新年早々、今年イチうれしかった出来事。

一年前のいまごろ、こんな記事を書いたっけ。

あれから、ちょうど一年が経った。

年が明けて、今年も「ゆりちゃん」にあけおめメールを送った。
彼女にメールするのは、あれ以来、一年ぶり。

昨年メールを送ったら「休職中なんです」というショッキングな返事がきた。それからしばらくは私からコンタクトをとることを控え、そっとしておいたのだった。

元気でやってるかな。
体調を崩したりしてないかな。
返事が来なかったらどうしよう。

願いにも似た複雑な心境を抱きながら、送信ボタンを押した。
待っていた返事が届いたのは、約2時間後のことだった。

「以前にご連絡したときより元気になって、復職しました」

「復職」の文字をそこに見つけ、私は一瞬、飛び上がった。
いや、本当に、飛び上がるほどうれしかったのだ。

その二文字は、キラキラとまばゆい光を放っているかのようだった。
たしかに、私の目にはそれが光って見えた。

あぁ……よかった！！！
復職できたんだ、すごいね。本当に、がんばったんだね。
元気でやってるみたいだし、本当に本当によかった……。

私は一年間休職しながらも、復職できなかった。
メンタル不調で休職した人の復職率は、たったの5割程度に留まると聞く。2人に1人が、そのまま退職することを選択するというのだ。
それだけ、休職者にとって「復職」のハードルは決して低くはないのである。

私ができなかったことを、見事に果たした彼女。
心から称賛の大きな拍手を贈りたい。

「落ち着いてきたら、カナタさんとお会いできるとうれしいです」

そんな一言も添えてあった。

やったぁ。やっと、やっとゆりちゃんに会えるんだ。
私の胸は、喜びの感情でいっぱいになった。

ゆりちゃんに会えたら、何を話そう？
会えなかったこの2年半の間に、すっかりネタが溜まってしまったから、何から話せばいいのか困っちゃうな。

彼女に聞きたいことも山ほどある。
あれも気になる、これも気になる……。
だけどダメダメ。
ここは抑えて、じっとガマンだ。

「落ち着いたら、私もゆりちゃんに会いたいな」
「今年こそは、ごはん食べに行こうね」

どうしても聞いておきたいことだけ質問して、控えめに、そう返しておいた。
あとは会ったときのお楽しみに、とっておこう。

ずっと果たせなかった約束は、今年やっと果たせそうだ。
長いことお預けをくらっちゃったけど、じっと待っていてよかったな。

この喜び、どうやって言葉に表せばいいんだろう。
それくらい、うれしい。
めちゃくちゃ、うれしい。

復職してから仕事内容が変わったそうで、新しく覚えることがたくさんあって大変みたいだ。だけど、しっかり前を向いて、少しずつ少しずつ前に進もうとしている彼女に、精いっぱいのエールを送りたい。

がんばれ。
自分のペースで、あせらずゆっくりね。
がんばりすぎちゃダメだよ。
しんどくなったら無理しないで、ちゃんと休んで。

これからもずっと、応援してるよ。