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【専門家向け】心理相談の見立ては2つの視点が大切|①違和感・臨床像と②心理発達段階

この記事は「シノブラジオ」の覚え書きです。本編が気になったら、下記のラジオのほうもお聴きください。
>>シノブラジオ

臨床心理士・公認心理師の高間しのぶです。埼玉県志木市のソレア心理カウンセリングセンターでカウンセラーとして働いています。

今回は専門家向けです。この放送だけで見立ての概略が分かります。

■テーマ

【専門家向け】心理相談の見立ては2つの視点が大切|①違和感・臨床像と②心理発達段階

【今回は専門家向けの放送です】

◇こんな疑問や悩みを持っている方に
・見立ては難しい。どうやるんだろう?
・精神医学的な見立ては想像がつくが、心理学的な見立てって何?

◇そんな人がこの放送を聴くと、
・見立ての方向性がよく分かります。

◇ツイート紹介
今日のテーマにつながるTwitterの質問箱の質問と回答を紹介します。

質問:
見立てが大事とのことですが、相談者からの何等かのサインによって軌道修正していくことはあるんですか?カウンセリングが上手く進まない場合は、その都度軌道修正していく感じですか?

回答:
見立てについては、都度軌道修正しています。メインの見立ては変わらなくても、「いまこの人は、この見立てのどの辺りにいるのか?」などは毎回のセッションで確認&修正しています。
精神科医の神田橋先生も、さいしょは直観的にざっくり自分の言葉で説明して、その後それを汎用的な精神医学用語に落とし込んでいくようなことを、どこかの本で書いていました。

【注意】今回は、ソレアの方法をお伝えしています。他の相談所では行われていないかもしれません。ソレア独自の話として、しかし汎用性のある方法ですので、お聴きください。

■相談者から受ける違和感が大切

・違和感が見立ての基本
⇒強迫っぽい人の例:ワイシャツだが、靴がそのまま脱ぎ捨てられているなど

・都度、見立ての軌道修正
・例:神田橋先生の話


■カウンセリングが進まないとき、進んでいるとき、両方とも軌道修正あり

・進まないときの軌道修正:見立て間違いかも
・進んでいるときの軌道修正:どのくらいの回復度かを見ている


■見立ては2本立て

・①臨床像およびカウンセラーの違和感で見立てる
⇒直観を鍛える必要あり
⇒神田橋流

・②心理発達段階で見立てる
⇒脳機能障害について切り分けた後で②をやる
⇒高橋流(精神科医の高橋和巳先生の研修を受ける)

■まとめ:見立ては2つが重要(←ソレアの方法です)

・①臨床像と違和感(神田橋流)
・②心理発達段階(高橋流)

・精神医学的な視点は一番ラスト

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