「神河:輝ける世界」ドラフト勝率70%が環境を振り返る——君も勝ちまくり、モテまくる
こんにちは、そこー(@uNemrit)です。
神河ドラフトで2万ジェムくらい増やしたので、勝ちまくり、モテまくる秘訣を伝授していきます。
すべてが終わった後なのは、自分よりもモテまくる人が出たら嫌だからです。
環境に対する基本的な考え方やマニュアルのようなものは、たくわんさん(現存する人類の中でもかなり神め)が大層な記事を出しておられるので、そちらをご参照ください。
私は1ヶ月ほど遅れて神河に参戦したのですが、その際には当記事を何度も読み返して「先人の知恵でズルしちゃお!」となっていました。その節はお世話になりました。
まぁ、実践の知も踏まえないと実感できず定着もしないので、読むだけでは普通にダメなのですが……
また、参戦初期はダイヤ帯プレミアドラフトで50%も勝てていなかったところ、Discordサーバー『ゆる速』に生息するドラフトバカの皆様に(ピックからプレイから人間性まで)様々な御指南をいただいた末、結果的にプレミア・マッチ合計で70%ほどの勝率を出すことができました(プレミアはプラチナ〜ミシックで69%、マッチは72%)。その節はお世話になりました。
サーバーの長、ばぐさんが執筆した環境概観記事はこちらになります。無料で、こんなものが読める時代になってしまいました。
かくいう私は「仮に無料じゃなかろうとも、どうにか無料で読める方法を探せばいいだろ」などの怪しい企みを生業とするあくタイプのポケモン(とくに図書館のことが好き)なのですが、それでも私のような忍びの者がコソコソしないで良くなったのは本当に有り難いことだと思います。正門から堂々と盗みに入り、感謝の言葉を述べて帰路に着く人間関係のカタチもあるものだと日々痛感しております。2022年。
その他、hgnさんにはプレイングやピック指針について少なくない小言をぶつけていただきました。ゲームがやたら得意で生意気な10代を過ごした身としては、当時の自分を鮮明に思い出すようでもあり、(幾ばくかの同情を伴う)貴重な経験ができました。
もれちゃんさんには、私のレベルに合った最優先の課題を提示していただくことが多かったと思います。きわめて自然に気を遣ってくれる方なので、メンタルが貧弱な初心者のみなさんにおすすめの先生です。
Phynさんには、まぁ…よく面倒をみてもらいました。とりたてて根拠のない私のテキトーな発言に「違います」「ダメです」「怖い」と言い切ってもらい、その数だけマトモな判断力が培われていきました。
1-1.各色の動き
さて、何から書いて行こうかな。みんな大好き「強いカード、強い動き」でも書いていきますか。
まー、この辺ですかね。最強カラー青による鉄板の忍術ムーブが搭載されてます。
・1t《ネットワークの撹乱者》→2t《裕福な盗人》→3t《ネットワークの撹乱者》で、こちらは宝物が2つ場に出ている状態(圧倒的なテンポ差)
・1t《ネットワークの撹乱者》→2t《月回路のハッカー》→3t《ネットワークの撹乱者》で、さらにルーティング(ボードを作りライフ優位を取りしかも圧倒的なカードアドバンテージ差)
・1t《ネットワークの撹乱者》→2t《とぐろ巻きの忍び寄り》→3t《ネットワークの撹乱者》で、3/2メリット効果持ちと2/2飛行が並んで2マナ余り(爆速でボードを形成して打ち消しで蓋をする、青緑系の最悪ムーブまで可能)
「打ち消しで蓋をする」の繋がりで言うと、最初のデッキの「先行2t《当世》→3t相手のエンドに《物語編み》→4tから殴れる4/5飛行の裏で《タミヨウの保管》を構え続ける」みたいな動きも青緑太郎(総じて陰キャなのが特徴)が得意な奴で、やったほうがいいです。画面の前の皆さんも、陰湿なハメ殺しムーブに目覚めてみませんか? Let's 対話拒否。
にしても、ネットワークの撹乱者と裕福な盗人は最高のカードでしたね〜。忍術システムの難解さも含めて、知ってるやつがただただ勝ててました。どことなく、情報戦の青らしさが出ているのもよきかな。
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緑軸のデッキは、《調和した出現》や《花咲く跳獣》で暴れられる5マナ域、マナ加速から置いた最速《天空に到る母聖樹》がクリーチャー化する5ターン目までどう生き残るかが課題になりがちです。
