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南極に行ってきました / 舞台「宇宙よりも遠い場所」感想

5月17日〜21日にかけて全7公演行われた
舞台「宇宙よりも遠い場所」を観劇してきました。平日は参加出来なかったため土日でそれぞれ1公演ずつ、計2公演参加でしたね。

見ての通り、noteのアイコンもTwitterのアイコンも南極観測船の私ですがこのアニメが大好きなのです。
大好きだからこそ舞台化するという情報を見て不安がデカかった。
2.5次元の舞台は作品を好きなほどガッカリするんじゃないかと考えていたのも事実だしね?
前回のやが君は原作を知らずに観たのでこの問題は起きなかったんですが…今回はさあ悩むぞ…と思っていたのに、舞台のオタクがチケ取ると話を聞いて二つ返事レベルで決断したらしい。判断が早い。

今回はじめて同じ舞台を2度観たけれど、2回観て大正解やね。
2日とも同じ場面で泣いたり、違う場面で泣いたりできて舞台の楽しみ方を少し分かってきたかもしれない。

構成としては1〜7話あたりをガッツリ削り、南極へ向かう部分の描写をメインにしていたみたいです。アニメでは削られた部分でよく泣いていた身としては、少し寂しさもあったけど2時間にまとめるならそうなるよねと納得。

脚本・演出担当の土田さんがアニメを見て、良いと思ったシーンを詰め込んで凝縮したものが今回の舞台だそう。パンフレットでそう語ってた。
その分、アニメではなかった場面描写が挟まれており舞台でしか見れない物語に出会えたね。

全編通して振り返りは無理なので良かった点を3つほどに分けて書こうかなと。
ステージは簡素で階段と箱?だけのステージだった。本当に舞台要素が強いのかなという印象。舞台観に行くの2回目だから知らんけど。

・キャスト選出


一番不安というか、2.5次元舞台だと気になるところ。原作が好きだと余計にキャスティングの心配がデカいと思う。 本音はめちゃくちゃ心配してた。中心人物4人のうち2人がアイドルだけど「大丈夫か?」と思ってました、正直ね。まあ手のひら無理矢理返されましたけど。
メインの4人それぞれで勘弁。

小淵沢報瀬役 石井陽菜さん

シルエットがもう小淵沢報瀬。 まくし立てるシーンが多かったけど一切詰まることなく言い切ってて役者さんすごい。声も報瀬っぽかったね。(本人もパンフで言ってたけど)
アニメの画面越しで聞くセリフと目の前で聞くセリフは同じようで全く違うなと体感させられたね。
あとジャンピーンで毎回飛んでたのかわいくて好きです。

玉木マリ役 堀内まり菜さん

最初は「キマリか〜?」と思ってたけど話が進むたびにキマリにしか見えなくなっていった。 アニメよりも少し大人な感じかなって印象。
序盤のスニーカーがアニメで履いていたものとほぼ同じ靴で再現度高いなとなった。
主役というより進行役に近い立ち位置だな~と思ったり。

三宅日向役 岸みゆさん

一番衝撃受けたよね、だって三宅日向にしか見えなかったんだよ。
完成度の高さのあまりブロマイド購入してしまった。 舞台初挑戦とのことだったが、そう思わせない堂々とした振る舞いだったな…。
舞台に三宅日向は存在していた。画面から飛び出してきたかと思ったよ。

白石結月役 北澤早紀さん

北澤さんはAKB48所属とのことらしい。 話し方、声色が結月にめちゃ似てた。
序盤は他3人に対してよそよそしい雰囲気があったが、友達誓約書以降明らかに違う態度に。そこは意識して演じていたらしい。
役に対する理解・落とし込みが深くて素晴らしかったです。

その他のキャストさんも皆さん素晴らしかったです。
メイン以外で挙げるなら藤堂吟隊長がより好きになるくらい桑原裕子さんが良かった。 アニメで見た時よりも親しみやい雰囲気が出てるなと感じるなど。

・舞台オリジナルのシーン


アニメでは描かれなかった場面をいくつか入れていた。一番多く挟まれていたのは結月と母親の関係性かなー。
ここ踏まえたうえでのエンディングで泣くんだから、もう。

リンとめぐっちゃんの会話

アニメでは全く交わらなかった2人の絡みが観れるとは。めぐっちゃんはキマリに対して溜まっていた鬱憤をリンにぶつけるシーン。
絶交のシーンを削ったからこの2人の絡みで吐き出す場所を作ったのかな。千秋楽でのこのシーン、目の前でめぐっちゃんの涙が見れて余計に没入度上昇。
これ踏まえた上でのエンディングで泣く(ry

