コロナワクチン接種|注射が怖い子どもたちへの対応
この記事は「シノブラジオ」の覚え書きです。本編が気になったら、下記のラジオのほうもお聴きください。
>>シノブラジオ
臨床心理士・公認心理師の高間しのぶです。志木市のソレア心理カウンセリングセンターでカウンセラーとして働いています。昨日は成人の注射恐怖の話でした。今日は、子どもの注射恐怖について、その対応です。
■テーマ
コロナワクチン接種|注射が怖い子どもたちへの対応
この記事は下記の記事と合わせてお聴きください。
◇こんな悩みを持っている方に
・子どもが注射を嫌がってしょうがない
◇そんな人がこの放送を聴くと、
・子どもの注射への対応が分かります。
今日のテーマは、アメリカ心理学会のニュースを紹介したものになります。
■予防接種の痛みを和らげる5つの方法
1. 接種数日前に子どもたちへ伝えサポートプラン作成
2. 皮膚麻痺クリーム
3.子どもを座らせて抱く
4.気晴らし
5. 次の注射に備えるため、何がうまくいったかを話し合って、成功したことを祝う
■サポートプラン
接種数日前に子どもたちへ伝え、痛みを管理できるサポートプランを練ります。ごまかしたり、針を使うことを直前まで言わない親も多いでしょう。これは逆効果で、不信感や不安を上昇させます。子どもが1人で接種を受けると言わない限り、子どもと一緒にいてあげましょう。
■皮膚麻痺クリーム
代表的なエムラクリームの副作用は、添付文書によると、紅斑 、 蒼白 、 潮紅 、 錯感覚 、 皮膚硬結 、疼痛 、 ショック 、 アナフィラキシーとあります。怖いですね。注射の30〜60分前に皮膚に塗布するため、あらかじめ医師に相談しましょう。
■座らせて抱く
予防接種中は、快適でリラックスした姿勢で座らせます。親の膝の上に座らせ、親の方を向かせるか横を向かせて抱きしめましょう。これをコンフォートポジションと呼びます。横になったり、押さえつけたりすると、恐怖や痛みが増し、コントロールを失う感覚が生まれます。
乳児は、おむつだけをはかせて、母親がブラジャーを外し内側を向かせて抱きしめ、肌と肌を密着させます。2歳以下の子供には、母乳や少量の砂糖水などの甘い味のあるものをあげます。
■気晴らし
スマートフォンでゲームをしたり音楽を聴いたりする。深呼吸もいいです。風船を膨らませることも息をコントロールしています。意外ですが、子どもを安心させないことも良いこと。「もうすぐ終わりだよ」と知らせることは、注射のことを思い出させて痛みが増すかもしれません。
■次へ備える
注射が終わったら、何がうまくいったかを話し合います。風船が良かったね、抱っこしてて痛くなかったね、とか。サポートして注射が上手く行ったら、「次もそうしてあげるね」と話します。そして上手くいったことを祝って、何か楽しいことを計画しましょう。
■まとめ
・子どもたちがリラックスして母親と密着できていることが肝心
・気晴らしも効果的
・親が、上手くいったことを一緒になって喜ぶこと