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生成AI時代の本質的な問い - セミナー参加者から学んだ「考える力」の真髄
生成AIのセミナー講師として何度も登壇させて頂いたなか、最も印象に残っている質問があります。
「AIばかり使っていたら、ばかになりませんか?」
この質問には深い示唆が含まれています。
私たちは本当に、AIが登場する前から「十分に考えていた」のでしょうか?
暗記重視の教育文化を見つめ直す
日本の教育システムを振り返ると、正解を覚えることに重きを置く傾向が強かったことに気づきます。
受験や資格試験では、決められた解答パターンを暗記することが求められてきました。
企業での新入社員研修でさえ、「こうすべき」という型にはめる教育が一般的でした。
生成AIがもたらす「考える時間」の創出
実は、生成AIの登場により、私たちは「考える時間」を取り戻すチャンスを手に入れました。
定型的な作業や情報収集をAIに任せることで、本質的な思考や創造的な活動に時間を使えるようになったのです。
セミナーで見えてきた新しい課題
しかし、ここで新たな課題も見えてきました。
「考える習慣」が身についていない方々にとって、突然与えられた「考える時間」の使い方が分からないのです。
まさに、「静かな退職」のように、積極的に考えることを避ける傾向すら見受けられます。
変化の時代だからこそ必要な「問いを立てる力」
興味深いことに、「AIで人は考えなくなるのでは?」と質問される方々に共通する特徴があります。
それは、すぐに「答え」を求める傾向です。
しかし、これからの時代に本当に必要なのは、正しい「問い」を立てる力ではないでしょうか。
セミナーから見えてきた希望
各地でのセミナーを通じて、参加者の方々との対話から多くの気づきを得ました。
質問の一つ一つが、私自身の思考を深める機会となっています。
異なる視点からの質問は、新しい気づきと学びをもたらしてくれるのです。
今後の展望:
共に考え、成長する場として 2025年に向けて、さらに多くのセミナー開催の機会をいただいています。
これからは、単なる情報提供の場ではなく、参加者の皆さんと共に考え、互いに学び合える場を作っていきたいと考えています。
生成AIは、私たちの「考える力」を奪うのではなく、むしろ「本質的に考える機会」を与えてくれるツールなのです。
大切なのは、この機会をどう活かすかを、共に考えていくことではないでしょうか。
セミナー講師として、これからも参加者の皆さんとの対話を大切にし、共に成長していける場を作っていきたいと思います。
あなたも、AIと共に「考える力」を育んでみませんか?