反応しないから聞き上手説
京大卒元メガバンカーの総一郎です。
突然だが僕は表情が豊かではない。
感情表現が豊かではない。
それはコミュニケーションにおいてよろしくないと思っていた。
リアクションが大きい方が場が盛り上がるなぁと思って頑張ってみようと思ったことも有る。
が、頑張らないと出来ないことはそもそも続かないのでそんな努力はとうの昔に辞めた。
今ではそんな無駄に疲れることは辞めて自然体でいるようにしている。
一方で、僕は「話しやすい」とか「聞き上手」とか言われることが多い。
僕にはついつい色々話してしまう。
という人が結構いる。
一見相反するこの二つの僕の特徴が繋がったような気がするのでその気づきをシェアしたい。
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▼ 反応しないから聞き上手説
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反応が大きいというのは盛り上がるので良いのだが、一方で、「判断」や「評価」が含まれる。
例えば、「離婚したんだ」という報告をした時に、
「え!そうなんですか!?😂
大変でしたね😭」
「どうして離婚しちゃったんですか!?😫」
という反応の場合。
表情や声のトーンなどにもよると思うが、
聞き手の「離婚=悲しいこと」とか「離婚=大変なこと」「離婚はしない方が良いもの」という価値観が伺えたり、
「可哀想」などの評価も伺えたりする。
そうすると、話し手がその先に続けられる内容が制限される。
もし離婚を肯定的に、前向きに、むしろ幸せに感じていた場合、
聞き手の反応とのギャップを埋めるのが面倒くさくなって
(これ以上以上話さなくて良いや)
と無意識に思ってしまう。
「え、そうなんですね😶」
「私の友人もこの前一人離婚しました」
というフラットな反応な場合、
(あれ、あまり驚かれてないな)
(この人にとって離婚の話は驚くほどのことじゃないんだな。聞き慣れてるのかな)
となって、
「実はそれだけじゃなくて…」
とそれ以上のことを打ち明けたりし易くなったりする。
他には性の話なんかだと分かりやすいかもしれない。
たとえば、
「私実は処女なんです」とか
「僕実は童貞なんです」とか
極めてプライベートなことを勇気を出して告白したとき。
「え!そうなんですか!?😳」
「え!そうなんですか!?🤣」
とか、大きいリアクションをされてしまうと、
(あ、やっぱり驚かれるようなことなんだ…)
(言わなきゃ良かった…)
(恥ずかしい)
と思ってしまい、続きを話したくなくなったり、
(今後はプライベートすぎる話はやめておこう)
と思ったりする。
同じ「え、そうなんですか」でも言外の、ノンバーバルのメッセージが多くを語る。
聞き手の価値観がリアクションに反映される。
そのリアクションを見て話し手の話す気が削がれたり、話す気が湧いたりする。
もちろん反応が薄いより濃い方が良い場面も有るだろうが、
反応が薄いことが一役買う場面も有るようだ。
もし人の相談を受けるのが好きなのにあまり相談されないという方がいらっしゃったとしたら、
それは自分のリアクションに自分の評価や価値観が漏れ出してしまっているからかもしれない。
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