インタビュー動画は緻密なストーリー設計でイメージを醸成!動画制作チームに聞く(前編)
社内で最近盛り上がりをみせている動画制作サービス。これまでよく見かけていた、広告バナー用の簡易的な動画ではなく、企業のHPに掲載するようなPR動画です。
例えば、👇ソウルドアウトのサービス説明動画
今回のnoteは、動画制作チームへのインタビューを前編・後編にわけてお届けします!
インタビュー動画でイメージの醸成
👇実際に制作した動画
実際に通っている生徒の声をインタビュー
─── 今回取り組んだ動画制作事例二つについてお伺いしたいと思います。まずは、学校法人KTC学園おおぞら高等学院さまの取り組みについて教えてください!
亘理:おおぞら高等学院の広報を担当されている方から「学校のPRをしたい」とのご相談をいただきスタートした取り組みです。
学校法人KTC学園おおぞら高等学院さまは通信制高校サポート校で、「なりたい大人になるための学校®」という想いを大切にされています。しかし、一般的に通信制高校というとプラスのイメージを抱く人は少ないのが現状だと思うんです。なのでそういったイメージを払拭し、おおぞら高等学院の魅力を伝える必要があると思いました。
─── では、どのようなプロセスで進行していきましたか?
冷水:依頼内容をもとに、まず、どのような目的で動画を制作するか、方針の整理を行ないました。
動画の目的を「学校・生徒への憧れの醸成」「なりたい姿を見つける場所としてのおおぞら高等学院の提示」として、この目的に沿って、動画で訴求するポイントを洗い出し優先順位を付けました。
─── ターゲットとなる、進学先を悩んでいる新中学3年生に、訴求ポイントを伝えるためにどのような動画を制作されたのでしょうか?
冷水:おおぞら高等学院への関心や理解を深められるよう、実際に通っている生徒へのインタビュー動画を企画しました。
既におおぞら高等学院さま側で、生徒が中心となって制作した、学校の魅力を一言で提示する動画をもっていました。視聴者にポジティブな印象を与え、興味関心を抱かせるような内容です。
なので私たちは、生徒の入学のきっかけや今の想いをストーリーとして伝えられる「インタビュー動画」を制作し、既にある動画との相乗効果で、おおぞら高等学院への理解がより深まる内容にしたいと思いました。
👇テレビでも放映されていた動画
動画の目的に沿ったストーリーの設計
─── 既存のテレビCMと役割の異なる動画を制作されたんですね。では、インタビュー動画の構成を作成するまでのプロセスを教えてください!
亘理:動画では「なりたい姿を見つける場所としてのおおぞら高等学院の提示」ができるよう、まず、出演してもらう生徒を選出していきました。
ターゲットユーザーである新中学3年生と同じように、かつては将来に悩んでいた姿から、おおぞら高等学院の何がきっかけでやりたいことを見つけ、今何をやっているのか、何に楽しみを感じているのか。そういったストーリーを語ってもらいたいと思ったんです。
担当の方からまず18名の生徒を選出してもらい、いただいた生徒の情報をもとに、今回のインタビュー動画の設計に合いそうな生徒6名を選び、オンラインでヒアリングを行ないました。
冷水:6名のうち、インタビューでメインで話してもらう2名、対談に参加してもらう2名を選びました。すてきな生徒さんばかりで、人数を絞っていくのはとても苦労しましたね……。
亘理:実はメインの2名だけに話してもらって、あとの2名には話してもらう予定はなかったんです。ですがヒアリングをする中で、皆いい話をしてくれて。生徒たちの表情から、おおぞら高等学院の魅力を感じ、私たち自身、通信制高校に通う生徒に対するイメージがガラッと変わったんですよね。
ヒアリングでは、生徒たちが「マイコーチ®」について話しているときの表情がとても生き生きしていて。そこでインタビュー動画では、「マイコーチ®自慢」のような時間を作ったり、メインの方だけが話す予定だったところを全員に話してもらって盛り上げたりするなどして、「マイコーチ®」の魅力が伝わるようにしました。
オンラインのヒアリング内容をもとに、インタビュー動画の構成を練っていきました。
─── 具体的には、どのようなインタビューをされたのでしょうか?
冷水:インタビューは、ターゲットユーザーが自己投影して共感できる内容と、憧れの先輩像を提示する内容の二つにわけました。
前者は「高校を選ぶとき、どのように決めた?」「おおぞら高等学院への入学を決めた理由やきっかけは?」といった内容。後者は「将来はどんなことをやりたい?」「大人になるのは楽しみ?」といった内容です。
亘理:インタビュー動画と一口にいっても、質問内容やストーリーの作り方によって、みえる結果は全く違うと思っています。動画の目的を実現できるストーリーの設計がとても重要ですね。
コンセプトや世界観にあった演出を重視した撮影・編集
─── いよいよ撮影ですね!どのように進行していったのか教えてください。
西山:当日の限られた時間で必要な素材を全て撮り切るために、事前に撮影のシミュレーションを行ないました。いわゆる「ロケハン」です。時間帯などの条件も合わせて、光の入り具合なども把握して、冷水君とコンセプトに合うロケーションやアングルを決めていきました。
─── 撮影当日は、どのようなことを意識していましたか?
西山:おおぞら高等学院のコンセプトに合う絵を撮れるように意識していました。机の配置を調整して奥行きを出したり、アングルを工夫して雰囲気のある演出をしたりしました。また、動画の冒頭のストーリー性をもたせたシーンでは、2台のカメラを使って生徒を誘導して撮影を行ないました。
編集をする際も、全体的なコンセプトや世界観にあった演出を重視しています。例えば、冒頭の文字の動きも雰囲気に合うように工夫しました。
<お客さまから嬉しい声をいただきました!>
─── PR動画をみて、率直にどのように感じられましたか?
生徒の自然体が映像になっていて、ホンネを垣間見ることができました!素直に嬉しくなりますね。
───学校の魅力は伝わっていると感じていますか?
そうですね!実際通っている生徒がどこにメリットを感じて、どのような成長をしているのかが伝わっていると思います。
特に、最後のコーチとの関り方の質問では、生徒の素直な言葉がそのまま出ていてお気に入りですね。
─── ソウルドアウトへのメッセージをお願いします!
打ち合わせから、細かな調整を行なってくださり本当にありがとうございます!
インタビューの内容やインタビューを受ける生徒の選出に関しても、なぜその質問を入れる必要があるのか、なぜその生徒を選んだのかなど、明確に教えていただき、納得して進めることができました。ありがとうございました。
後編では、株式会社MR 総合探偵社さまの事例をご紹介。カスタマージャーニーに沿ったPR動画で、獲得率が大幅伸長しました。
ソウルドアウト動画制作チームの強みについても語ってもらっています。
【インタビュー・執筆:みやたけ(@udon_miyatake)】