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霜乃会プラス 浪曲「河内十人斬り 後半」無事終了

東京・大阪をはじめ、全国各地で連日、新型コロナウイルス感染者数が過去最多の更新を続ける中ではありますが、昨日8月7日(金)、少人数に限り、ソーシャルディスタンスを保つ形で、霜乃会の勉強会「霜乃会プラス」を開催、無事終了することができました。

こんな時期だけに、ご来場いただいた方々には濃密な時間となったかと自負しております。

今回は京山幸太が担当の浪曲。事前に幸太はTwitterに「明日は枚方でやってた時以来の少人数のお客様。こういうときこそ、腕が鳴るってやつ。今できる最高のことをやったろ」と、その結果が《河内十人斬り 後半》でした。

これは明治26年(1893年)に実際に起きた、金銭・交際トラブルから始まり、10人以上が殺傷された事件を元にした演目です。当時のビッグニュースとなり、浪曲のほか河内音頭でも大変有名な演目となっています。

浪曲では初代京山幸枝若が評判をとり、その子である二代目幸枝若、そして幸太へと継承されている演目です。

冷静に考えてしまうと、主人公は大量殺人犯に他ならないのですが、そこを女と金と仁義が絡み合った物語として語る。これが芸能という性質を物語るものだと感じつつ、聞き入っておりました。

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終演後は、霜乃会代表である旭堂南龍とのアフタートーク。本来ならば浪曲師はこの時期、河内音頭を歌って回るところが、コロナの影響で回れないので…と、幸太がショートバージョンで河内音頭を披露し、南龍が合いの手を務める一幕も。

また、講談と浪曲の演目の交流の話。よく言われるのは講談から浪曲が作られる…という話ですが、現代では逆に浪曲から復活させた講談などもある…という話などが、南龍から語られました。

詳細は後日、アフタートークの録音を有料で公開させていただく予定ですので、気になる方は是非ともお聞きいただければと思います。

次回、霜乃会プラスは9月4日、旭堂南龍担当による「講談」の予定です。何卒よろしくお願い申し上げます。

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