カウンセラーは誰に話を聴いてもらっているか|空と話せば、楽になれる
この記事は「シノブラジオ」の覚え書きです。本編が気になったら、下記のラジオのほうもお聴きください。
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臨床心理士・公認心理師の高間しのぶです。志木市のソレア心理カウンセリングセンターでカウンセラーをやっています。最近、YouTubeチャンネルで平日のお昼0:30~30分ほど、ライブ配信「ランチトーク」をやっています。良かったら覗いてみてください。視聴者の方とコメント欄で交流しています。
■テーマ
カウンセラーは誰に話を聴いてもらっているか|空と話せば、楽になれる
■なぜ話を聴いてもらうと楽になるのか
それは、自分の感情に気がつくからです。自分だけでは気づけないのか?という問いが出てきますね。自分だけじゃ難しいというのが正直なところです。
本心というものはなかなか姿を現しません。本心の表面を、本心とは違う気持ちやら思考やらが、びっしりとカモフラージュしているのです。そのゴミみたいなものを取り除かないと、本心が見えてきません。
誰かに自由に話すことで、気持ちの上澄みにあるゴミみたいなものがなくなるのです。
化学反応を進めるために触媒というものを使いますね。こころの場合、「誰かに話すという行為」が触媒になって、上澄みのゴミがどんどんと取り去られていくんですね。
そうすることで、上澄みの下の本心(気持ち)に気がつくことができます。
取り去られるというよりも、どんどんと深まっていくという表現のが適切でしょうか。他人に話すことで、どんどんと自分の中に深く潜れるので、自分に気づくのです。
メモ
水素と酸素から水を作るとき、少量の銅があると速やかに反応が進んで、水を生成できます。この「銅」を触媒といいます。
■カウンセラーは誰に聴いてもらうのか?
・同僚
・友だち
・スーパービジョンの前後の雑談
・空(自然)
・自分
このくらいしか思いつきませんが、意外と【空】に聴いてもらっている感があります。私の場合ですが、小学校に入る前からですね。どんな天気の日でも、空に聴いてもらっています。
トワ・エ・モアの「誰もいない海」という歌詞にも、「空と約束したから」というフレーズが出てきます。空と話している人は、意外に多いのではないでしょうか。
荒木一郎の「空に星があるように」にも、空の存在が出てきます。星も空ですね。
空をもっと広げていくと「自然」との交流ということになるでしょう。
◇自分との対話
そして最後の【自分に聴いてもらう】ですが、自己との対話ですね。これは自然や空との対話も自己との対話の延長上にあるのかもしれません。
この自分のとの対話ができるようになるには、自分の専門性を高めることが必要です。この方法は3つあります。カウンセラーでなくても、専門性は高められます。
・心理臨床を深く学ぶ
・自分の症状の専門家になる。例えばあなたが愛着障害なら「愛着障害の専門家になる」ということ
・自分のフェルトセンスと対話する。下記記事を参考にしてください。
■まとめ:空と対話しよう
・誰か話す人がいないと思ったら、空を見上げよう
・空だけで足らなければ、どこか広い風景のところへ行ってみよう、例えば河口とか。
・自分と話すのは最強(これは孤独を味方につけるということでもある)
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