流行りは"黒い"背景。Facebookの最新当たりクリエイティブを特別にお教えします!
こんにちは!メディア推進第4Gr.の大長 睦実です!FacebookやInstagramのアカウント運用や広告運用を中心に行なっています。
Facebook/Instagram広告の”文字量20%ルール”が2020年9月に廃止されてから、文字だけのバナー(以下、”文字だけバナー”と言います!)が増え、最近では文字だけバナーでもバリエーションが豊かになり、流行り廃りが出てきたように思います。
ソウルドアウトでも、文字だけバナーの攻略を1年半ほど前から始め、様々なクリエイティブを検証してきました。
昨年のインタビューで取り上げた成果事例も、実は文字だけバナーでした📢
そんな文字だけバナーの最近の当たりは、”黒い”背景に白いテキストのクリエイティブです!
おしゃれなInstagramの投稿の間に、いきなり真っ黒のバナーが出てきたら、たしかに目立ちますよね。今回のnoteでは、実際の事例をもとに、どれくらい成果がいいのか?なぜ成果がいいのか?を考察していきます!
【黒い背景×白いテキスト】事例
事例① 黒背景と白背景で比較
▍配信クリエイティブと検証内容
同じ訴求内容・デザインの静止画で、黒背景と白背景のクリエイティブを配信。
▍考察
黒背景は、インパクトがあり印象に残りやすくコントラストが強くなるため、文字やグラフなど見てほしいものを強く訴求することができ、クリック率・獲得率を上昇させることができました。
事例② 当たりバナーを黒背景にして配信
▍配信クリエイティブと検証内容
静止画で「黒背景×長文クリエイティブ」と、そのほか8種類の黒背景以外のクリエイティブを配信。
▍考察
配信の90%以上が「黒背景×長文クリエイティブ」に集中し、獲得単価も黒背景で低い結果に。事例①も同様で、黒背景は獲得率が高いことで獲得単価が抑えられました。
この「クリック率よりも獲得率が好調」という傾向は、Facebook広告の”勝ちクリエイティブ”によくみられます。特定の”勝ちクリエイティブ”で獲得率が高いのは、クリックするだけでなく獲得まで結びつく可能性が高いユーザーに配信されるよう、機械学習が進んでいる証拠だと考えられます。
また、学習が進むと、成果がいいバナーに配信が大きく偏ることが多く、今回も配信量の90%以上が好調な黒背景に寄っていきました。黒背景とは少し話が逸れますが、このように配信量が偏った”勝ちクリエイティブ”は、後々摩耗して成果が悪くなっても、配信量が多く出続けてしまうことが多いです。
Facebook広告は、成果が良いクリエイティブに配信量を寄せることは得意でも、成果が悪くなってきたクリエイティブの配信量を減らすことはどちらかというと苦手、といったイメージです。そのため、鈍化してきたら適切なタイミングで停止することも運用上大事なポイントです!
事例③ 黒背景と白背景で比較(長文クリエイティブ)*絶賛検証中
▍配信クリエイティブと検証内容
静止画で「黒背景×長文クリエイティブ」と「白背景×長文クリエイティブ」を配信。絶賛検証中です!
▍考察
3週間ほど配信した結果、配信の90%が黒背景に集中し、獲得もほとんど黒背景で獲得中です。獲得単価は白背景の方がやや低いですが、配信量がここまで違う中でほとんど同水準の獲得単価で獲得できているので、黒背景が”勝ちクリエイティブ”といえるでしょう。
白背景も獲得単価は低いので、黒背景バナーが摩耗したあと、伸びてくる可能性もあります。検証結果が楽しみです!
黒背景バナーの攻略Tips
▍強い訴求をドーンとのせる
文字がかなり目立つので、どんな訴求にするかが勝負の分かれ目。ユーザーの目に留まる訴求を入れることがポイントです。
▍図形で表現するのも効果的
事例①で配信していたクリエイティブには、実績がぱっと見でわかるグラフをいれていました。文字以外をいれる場合には、一目で何を言いたいかわかるもの(図形やグラフ)を入れることがポイントです。
▍“勝ち訴求”が生まれたら、黒背景で展開する
事例②③で配信した訴求は、もともと別デザインのクリエイティブで配信していて成果のよかったもの。”勝ち訴求”をもとに黒背景に変更して配信しても、いい成果を期待できます。
最後に
私が思う黒背景バナーのいいところは、導入のしやすさです。
“勝ちクリエイティブ”にもいろいろありますが、「これはデザイナーさんに依頼しないと作れないな」「真似したいけど、どうやって?」など、クリエイティブを導入する難易度が高いものもあります。その点、黒背景は背景を黒くするだけ!誰でもできます。
社内でも、「黒背景は成果がいいらしい」ということを聞きつけたメンバーたちが様々な商材で検証し始めており、導入が広まっています。いい事例でも再現性がないとなかなか導入が進まないので、少ない工数で成果が出せる施策はとても魅力的ですね!
あなたもぜひ試してみてはいかがでしょうか。
【執筆:大長 睦実】
*Facebook/Instagram広告に関するSNSチームの記事