序盤をしのぐ最も楽な手段は1t《大牙勢団の襲撃》ですが、もちろん2t《入念な栽培》や「2t《竹林の射手》→3t《ネットワーク端末》」などで積極的にターンスキップするのも一つの手だと思います。得意なレンジに入らせてもらえるようデッキを組み上げるのが大事で、逆に相手取った場合には得意なレンジに入らせないようにしたい。それか、5マナ以降のアクションをテンポよく捌いてあげることです。(相手の《せし郎師匠の伝承》に《古代への衰退》を合わせて余った2マナで追加アクションする、《調和した出現》でクリーチャー化した土地を追放してランデスも兼ねるなど)
同様に、緑側も5ターン目のアクションを気持ちよく押し返されない工夫が必要でして、例えば《調和した出現》を唱えクリーチャー化した緑土地で同時に《タミヨウの保管》を構えるとか、《天空に到る母聖樹》がクリーチャー化したターンから手札にタミホが控えているような状況を作れると嬉しいです。
……そういうわけで、やりたいことを単色で完結させられる《タミヨウの保管》がキーカードになりがちです。GIH WRが高いのも肯けますね。
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よっしゃあ赤の時間だぁ!!(ドコドコドコドコ)
赤は「忍術かアドバンテージw」と言いたげな環境の中でも、ひたすらにバカのアグロをしたがっています。このモチベーションに従った構築に落とし込む必要があり、自然と1マナ域が膨らんでいきます。10枚あっても、何ら問題がない。
「ここで突然の速攻打点が登場!!」という、お馴染みのカードもたくさんありました。ですがその一方で、墓地の《止められぬ大峨》を釣りあげて迅速にゲームを終わらせる《勤勉の神》、ゲーム序盤に直接火力として機能したのち様々なシステム能力とシナジーを始める《増員された浪人》など、統計上のスコアがどうしても低く出てしまう(どんなデッキに組み込んでも雑に強いわけではない)カードも多く見られ、「緑の友好色らしさが目立たない赤だったな」という印象も拭えなくあります。皆さんはどうでしたか。
ところで、黒が入ると《鬼流の金床》ありきのデザインに近付いて急にロングゲームができるようになるのですが、これがまたゲームプランをくるくる変えるのが好きな私の好みに合致しまして、控えめに言っても最高の味わいでした…(いきなり何?)
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黒ベースのデッキは、最後まで一度も組めなかったと思います。どの色ともチームを組める、とかく受けの広い"サポート色"の感覚が強かったからです。
環境で赤が弱いと言われ、次第に赤が空き始め、やがて赤単色系のデッキが強いと判明し、まもなく大人気だった黒のカードも集められるようになり、黒単均衡なるアーキが現れ始め…といった流れで、時間とともに黒ベースのデッキも開発されていったようですが。
まあ…2つ目のデッキのサイド後の形は、黒単のゲームメイクに近いかも。《ウイルスの甲虫》で相手のハンド削って《恐るべき秘密の神》でドローして、それら優秀なETB持ちを忍術で回収する。脅威は有り余る除去でどかす(持ってる人は黒招来打つ)…といったベースは整っているように思います。
アグロでは圧倒的に《鷲掴む苦悩》が強く、中速以降のデッキでは《夜の長い陰》《ねじれた抱擁》が強くなるイメージで基本的に問題ありませんが、採用する黒除去がデッキにマッチしているかどうかはしっかり考える必要があります(苦悩と長い陰を同じデッキに採用すると、だいたい厳しいことになります)(なりました)。
苦悩、長い陰、抱擁、いずれもGIH WRの王様ですが、デッキの速度感を意識するとより高いパフォーマンスを発揮できるでしょう。
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白ベースのデッキは、この環境で最も中途半端になりやすいです。私も、お世話になったdoumin先生に「軽い気持ちで白触るな」と忠告を受け、それだけで勝率が向上していました。赤と同じどころか、それ以上に触りたくないカラーだと今では結論付けています。
色に入るきっかけは《皇国の契り》や《神童の試作機》、《放浪皇》などの一部のボムレアに限られています。赤に比べると妙に人気なのもあり、強いと思い込んでいる方々に積極的にピックしてもらったほうがいいです。
Discordサーバーに出入りしているhosokaさんという方が、17landsの統計データをもとに過小評価・過大評価カード一覧を作ってくれました。白のカードは、人気度のわりに弱いことが見て取れます。白のコモン侍は、とくにダメ。
