ゴシックホラー 新作『ノスフェラトゥ』のダーク美と違和感をちょっとだけ
2025年、初観の映画が、『ノスフェラトゥ』(吸血鬼の総称)。
見どころは二つ。
この映画は、エレン役のリリー・ローズ・デップ(ジョニー・ディップと、バネッサ・パラディの娘)と、助演のアーロン・テーラー・ジョンソンがやたら目につく映画。
そして美しいビジュアル。
今回はあらすじはあえて書かない。(←ウイキキ)
あまりに有名な原作、映画がもう前からたくさん出ているので必要ないでしょう。
さぁ、いってみましょうか。
ノスフェラトゥ(1922年のサイレント映画のリメイク2024年版)
脚本。まず原作を少し変えて、エレン自身の思春期の孤独を理由に、闇の中から邪悪なストーカー悪魔を呼び寄せてしまうストーリー仕立てにしたのはいいと思う。リリーの美しさが目立つ。まるで彼女のPRのためのようだ。
ロバート・エガース監督、ゴシックホラーらしい街を覆うような暗闇などの美意識が高く、これこそドラキュラ映画にふさわしいビジュアルで攻めてくる。ネズミが船を出てうわっと、ドイツの街中へ出てくるシーンなど、どこをとっても上手い!
キャスティング、残念ながら納得できないドラキュラ役!
闇の存在は違うビジュアルに変えた方がいいのでは? という疑問が最後まで何度も私の頭を横切る。
エレンが幼い時から何度も夢に見て繋がりを深めるというストーリーに、このオルロック(ドラキュラとも言う)伯爵をこのような見た目のひどい怪獣風貌にしてしまうのが全くわからない。特に背中のアレは何? 怪獣映画?
この美しいエレン役に合わせるなら、どこか変顔、の人を選んだ方がいいに決まっている。目と口が大きく異様にギラギラしている人とか、あるいは、、、、お父さんであるジョニーディップをドラキュラ役にするとか?
親子共演、それはベッドシーンがあるのでモラル敵にダメだけなので仕方ないにしても。前に彼女が付き合っていた、フレンチラッパーのヤシン・スタインの方がいいかもしれない。この人の風貌をベースにした方が良くないか?
あるいは、『美女と野獣』仕立てで考えるとしたら、ドラキュラ役を二人にして(!)、彼女の目に映る綺麗系ドラキュラをもう一人作り出してもいいのではとさえ思う。
ちなみに今までの映画で個人的に好きなバンパイヤ役は、1979年版。
クラウス キンスキー。(日本公開は1985年)下参照 (ナスターシャ・キンスキーの父親)↓ この人は、完璧なドラキュラ風貌。
恐怖、
エレンの顔から黒い涙が出てくるあたりという人が多いと思うけど、それを言うならエレン中心の場面はエロ可愛いである。口からの舌が出て曲がりだし本人が苦しむ様子は映画エクソシストそのものである。これまた違う映画が浮かんでくる。怖さでいえば、ルーマニアの城シーンが一番の山場。これこそゴシックホラーという感じ!
(あ〜、うちに来ている、バダンテさんたちもみんなルーマニアだわ、とどうでもいいことを一言)
主演女優
母のバネッサ・パラディと違いリリー・ローズは、すきっ歯じゃなくてよかった。(←そこ最近気になる場所)、今風でいて本当に美しい。
まだ彼女に個性は感じられないけど、きっといい女優さんになるのは確実。
そして助演は
アーロン・ティラー・ジョンソンが、友人役で出てきてかなり目立った。
この映画の中で抜きん出て演技上手で、イケメンなのですぐに調べたら、次回からの、007の主演男優ではないか! これは、嬉しい。
まとめ一言
この二人を、起用して、頑張って収益を上げてる映画という感じ。こういうゴシックホラー好きには、見て損はないけどね〜。