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「きょとん」とされる講義には深い理由がある – 時間差で効果を発揮する言葉の持つ力
皆さんこんばんは!
講義やセミナーで、参加者が「きょとん」とした表情を見せることがあります。
講師の言葉の意味が、その場では十分に理解できないからです。
しかし、これは実は意図的なものかもしれません。
なぜ講師は、時に理解されにくい言葉を選ぶのでしょうか?
「もやもや」は意図的な仕掛け
「あの講師が言っていたのはどういう意味なんだ...」
「なんかもやもやするな...」
こうした反応は、実は多くの優れた講師が意図的に引き出そうとしているものです。
なぜなら、このような「もやもや」した状態こそが、深い学びへの入り口となるからです。
脳の中で起きていること
人間の脳には興味深い特徴があります。
重要な情報は、無意識のうちに記憶され、必要なタイミングで想起される仕組みを持っているのです。
講師の言葉は、最初は表面的な理解にとどまります。
しかし、時間の経過とともに脳の深い層で処理され、聞き手個人の経験や状況と結びついていくのです。
なぜ時間差で効果が出るのか
この「遅効性」には、主に3つの理由があります:
内省と気づきのプロセス
優れた講師の言葉は、聞き手の中で徐々に熟成されていきます。実体験と結びつくことで、自己の行動や考え方に対する新たな気づきが生まれ、より深い理解へとつながっていきます。感情的な受容
即座には理解できない深い意味を持つメッセージは、時間をかけて感情的に受容されることで、より強い影響力を持つようになります。特に困難な状況に直面したとき、過去に聞いた講師の言葉が心の支えとして蘇ってくることがあります。行動変容のきっかけ
講師の言葉は、単なる情報伝達ではありません。聞き手の価値観や行動様式に影響を与える触媒として機能します。この変化のプロセスには時間が必要であり、それゆえに「遅効性」という特徴を持つことになります。
「すぐに分かる」だけが正解ではない
すぐに腑に落ちる内容だけを教えるのは、実は簡単なことです。
しかし、真の学びとは、時として時間差でじわじわと効いてくるものなのかもしれません。
優れた講師は、この「遅効性」を意識的に活用しています。
そして、そのためには講師自身もより多くの挑戦や失敗の経験を積む必要があるのです。
「きょとん」とした表情が、実は深い学びの始まりを示すサインだとしたら?
次に講義で理解できない内容に出会ったとき、それを「もやもや」したまま受け止めてみるのも、新しい学びの形かもしれません。
あなたの中で、過去に聞いた言葉が今になって響いてきた経験はありませんか?
それは、きっとその講師が意図的に仕掛けた「時間差の学び」だったのかもしれません。
わたしはこんな講師を目指しています!
さぁ、次は何と言ってもやもやさせようかな、、、