詩『感』
欠片がゆるゆると下降、
アスファルトに消ゆ。
積み横たわり、
あるいは還る。
レフ板にフラッシュが灯ると、
グレースケールの景色が色めく。
彩度の高さは眼底に刺さるほどに、
今も「 」。
明るすぎて戸惑う脳が、
白ばかりピックアップするものだから、
おかげでまるでこんな有り様。
白夜 or 暗黒。
靴底であがるのは、
断末魔なのか囁きなのか。
きみからは絶対零度の微笑み。
ゴメンネ。
やがてグズグズに変わるのは、
雪も果実も人も一緒だ。
キレイを保つ秘訣はまだない。
ティル・ナ・ヌォグは西の果て。
思考降り積む月の夜。
いつにも増してキラキラ光る。