匿名寄付の面白さと、もったいなさと。
ジャンルを選んで寄付するsolioの代表の今井です。毎日のように寄付に関するニュースを読んでいますが、多いのが匿名寄付です。日々、自治体やNPO(多くは自治体ですが)に対する数十万から数千万、多い時には億単位の寄付などがニュースに出ています。
今検索してみたら、
これとか去年の12月に10億円寄付って書いています。。。(驚
あと、こういった匿名で
キャラクターの名前を名乗っての寄付もこの10年ぐらい毎年のように見かけるようになりましたし、一時期テレビでも話題になった時もありました。
そもそも匿名寄付とは、寄付するときに個人の名前も伝えない形で誰かわからない形で寄付することを言います。日本だと、寄付をすることの表明の時に「売名行為だ」という批判があったりもしましたが、ここ10年ぐらいでそれも少しずつ変わってきたようにSNSを見ていると思います。とはいえ、陰徳の文化があるように、あまり名乗らず、公表もせずに寄付する行為が良いような社会風土がこれまであったのではないかと思います。
匿名寄付も良いのだが、視点を変えてみるともったいない
匿名寄付をする理由に「これが清い」という陰徳的な考え方もあると思いますし、「NPOから連絡が来て欲しくない」「名前を公表されると、他の団体から寄付をお願いされるかもしれない」など名前出して欲しくない理由は色々とあると思います。
NPOを経営していて思うのは、寄付者さんの名前を同意なしに開示しないことは重要で、NPO側がこういったことを明示しておくことは重要だと思います。「勝手に寄付したことを言いません」と伝えておくことは寄付行為、寄付体験がネガティブにならないために大切だと思っています。
ただ、視点を変えてみるともったいないと思う時があります。実名と違い、匿名だと領収書発行ができません。住所や氏名等もわからないため、寄付の領収書発行ができません。そのため寄付控除が受けられないため、本来的には控除を受けれた金額は他の団体へ寄付ができたのにされていない、ということになります。
少しわかりづらいかもしれないので、わかりやすい説明を見つけました。脇坂税理士さんのブログから引用します。
そうなのです。控除を受けられる分、本来的には他の団体や金額多めに寄付できたにも関わらず、その可能性を失ってしまっていることもあったりします。
寄付をしたことを表明することも大切
日経の記事で編集委員の方が、以下のように書いている記事を見つけました。2014年の記事になりますが、
と書いています。これ、本当にそうだなーと。
寄付は「寄付しました」と表明することでそのNPOへの寄付が明らかに増加します。twitterだと団体URL掲載して「寄付しました」というだけで寄付が増加するので、表明することや発言することは本来的には寄付自体を広げる行為だから、大切だと思っています。
また、寄付は「寄付したら、終わり」という訳ではなく、始まりだと思っています。自分のインタビュー記事から引用しますが、NPO活動を通して以下のように思っています。
そういう意味では、寄付をしたときにシェアすることなどぜひやっていくことを多くの人とやっていきたいものです。
寄付している先の団体のURLや引用でもRTなどでの寄付表明もぜひしていただきたいと思います。
あと、最後にですが、僕らのsolioのサービスは自分の寄付先や寄付のジャンルを公開できるようにサービス設計しています。寄付をすると、マイページからすぐに公表できるようにしています。
こんな感じで↑
ジャンルは出ますが、寄付金額も出ないようにしており、そういった金額的に見せたくないということもあったりすると思うので、配慮して公開できるようにしています。
solioは寄付を公開しやすいようにと思って作りました。ポートフォリオを公開してツイートもできたり、FBでシェアもできたりするので、ぜひ寄付してみて、「やってみようかな」と思う場合は公開してみてください。寄付の表明も大切なので、寄付をつなげるためにもぜひ。寄付をつなげるためにも。読んでいただき、ありがとうございました。