スライド1枚で伝える「煎茶の製造工程」
こんにちは。遠藤霜空です。
煎茶道 黄檗売茶流 準師範、日本茶インストラクターとして活動しています。
今回のnoteでは、煎茶の荒茶の製造工程についてスライド1枚にまとめてみました。
日本茶インストラクターの勉強をしていた時、各工程で何が行われるのかを具体的にイメージできずに苦労した記憶があります。今回は、イラストを用いて具体的かつ簡潔にまとめてみました。
※Googleスライドを閲覧できない方は、以下をご参照ください。
荒茶とは
荒茶とは、茶農家が摘み取った茶葉(生葉)を保存できる状態まで加工したものです。これを茶商等が仕入れ、仕上げ加工して製品(仕上げ茶)となります。
煎茶(荒茶)の製造工程
① 蒸熱
生葉を高温の蒸気で蒸します。
お茶の緑色を保ち、青臭や悪臭を取り除きます。
② 粗揉
攪拌や揉みながら熱風で乾かします。
茶葉の水分を均一に蒸発させます。煎茶特有の色合いや風味はここで作られます。
③ 揉捻
熱を加えずに茶葉を揉みます。
唯一熱を加えない工程です。形を整えながら、茶葉全体の水分を均一にします。
④ 中揉
茶葉を軽く揉みながら熱風で乾燥を進めます。
均一に水分を除き、茶葉を撚りながら細かくします。
⑤ 精揉
茶葉に熱と力を加えながら揉み、針状の形に整えます。
この工程でお茶の形ができあがります。
⑥ 乾燥
揉みあげた茶葉を熱風で乾燥させます。
長期間貯蔵しやすくなり、茶葉の香味を発揚させます。
最後に私が開催している煎茶道教室のご紹介です。日本橋・人形町で黄檗売茶流の煎茶道教室を開催しています。煎茶道だけでなく、日本茶や日本文化について皆さんと一緒に学んでいきたいと思っています。是非遊びにきてください。
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