祖父の頃からの東京みやげ、万かつサンドと秋葉原の思い出。
元日。
この日から空いてる大きめなスーパーで、お正月だからか全国各地から集めた駅弁やちょっと豪華なお弁当が並んでいた。
牛タン弁当や峠の釜飯、有名シェフ監修のかつサンドなんてのもあった。
かつサンドといえば、私にとっては『万世のかつサンド』。通称『万かつサンド』だ。
秋葉原に万世のビルがあって、レストランもある。
秋葉原の万世橋の近くには昔、交通博物館があった。
子どもの頃、母と年に数回遊びに行っていた場所。
機関車が展示されていたり、新幹線のシミュレーターがあったり。
鉄子というほどじゃなかったけど、水戸から行くくらいは好きだった。
万かつサンドをその帰りに買うのがお決まり。
実は母が子どもの頃も、祖父の東京みやげといえば万かつサンドだったらしい。
祖父は紳士服の仕立て屋。
生地の買い付けのために水戸からわざわざ秋葉原・神田周辺の生地の問屋街へ時々行っていた
(ちなみに、当時は"アキバハラ"と読んでたという)。
そして、その帰りに母やおじに買ってくるのが、そう、万かつサンド!(何度目かな笑)
私が大学生の頃だったか、万かつサンドはいつの間にか上野駅のコンビニでも買えるようになって、ちょっぴり特別感が減った。
でも食べたらきっと懐かしい気持ちになると思う。
最後に、交通博物館について余談を。
絵本と鉄道が好きな4才の息子のお気に入りに『きかんしゃ やえもん』(岩波書店)という絵本がある。
あの阿川佐和子さんのお父上、作家の阿川弘之さん作(絵は岡部冬彦さん)。
物語の終盤、もう古くなったやえもんが展示目的で送られる先が、交通博物館だった。
やえもんを読んだ時、知ってる場所が出てきて思わずびっくり!
ちなみに交通博物館は1936年にでき、やえもんは1959年発刊。
時代を感じるところもありつつ、老いていくって切ない、別な役割が与えられるっていいことだなぁってしみじみ感じられて、私も好きな絵本。
あー、かつサンドが食べたくなった。
別なところのじゃ、やっぱり違う。
休みのうちに万かつサンドをどこかで買えたらいいなぁ。
おまけ
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