旧基地での探索

アニメでは到着後すぐに基地内の捜索が始まったが、舞台ではこの直前にキマリ・日向・結月の3人が吟ちゃんと佳苗さんに頭を下げ10分だけ捜索許可が下りた。 報瀬は「南極にまで着いてきてくれる友達が出来た」とお母さんにメールを送ってたけどそれ以上なんだよな。貴子がここに居たという証を見つけるのがみんなの目的にもなってたんだよな。ここで許可を出せる吟ちゃんにも涙、止めれんよな。 1419件。

報瀬と貴子の会話

アニメでは絶対にできないことを舞台でやってくれました。過去と現在が交わることができるのは舞台の特権なのかな。 貴子から報瀬へ、報瀬から貴子へ。 お互いに送る「ありがとう」で涙止まらんよ。 吟ちゃんもこういうシーンいくつかあったね。

オーロラ

一番どう見せるのか気になってた部分。 あれはなんだろう、布(?)でいいんか? 薄くて透明に近い布を垂らしてライトアップしてたのかな? その手があったかと。 本物はこの10000倍綺麗らしい、知ってる。


こんな感じでアニメで好きな場面が削られたこともあったけれど、舞台オリジナルのシーンが見れて別の解釈も生まれ、アニメでは泣かなかったシーンで泣くことが多かった。好きなシーンではもちろん泣いたうえでね。

ラストのエンディング~、これがあまりにも良くって…。
出演者全員で歌唱したテレビアニメEDの「ここから、ここから」
歌い出しはキマリと報瀬、そこから日向・結月が加わり出演者全員で歌唱。 ここでも泣きました。
参加した2公演とも上手側で観劇していたので目の前に白石親子がいるんすよ。親子だよ? 2人が抱き合ってるの見て涙がほろり。
千秋楽は下手側にキマリ・リン・めぐっちゃんの3人が抱き合いながら、中央階段では貴子が吟ちゃんと佳苗さんに抱きついてるの見つけてこの日一番涙が出てたな?

好きなシーン羅列
・ジャンピーンで毎度飛ぶ報瀬
・カメラマン日向とカンペ役キマリ←書いてる内容ちょこちょこ変わってて好き
・パスポートが日向仕様になってた(Twitter)
・パスポート見つかった時の報瀬の顔
・めぐっちゃんの涙(千秋楽で気付いた) ・階段の手すりで船に見せるやり方 ・ラミング→割れてからの照明、まくし立てざまあみろ
・日向の「手だけで良い」のシーンでガチ泣きしてたっぽい岸みゆさん
・結月お誕生日のケーキと旗←旗アニメにはなかったよな?
・ね?
・内陸遠征前集合写真の旗、完全再現でワロタすごくない?
・内陸遠征前の結月と母親の電話、最後は娘の気持ちに気付いて「気をつけるのよ(いってらっしゃい)」で送り出した白石ママン
・ラストのセリフで全員が別方向に歩き出すところ

ライトの演出が良すぎて照明を担当されていた方に感想を送ったらお返事くださりました。あのライトは本当に印象に残ってる。


トリプルカーテンコール

・岸みゆさんの「舞台初挑戦だったけど、周りのキャスト、そしてメンバーのおかげここまで来れた」という言葉で大人組の皆さんが泣いてるの見てこちらも目が潤む、三宅日向役があなたで本当に良かった。
北澤さんも話していたけど「アニメの完全再現で終わりたくない」という言葉を聞き、この舞台へ賭ける思いみたいなものを舞台から感じていたので公演後にこの言葉を聞けて大事に想ってくれてるのだなあとなった。

遮るものが何もない舞台でぶつけられる感情は何にも代え難いですね。

舞台よりもい」だからこそ、ここまで感動させられ、気持ちが抑えきれずにまとまらない感想を書いているのだと思います。
また南極に行きましょう、何度でも。
円盤化や南極へ向かうクラウドファンディングがあれば是非協力します。

素敵な舞台をありがとうございました!
明日から『ざまぁみろの精神』を忘れずに生きてこう。


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