真実は1つ! ではない
誰視点で見るか、で世界はいかようにも変わる。
機能不全家族の例を出すと
①父視点(空気みたいな存在)
②母視点(家庭に君臨)
③長男視点(愛玩子)
④長女視点(搾取子)
※愛玩子/搾取子はよく聞く事例として
①父:「家族からは仲間外れにされてる、寄り道してから家に帰る」
②母:「旦那は頼りにならないし長女は憎たらしい、頼りになるのは長男くんだけ」
③長男:「母を悲しませてる父みたいにはならない、ほんと妹(長女)は鈍臭いな」
④長女:「母も兄も怖い、父とはどう接していいかわからない」
「この中の誰が最初に家族のことを話すか」で『世界の見え方』が変わってくるのではないか。
『世界の見え方』というか他人がその家族のことを知る時に「誰が最初に話すか」で変わってくるよね、という。
=それが『先入観』かと。
先日、毒親やACについての自助会に出た。
自分の考えを述べた。
①『毒親』という言葉が世の中に浸透してきての結果として「毒親チェックリスト」なるものがあるがそこに自分の親が当てはまらなくても、自分自身で決めたらいいんだよ。
②『毒親』という言葉は「自分(子)にとって毒になるか、毒になってきたか」だから自分中心で考えたらいいと思う。
③親やきょうだいを理解しようとするより『自分を守る』ということに注力してはどうか。例えば「NOを言う練習をする・受け止めるが受け入れない・スルーして忘れてしまう・あくまで"1人の人の意見"として捉える」など。
④「親のことを『毒親』だと認めたくないor認められないだが辛い、自分がアダルトチルドレン(AC)だと認めることに抵抗がある場合」は『仮説を立てて考えてみる』をしてみたらどうか。例えば「母が毒親だと仮定して、私にとって毒になった要素は何か?もしくは今現在も毒になってる言葉は何か?」と自問してみる。
⑤親との問題が一旦解決しても(解決したと思っても) 大人になってからの人間関係で問題がよく起こる。パターン化して何度も繰り返してる場合それは親子関係が元になっていることもある。
…などなど、その時には↑の全てを話せなかったので一部追加した。
こうして振り返ってみると参加者さんは今現在も葛藤してる人が多いのかな、という印象だね。
ここに2つだけ加えると。
⑥両親のどっちかだけが『毒親』なんてことはありえないのでは(物心つく前に死別などではない限り)。
「両親は夫婦関係が破綻してた、それ故に出た問題行動があった」としたら、毒は別々の種類で子供の側に浸透してるのではないか。※この場合、父親からの毒は非常に分かりづらい
⑦『親を許さない自分を許す』とすると「親のことを許せないor許さない」というのをまるっと含めて自分を許せるようになるし、そんな自分をいつかは愛せるようにもなる。
冒頭書いた、機能不全家族。
父と母のパワーバランスが逆で父親が暴力的なら受ける印象もまた変わるだろうな、と。
ACさんは自他境界とれない人が多いけど「親の問題は親に返して、自分の問題のみに取り組む」をやっていると自分の考えというのが徐々に浮かび上がってくるよ。
最初はきっと「脳内○○(自分に強く影響を与えてきた親を入れてね)」に洗脳されてる自分がいてダメ出しばかりされる。
だけどもここで諦めず脳の中で親と自分を精神的分離させていくと徐々に「本来の自分」というものが浮かび上がってくる。
ここの作業に何年もかかるし、親と物理的距離をとらないと難しかったりする。
解毒って難しいよね。
私もだいぶだいぶ抜けた気がするけど、まだ一部重なってる所があって。
でも最近は飲み込まれなくなってきた。
自意識が徐々に生まれて「そっちの方を信じてみようか」という胆力がついてきた。
「"今ココ"の衝動を抑えつつ、様子を見てみよう・(期待してることが起きるかわからんけど)未来を信じてみよう」の感覚が出てきた。
「信じること」ってどこか怖いね。
怖いけど、手放さず受け入れて抱えて生きていこうと思うよ。
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