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親子作陶展を終えて(横浜髙島屋)

8月17日(水)~22日(月)まで、横浜髙島屋の美術画廊において「藍より青し。磁を刻む。辻聡彦・辻拓眞 親子作陶展」が開催されました。

今回4年ぶりの開催となりましたが、約160点の作品が大画廊で展示され、最大級の親子作陶展になりました。私が20代の頃から、父である二代目毅彦と共に歩んできた横浜髙島屋での親子作陶展。今回は自分が父として、拓眞が子として、新しい親子作陶展を開催できたことに感慨深さを感じました。一方、横浜髙島屋では初発表となった拓眞は「祖父から父、自分へと繋がり、親子共に思い入れのある場所だからこそ、四代目として認められる嬉しさはもちろん、色々な方々から作品を見ていただける恥ずかしさもあった」と語っていました(笑)

共作陶額「工場夜行 ~lights at sunset~」辻 聡彦・辻 拓眞
共作陶額「工場夜行 ~lights at dust~」辻 聡彦・辻 拓眞

ラント(大規模な工場)やガスタンクなど様々な形・色の建物が輝きを放ち、川崎市の夜を照らす光景が描かれています。強弱と動きのある線刻技法を得意とする聡彦、様々な絵具の表現を追求している拓眞が、初めて共作した作品です。

陶額「日の射す大聖堂」辻 拓眞 作

ドイツにあるネオバロック様式のベルリン大聖堂が描かれた作品。アニメーション背景の表現からヒントを得て、特に〈雲らしい表現〉にこだわって描かれています。これまでの先代たちとはひと味違った陶額作品です。

コロナ禍において、工芸・アート界の様々な立場の人々が対峙していると思われます。そんな中、色んなお客様に個展へ足を運んでいただき、作品を見ていただけたこと、お話を聞かせていただけたことに、心より感謝申し上げます。今後ともご指導を賜りますようお願い申し上げます。

辻 聡彦・辻 拓眞

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