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夢はあなたの友だち|悪夢から見る象徴夢の読み解き方


この記事は「シノブラジオ」の覚え書きです。本編が気になったら、下記のラジオのほうもお聴きください。
>>シノブラジオ

臨床心理士・公認心理師の高間しのぶです。埼玉県志木市のソレア心理カウンセリングセンターでカウンセラーとして働いています。

■テーマ

夢はあなたの友だち|悪夢から見る象徴夢の読み解き方

◇こんな悩みを持っている方に
・昨夜の悪夢が忘れられず、冷や汗がでる
・夢の象徴の扱い方がよくわからない

◇そんな人がこの放送を聴くと、
・夢判断の仕方がわかる

◇ツイート紹介
今日のテーマにつながる私のツイートを紹介します。

悪夢には、良い悪夢もあります。というのも、幻想にしがみついているとき、悪夢がやってきて「現実を見ろ!」とその人にとって恐ろしい夢を見させます。例えば、恋人との関係が終わっているのに執着しているとき、恋人にナイフで刺される夢を見るとか。そのナイフが執着を切るんですね。夢って結構、優しい☺

■夢は2種類

夢は下記の2種類
⇒つまり「悪夢」という区分はない

・現状に関するもの
・象徴的なもの
⇒上のツイートは、象徴的な夢である。

■象徴的な夢をどう読み解くか?

高間のやっている方法をお伝えします。

・まず、その夢が現実では起こっていないものかどうか?を考える
⇒現実であったことなら「現実に関するもの」
⇒現実には起こりえないもの「象徴的なもの」

実際には、そんなマニュアル的なことではなく、その夢の話を聴いたとき、何を象徴しているのか、まず考えている。

・象徴的だなとセラピストが感じたら、相談者に「この夢どう思うか」尋ねる。

・相談者から象徴的な話が出てきたら、例えば上の例でいうと「恋人のナイフが自分のグズグズしている気持ちを切ったのか…」等が出てきたら、セラピストは何も補足せず、ただ黙ってきている
⇒相談者が自分で、夢の豊かさに気づくことが大切

・自分のことから離れて、相手の恋人の話になっていったら、それは象徴とは違うので、「このナイフ、何を切ったんだと思う?」と聴いてみることもアリ。

メモ
・カウンセリングは意識的な場なので、セラピストから誘導することは最小限だが、夢は無意識な場を扱っているので、セラピストが相談者の夢から誘導された「夢幻」を話すことも有効。夢幻とは、上の例でいうと「ナイフで相談者の執着を切った」という、もう1つの別のストーリー

・夢判断はプレイセラピーに似ているところもある。

■まとめ:夢の象徴を読み解く

・夢は現実夢と象徴夢
・象徴夢は、セラピストも同じように相談者と遊ぶことが必要
・よくある「ヘビの夢は〇〇」なんてことはやらないように。


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