見出し画像

パネルのガラス割れって…

※2023年7月21日に配信したメルマガのバックナンバーです

『太陽光パネルに異常に詳しい会社のメルマガ』vol.32

琵琶湖のほとりから

form 藤本 秀樹

ソラメンテでがっちりメンテ!
アイテスの藤本です。

先日こんなお問い合わせをいただきました。

 発電所の定期点検で
 インピーダンス測定器を使用しました。

 特に異常が見られなかったのですが、
 目視点検をしていたところ
 複数のガラス割れパネルがありました。

 なぜインピーダンスは正常なのですか?
 ソラメンテZが故障したのでしょうか?

このような質問をいただきました。

このお問い合わせ、とても多いんです。

結論からいうと、
ガラス割れはクラスタ故障ではありません。

なのでインピーダンスは
100Ω以上にはなりません。

ガラス割れは
目視でわかる故障です。

しかし、
ガラスの下にあるセルと電極には
影響がないことがほとんどです。

そのため
電圧やインピーダンス等の出力性能面での
変化があまりありません。

ガラス割れで
まず懸念するのは
安全面への影響です。

絶縁性能や機械的強度が
低下する可能性があります。

絶縁不良になることで、
漏電事故や感電事故が
発生してしまうかもしれません。

また、
ガラス割れを放置することで、
パネルのガラスの下にある
EVAシートやセル、
インターコネクタなどが腐食し
クラスタの高抵抗化に
繋がっていくことが考えられます。

まとめると、
ガラス割れは物理的な故障であるが
クラスタ故障となることはまずないため、
ソラメンテZの
ストリングチェックでは見つかり難い。

なので、
年次点検での目視検査も
重要な点検なんですね。

太陽光パネルに異常に詳しい会社
株式会社アイテス 藤本 秀樹


▼デモ機貸し出しのお問い合わせはこちら

▼メルマガの登録はこちらのページから

▼YouTubeもやっています