私の年末の風物詩 WINTER CUP 2024
私が1年で1番好きな時期が年末。
世の中が1年の終わりに向かってラストスパートかけてる感じとかクリスマス仕様の街が賑やかで華やかな雰囲気から一気に静かになって落ち着いていく感じとかがすごく好きで。
大掃除しないとなぁとか思いながらもやっぱり年末の雰囲気が好きなんだけど特にここ数年の楽しみが高校バスケを観ること。
毎年クリスマスを含む約1週間ぐらいかけて行われる高校生バスケの全国大会、 ” ウィンターカップ ” 。
感覚的には野球でいう甲子園。
バレーボールでいう春高バレーで
サッカーでいう全国高校サッカー選手権。
子供のときにバスケをやっていた身としては今は観るのがすごく好きで最近はBリーグやNBAなどの大人の試合も見るようになった。
そんな中、年末になるとウィンターカップの時期がきたぜーー!と年末好きに拍車がかかる。
ミニバス(小学生)や中学生とはまた違って高校生って子供だけど心身ともに大人に片足突っ込んでいるようなもんで、プレーだけじゃなく、言動やリアクションがそんなとこまで気を使えるの!?と思ったり、かと思えばそのノリは高校生っぽいなぁと笑えたり、でもきっとバスケだけじゃないことでも悩んだりする多感で複雑な時期にバスケに集中しようと頑張っているのを考えると感動する。(完全に保護者側)
最近になって男子バスケをよく観るようになったんだけど、そのきっかけのひとつが、2023年のワールドカップ。ほんと1試合1試合が面白くてパリオリンピックの出場権もかかっていたので熱量高めで応援してた。
あとはやっぱりトムホーバス監督っ!!
東京オリンピック後に男子の監督になった時は正直、女子から取られた気がして、え〜、と思ったけどあれよあれよと男子で結果を出して今ではトムさんのバスケットが見たい気持ちが大きすぎる。笑
高校バスケの話に戻るのですが先に言っておくと、私は全国の強豪校について熟知しているわけでは全くなく今回のウィンターカップ出場校で名前を知っている高校もあれば全く知らなかった高校ももちろんありますし、この選手だけ聞いたことあるとか、ほんとそんな感じです。
ただ、偶然知ったチームに興味が出るとSNSを見てみたりその高校の歴代の実績を調べては近年の試合映像をYouTubeなどから探して見てみたり、色々調べてこのチーム好きかもと思うとめちゃくちゃ応援しだします。
去年のウィンターカップ2024もほんと素晴らしかった。やっぱりドラマあり。配信でリアルタイムで見ていたけど冗談じゃなくてほんとに泣いた。感動の涙じゃなくて悲しくて泣いた。笑
あと、やっとここから本腰入れてウィンターカップのこと書き始めるのですが
まず2023年に遡ります。笑
一昨年2023年のウィンターカップから応援している高校が2校ありまして、福岡県の福岡第一高等学校と静岡県の藤枝明誠高等学校。
2校とも歴史ある強豪校で2023年のウィンターカップでは福岡第一は優勝。藤枝明誠はベスト4(3位)に。
福岡第一の準々決勝での大逆転劇をYouTubeで見ていただきたい。準々決勝なのでメインコートでの試合なだけあって逆転した瞬間の歓喜と同時に逆転を許してしまった相手チーム応援席の絶望に近いリアクションがすごくよくわかる。
バスケの試合は40分間で、そのうち39分間相手チームのゲームだったのを残り1分の間に逆転してしまう諦めない気持ち。もっと言うと試合終了残り25秒で逆転。
井手口先生(第一の監督)が試合後のインタビューで「残り6分の時点で10点差だったでしょ、うちは3分で10点の練習してるから、まだ6分あるよって(選手たちに)、それで落ち着いてくれたかもしれない」って。
まじ大御所。巨匠。名将。
続きまして藤枝明誠の準々決勝、こちらも大接戦。結果2点差で勝利して準決勝に進んだのだけど試合終了までの何秒間、ほんとにバスケって頭を使わないと勝てないんだなと改めて思わせられた。
時間制限のあるスポーツであり、個人、チームともに使えるファールの回数は決まっていてそれをフル活用した作戦で2点差を守りきっていてあっぱれ以外の言葉が見つからないかも。
YouTubeやインスタで試合映像やハイライト、インタビューなどは見れるけど試合後のラストミーティングを配信しているアカウントがあるのでそれをぜひ見てほしい。むしろそっちだけでも見てほしい。
先生からの言葉でこちらまで感銘を受けたり、3年生の涙にこんなに純粋な涙があるのかって感動したり、会話から伝わる先生と生徒の関係性にくすっと笑えたり。
福岡第一は前から応援していたのだけど藤枝明誠は2023年のラストミーティングを見てからこのチーム好きかもと思って去年のウィンターカップも応援した。
そして昨年末のウィンターカップ2024。
結果をいうと福岡第一はベスト4(3位)で藤枝明誠はベスト8でした。
まずは藤枝明誠の準々決勝
これもYouTube見てください。笑(もうなんでもYouTubeで見れる時代です)その方が早いです。ずーーーとリードしていて最後の最後残り時間3.9秒で逆転された。リードしていたとはいえ最後までどっちが勝ってもおかしくなくて、でも負けた瞬間まじか、、と思って藤枝明誠のベンチで泣いている子達を見て泣けてきた。試合終了のブザーが鳴った時、藤枝明誠のベンチ側からのカメラに映った監督の後ろ姿が「、、まじか、、、、ぇえええーーーー」っていう立ち姿で。いや監督、私も同じ気持ちだよ!ってとりあえず心で叫んで、気がついたら拍手してた(両チームに)。
勝った相手チームもすごかった!
