便潜血検査の意義
今回は、がん検診にある「便潜血」についてです。
大腸がん検診、というと圧倒的に多いのがこの「便潜血」検査ですね。
では便潜血の精度はどれくらいなのでしょうか?!
便潜血では、大腸がんの有無はほとんど分からない
もし便潜血が「陽性」になったとしましょう。
恐る恐る受けた、大腸カメラの結果は...
ほとんどの場合、大腸がんはないでしょう。
(みんながみんな大腸がんだったら、怖いです)
ではなぜ便潜血が陽性になったのか。
これは便が硬かったり軟らかかったりして、お尻に負担がかかって切れてしまったからです。
検査に便を出そうと無理にいきんでしまうことも、原因の1つになるでしょう。
逆に便潜血が「陰性」だったなら、大腸がんはないのでしょうか?!
これが1番怖いのですが、「そんなことはない」のです。
便潜血の原理は、便が大腸がんに擦れて便に血が付くことです。
便が大腸がんをスルーしてしまったら...
便潜血は「陰性」になってしまいます。
便潜血検査の意義
「じゃあ、便検査を受けても意味がないのでは?!」
と思われたかもしれません。
その通りなのですが、便潜血検査の意義は一応あると私は思います。
それは、陽性になった人が恐る恐る、またはしぶしぶ大腸カメラを受けるからです。
大腸カメラを受けたならば、もしかすると大腸がんが見つかり切除や手術を受けて助かるかもしれません。
そして1番のメリット。
大腸がんになる前の「ポリープ」の段階で、カメラの検査を受けながら切除できることです。
つまり、「大腸カメラを受けることが、そのまま大腸がんの予防になる」のです。
便潜血検査が大腸カメラを受けるキッカケになる。
これが便潜血検査の意義だと考えています。
終わりに
いかがだったでしょうか。
便潜血検査自体には、あまり有用性がありません。
他の記事でも書きますが、1番大切なのは「大腸カメラを受けること」です。
正しい知識を共有して、ぜひ長生きしてくださいね!!
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