風景のレシピ #20 “朝焼けの海”| nakaban 3 創元社note部 2022年10月29日 12:42 「旅と記憶」を主題に絵を描いている画家のnakabanさんが、風景画の制作過程をレシピ化するこころみです。序文はこちら。風景のレシピ #20 “朝焼けの海”調理時間:12時間材料:坂道:一本朝焼けの海:一面海風:適宜煙や朝霧:適宜通行人:2、3人小舟:適宜苔むした石の壁:左右にひとつづつ鉄柵:一重家々:適宜1.早朝の冷気と陽光をよくかき混ぜ、朝焼けをつくる。2.雲と遠くの島はよく伸ばす。海には小舟をばらまく。3.坂道を一本通し、左右に苔に覆われた古壁を添える。4.危険な崖に鉄柵を設置する。眼下に港町をひろげる。5.通行人と一緒にしばらく風景を眺める。6.家々から立ち昇る煙や朝霧を全体に馴染ませ、仕上げる。調理のコツ*全体的にまだ眠りから覚めたばかりのように朝の7時前数種の苔に覆われた壁舟に乗りたい人々できあがり。クリックすると拡大して見られます。◎プロフィールnakaban (なかばん)画家。絵画、書籍の装画、文章、映像作品、絵本を発表している。新潮社『とんぼの本』や本屋「Title」のロゴマークを制作。著作に『ダーラナのひ』(偕成社)『ことばの生まれる景色』(辻山良雄との共著、ナナロク社)『窓から見える世界の風』(福島あずさ著、創元社)など。好きなことは果樹栽培、ポストカード収集、そしてもちろん絵を描くこと。本を読むのが遅い。広島市在住。www.nakaban.com★「風景のレシピ」マガジンページはこちら#1 “眠たい海辺の町”#2 “石と流木のある部屋”#3 “松林の散歩者”#4 “夕景・手・オブジェ”#5 “通り”#6 “木立と川と蜃気楼の町”#7 “Symmetria”#8 “やさしい夕暮れ”#9 “大きな駅”#10 “夜想の海”#11 “橋と暗い渓谷”#12 “階段”#13 “霧深き日”#14 “忘れる広場”#15 “捨てられたモノ”#16 “都会の夜明け前(トーキョー風)”#17 “地図にない場所”#18 “家具のための野外劇場”#19 “イタリアかさ松のある町” ダウンロード copy #イラスト #絵 #創作 #レシピ #風景 #画家 #鑑賞 #風景画 #nakaban #風景のレシピ 3