あとそういうドラマみたいな逆転劇もあるから飽きずに見ていられるんだなと。スポーツって飽き性の私には刺激たくさんで、だから学生の間続けれたんだと思う。
やってきました私の大本命、優勝候補、福岡第一。まず準々決勝の相手チームの監督は井手口先生と大学の同期という情報ですでに激アツなんですが。
試合は最後までどっちが勝つか分からなかったけど、最後に福岡第一が競り勝って準決勝に進出。後から知ったんだけど福岡第一のスターター5人全員40分間フル出場。(私見てたのに気づかないのなんで)福岡第一ってほんとによく聞くのが、体力がありすぎるってこと。全員。
その後の準決勝で福岡第一は敗退するんだけど、相手の高校、私の勉強不足でこの時に名前を初めて知って、正直準々決勝よりは楽に勝てるんじゃないかと思って見てたら、全然っ誤算!!誰かがコメントで特別エースって言うよりはみんながバランス良く点取れるいいチームだなぁって書いてあるの見てめっちゃ確かに!って納得。
でもまさか第一が負けると思ってなかったので衝撃が大きくて、、、。
色んなところでも出てるけど、福岡第一の主力メンバー達が準々決勝後の夜(準決勝前夜)に嘔吐などの体調不良になりその対応に追われていたって。
プレイ以外のアクシデント(原因は不明)に見舞われて、改めて、普段からの体調管理だったり、運だったり、さまざまな要素もあってバスケの試合をやれてるんだなと。普段の学校生活があって、勉強もして、友達とも楽しい時間を過ごして、、、勝手に超人だと思ってたけど当たり前に同じ人間で、普通の16~18才の子達なんだなと思い出す。ほんとに貴重な3年間。だから「青春」と聞くと高校時代を思い出す人がほとんどなんだと思う。(絶対にその人によります)
福岡第一のすごいなと思うところは、新チームの時点でまだまだこれからですよな感じでも毎年毎年、ウィンターカップには仕上げてくる井手口先生マジック。「冬の第一」と言うかっこいい呼び名もあるらしい。ジャンプの漫画に出てきそうな呼び名で大好きすぎるんだが。
そんな感じでウィンターカップ2024も波乱ありで幕を閉じたんだけど、やっぱり見てほしいのは試合後のラストミーティング。(他の高校のラストミーティングもあるんですが、絞って福岡第一と藤枝明誠の話をさせてくれ)
福岡第一の井手口先生。「今年は怪我も多く、それだけじゃなく心の悩みとか、色々あったり、もしかしたらバスケットを続けられないんじゃないかと思った。」って言っているのを見て、そういえば監督の前に教師なんだったこの人って思い出した。教師として、人生の大先輩として、毎日生徒たちと本気で向き合ってきたんだなと思うと、監督だからじゃなくて、人としてほんとに尊敬します。
藤枝明誠の金本先生。みんなの前で、マネージャーをやっている女子部員へ感謝を述べ始めて選手達にもしっかりそのありがたさを伝え始めた時、あ、やっぱり藤枝明誠というチーム好きだわ、こらからも応援しよって強く思ったよね。
2人ともなんだけど、先生から選手達への言葉の節々に愛を感じるというか。
特に3年生へは、これからどんな人間になっていってほしいだとか、人間性について、生き方についての内容が多くて。正直それってバスケ関係ないところでの立ち振る舞いだったり、言動だったりなんだけど、ついさっきまでバスケに全集中してた子たちにきちんとそこの大事さを伝えているのが、ほんとに子どもたちのこと考えて思ってるんだなって勝手に解釈してました。
藤枝明誠の監督、まだお若いのにびっくりしたんですが、自分と5歳ぐらいしか変わらなくて、自分もそこまで考えて行動できる大人(自分が20代前半の感覚でいたけど十分大人)になれるよう歳を重ねていきたいなと思いました。
ほんとに監督、選手、チーム含めて好きな2校。試合とか見ていて前向きな気持ちになります。今年のウィンターカップもすごく楽しみなので、わたしも自己管理を怠らず備えていきたいと思います。(ファンレター?笑)
あと試合映像だけでなく、ラストミーティング(私にとっては需要しかない)、練習風景など配信している媒体ほんとありがとうの気持ちです。
それを見て抜粋した言葉などをこの文に引用させてもらってるのでなおさら感謝。
ほんとただの趣味で書いてる。話すよりも書く方が伝えたいこと整理できるので、書いて伝えるのすきです。ウィンターカップのこの熱量をどこかに放出しなきゃと思って、終わって1週間以上たってるのに書きました。笑
2校について書いてきたけど、他の高校の監督のインタビューをみても、みなさん立ち振る舞いがほんとに素晴らしいなと感じることばかり。相手が年下だろうがきちんと敬意をもって接しているのがわかる。
相手によって態度を変えない、そんな人間でありたいと常々思っているんですが、自分が疲れている時や、ほんとにふとした瞬間、相手の言動に心乱された時など、それでもちゃんと思いやりをもった言動ができているのか疑問をもつときがあります。それについて悩んで考えては疲れるを繰り返してる時もあったんですが、やっぱり相手に敬意をもつことを忘れずに人と関わって生きていけたらと改めて思いました。
ウィンターカップ前にももちろん他の大会あると思うけど、主にウィンターカップガチ勢なので、また1年後楽しみにしたいと思います。(急に終わります)