マヌカハニーをオススメしないワケ②
昨日は、私がマヌカハニーをオススメしないワケの一つをご紹介しましたが、
もう一つの理由は、その需給バランスにあります。
マヌカハニーって?
そもそも、マヌカハニーとは、ニュージーランドに生息するマヌカ(学名:ギョリュウバイ)の花の蜜で作られたはちみつのこと。
「マヌカ」はニュージーランドの先住民・マオリ族の言葉で「復活の木」「癒しの木」を意味し、
1年のうち4週間程度しか花が咲かず、はちみつの採取できる期間が限られていることから、とても貴重なものとされています。
液体の金?
そのため年間のマヌカハニー生産量は、1,700トン程度。
それだけしか摂れません。
その抗菌性が人気を呼んで、今やマヌカハニーは世界中で販売されています。
世界で流通販売されているマヌカハニーは、年間1万トン以上もマーケットに出ています*¹。
えっ?どうして?
生産量の10倍近くが市場で売られていることになります!
つまり、マーケットで売られている 90%近くが純粋なマヌカハニーではないのです。
マヌカハニーもまた、9割以上が偽物であるか、全く別のもの(果糖ブドウ糖液糖(HFCS)など)の混ぜ物で嵩増ししてあるのか?
日本に流通しているものも、昨年2019年は、日本に503トンのマヌカハニーの輸入がありました*²。
年間採取できるマヌカハニーの、3分の1もの量が本当に日本にすべて入ってくるのか不安になります。
ブランドのものだから大丈夫!
高価なものだから大丈夫!
という安心は通らないレベルの偽物王国に!
マヌカハニーは「液体の金」と呼ばれるほど、ビジネスの一つとなってしまっている現状です。
この現状が私がマヌカハニーをオススメしない理由の二つめです。
特に当店の“ホンモノの蜂蜜”を手にしていただいているお客様は、
その健康への道の足を引っ張るものをわざわざ高額なお金を支払って手に入れる必要はないのでは?
と思ってしまいます。
<参考文献>
*¹ Leake, J. Food fraud buzz over fake manuka honey(2013)
*² NZ貿易統計 ニュージーランドの日本向けマヌカハニー輸出量