ないんじゃないでしょうか。
新たなビジネスやサービスは、不満や不便などの不〇から生まれるという言葉をよく聞きます。
上記のような不便を解消し、健常者だけでなく車椅子ユーザーやその関係がバリアフリーに楽しめるキャンプ場としてオープンできれば、シナジーが生まれてキャンプの楽しさを知る機会を作れるんではないかという考えが生まれました。
車椅子ユーザーとその家族友人が、遠慮や抵抗なく使えるキャンプ場として、当キャンプ場の「1組限定」も相性が良い気もします。
続く