カフェ ジェノバ
“Caffe Espresso”
“キャッフェ エスプレッソ”
この国でCaffeというとそれはEspressoという濃い液体のことになる
そしてこの民族は本当によくこの液体を飲む
朝の目覚め、10時の休憩、豪勢なランチの後、仕事にも飽きてきた夕方、
夜はわからないけれども、、、
この薄いキャメルの色に霞めらた街を歩いていると
BARと太い文字で描かれたお店をいくつも目にする
ここのBARは、お酒を飲むところではなくカフェのことだ
亭主は、朝の早い時間からお店を開けていて
クロワッサンや甘いクッキー、ミニタルト、コルネといった簡単なお菓子を置いていたりする
すこし気の利いたお店では、お手製の季節のお菓子が出てくることもある
" りんごの季節の小さなアップルパイ "
小さなカップに沈むエスプレッソに、砂糖袋に包まれたシュガーをざっと入れる
それをお酒のリキュールをすするかのように口に含む
私はその所作を美しいと思う
そこには何の期待もなく、ただ連続した動作が残る
昼間から大人たちが、バーカウンターにもたれかかり濃いエスプレッソをすする
仲間たちと笑い合い、雑談をする
それがこの国の文化で日常
〈 today’s art 〉
Title : cafe Genova
/ photograph
/ Place : Genova
/ Yuko