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命の保証 z↔︎a

高校1年の秋。新人戦で8位(100m)8位(200m)となり県大会初入賞から約半年。2年のシーズンが開幕した。ブロック大会は推薦枠で県大会出場が決まっていた。誇らしかった。

県総体開幕

県大会が開幕した。この年は昨年、先輩達の南関東大会7位という結果を見てきたのでインターハイに行く大変さは理解していた。更に昨年の新人戦のままだと8位で南関東には進めない。最低でも2人を抜く必要がある。予選・準決勝と思ったより簡単に突破する事が出来た。迎えた決勝には同僚の大堀。そして市船(2人)成田(2人)レースはスタートから小島さんが抜け出して10”39。

① 市船②市船③成田④学館⑤学館⑥成田

まずは100mで関東大会出場を決めた。

異変

翌日、200mのアップ中それは起こった。最初のジョグの段階で既に足が吊りそうで呼吸もきつかった。予選では上田さん(成田・専門、棒高跳び)と一緒に走って2着で通過した。流したフリをしたが実際は走りきるのがやっとだった。とてつもない疲労感と脱力感のもとテントに戻った。準決勝まで時間があるが、とても準備をする気にならなかった。通常ではとても言い出せないが、この時は言うしかなかった。

「 走れません 」と

言った瞬間めちゃくちゃ怒られた?怒鳴られた?ただ異常だと気付き、すぐ病院に行くよう指示された。応援に来ていた両親とかかりつけの病院へ向かった。

保証

病院では、顔が真っ青だと言う事ですぐに血液検査をした。翌日、結果を聞きにいくと衝撃的な事を言われた。『貧血』『5.5』そして『このまま競技を続けるなら命の保証はできないよ』

重症

5.5という数字はヘモグロビンの数値だ。女性であればご存知だと思うが男性だとそう気にしないので聞いた事がある程度の言葉かもしれない。通常12〜15程度なくてはいけないらしく、半分以下。そして男性となると更に珍しいようだ。

精密検査

あまりにも異常な数値なので更に精密検査を受けるよう言われた。胃カメラをしたが幸い異常は見つからなかった。ただ入院しなさいと言われた。その時、とっつぁんも同席していた。

拒否

『入院はできない』『関東がある』とっつぁんはハッキリ言った。その後、医師との話し合いで「これ以上強い薬は出せない」「胃を痛める可能性がある」「無理はさせない」「数値が回復するまで練習はしない」条件が提示された。これを受け入れ関東大会を待った。

おまけ ーこおりー

のちに聞いた話だか、貧血の人は氷をかじりたくなるらしい。私も1年の冬から毎日、入浴前に氷をかじっていた。もし、このような症状がある方は貧血を疑ってみても良いかもしれない。他にもまぶたの下が白くなるというのも有名だ。

更に詳しく。よろしければ↓

アスリートの貧血克服によるパフォーマンス向上について

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Kanno Yuta //菅野優太
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