全体的に守りに強いカードが目立つ中で、無理やり攻めの白を組み上げようとする人が多かったな、とは思うところです。
・2t英雄譚→3t《神童の試作機》→4tに打ち消しや《次元切開》構えながらクリーチャー・エンチャントで搭乗
・2t《樹海の自然主義者》→3t《調和した出現》→4tから《タミヨウの保管》構え続ける
この辺りは分かりやすく先手ブン回りですが、これも青白や緑白限定のズルになります。
1-2.強いカード
すでに面倒になってきましたが、強いカードも振り返っておきたいです。だって、強いカードはかっこいいから……。
①《当世》
プレイで負ける、ピックで負ける、構築で負けるといったパターンは技術で詰めていくことが可能ですが、「土地で負ける」はもうどうしようもない。上級者ほどこの苦しみの濃度が上がってきて、尚のことどうにかしたくなるようです。
②《闇叫び》
墓地のパーマネント・カードを1枚回収する「ETB能力」を持っている「クリーチャー・エンチャント」ということで、この世の終わりみたいなシナジーをたくさん生み出してくれました。
・《闇叫び》を忍術で回収して再利用。
・《闇叫び》で《地熱の神》を回収し、《地熱の神》で《闇叫び》を回収。
・《巨大な空亀》で《闇叫び》をバウンス、《闇叫び》で《巨大な空亀》を回収して、《気前のいい訪問者》《無常の神》の能力を無限に誘発……など。
ただ、3ターン目に出すクリーチャーではないことが多いので、雑に3マナ換算すると痛い目を見るかもしれません。3マナの質が全体的に低く、2マナを厚めに取っておくことが肯定されやすい環境なので、注意して2マナを取っていると何かとベターだったりはします。
③《墓照らし》
最初にこのカードを使っていた時はあまりに使いこなせなくて「1ドローできないよ〜〜〜〜〜」とDiscord鯖で泣き叫んでいたのですが、使ってるうちに段々と味がしてきて、最終的には大好きになったカードです。(「それは普通に下手なのでは…?」と心配してくださった皆さん、その節はありがとうございました^_^b)
まず神河環境には、実質的にトレードを強要する効果を持ったクリーチャー、それらしく言えば「このクリーチャーは可能ならブロックされなければならない」と書かれたクリーチャーが多いことに、私はなかなか気づけませんでした。
例えば、忍術持ちクリーチャーや、コストが軽くて優秀なETB能力を持つクリーチャー、忍術を警戒させる色の土地(青や黒)を置いているケースも該当するでしょうか。こちらがアグロデッキだとバレた場合にも、たいていのクリーチャーは1:1交換してもらえるでしょう。こういった「トレードが行われやすい状況」を想定できていなかったことが、このカードをうまく使えていなかった原因でした。
閑話休題
ところで、結局のところ神河環境をどれくらい遊んでたのでしょうか?
さっそく調べてみました!
なんと、合計で103ランも走っていました。暇人ですね。
いかがでしたか?
100回走れば、君も勝率7割になれる…かも?
1-3.ゴミカス同然のカード
おまたせしました。ここからは人権剥奪なんでもあり、ただし未成年の飲酒・喫煙は禁止のコーナー。
それでは、ご入場!!
あなたは、今どこで何をしていますか?
あなたは、彼らの顔を1枚でも覚えていましたか?
私は弱者(よわもの)に興味がないので、1枚たりとも覚えていませんでした。それでわノシ
おわりに
いかがでしたか? 最後に一つ、クイズを出しましょう。
私は、この記事のどの時点で書くのに飽き始めていたでしょうか。
正解は……ココ♡
あなたと話し終えるまで、ずっと夢中だったってこと。いちいち言わせないでくれる?
もうっ…これでも恥ずかしいんだよ…。
だから……私を恥ずかしめた罰として、芽吹く生命の行進には犠牲になってもらいます。
さいごに
ツギ、モテるのハ、オマエの……バん……
※《芽吹く生命の行進》ファンの方から「芽吹く生命の行進のコストはXGGではなくXGだ。この馬鹿が」とのご指摘を受けました。緑行進の未来は、あなたの手にかかっています。よろしくお願いします。修正は、めんどくさいのでしません。でゎノシ
めでたしめでたし
※《闇叫び》ファンの方から「闇叫びは犬ではない。この阿呆が」とのご指摘を受けました。率直に言わせてもらいますが、私は犬でも猫でも行けます。どうぞよろしくお願い致します。
(6565文字)
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