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透明な朝に

鳥の声が微かに耳の裏に伝わって
ゆっくりと目を覚ます
そのまま鳥の音色に耳だけをしんとすませながら朝の透明な沈黙にひたる

頬を触るとひんやりとした青さが指に伝わる
そこだけが空気の冷たさを含みさらに冷たく湿る
頬に夢の余韻を残し
無意識下で眠っていた私がそこにいる

空気を少しだけ吸う、吐く、
深く、吸う、吐く
いつぶりだろうか、こんなにも自分の内側を感じたのは

鳥の声はすりガラスの外から静かに美しく入ってきて
まるでこの場所で起きているかのように、この高い天井を舞って響く
まるで森のように

白い冬はもうすぐだ


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〈 today’s art 〉

Title : from the window
/ photograph
/ Place : Rome
/ Yuko


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