15年前の自分に伝えたい。
最近とある提出資料を作っていて、いろんな人にチェックをお願いしている。
まずお一人目は、はじめましての商工会議所の男性職員さん。
「しっかり資料作れてますね」
の一言で、ゆるんだ。
普段私が書く記事や、LP(商品やサービスを紹介するためのランディングページと呼ばれる長い1枚もののページ)や提案書は、比較的自由に、やわらかめな表現をたくさん使って書いている。
女性向けが多いのと、私のキャラクター的にも想定してる読者さんにもかたい文章は合わないから。
一方で、今チェックしてもらってる資料はTHE
かため。
だいたいの項目も決められていて、曖昧さはできるだけ排除。
最終的に年配の男性が読むことを想定して作るといいとアドバイスも受けている。
私に作れるのか?
作らない選択肢もあるんだから苦手ならパスしたら?
と迷いながらの数週間。
しっかり作れてますねの一言に、この数週間が報われた気がした(まだ修正あるから終わってはいないけどね)。
なんで逃げたかったのか。
なんで今こんなにほっとしてるのか。
それは「私にもできた」と思えたからかもしれない。
15年前、私は未経験で中小企業向けの財務コンサル会社に転職したところだった。
最初はなんとかなったが、だんだん未経験だし知識も足りなすぎて、ずっと怒られる日々に。
その最たる理由が
「この資料わかんねぇよ」
「これ、何がいいたいの?」
という、トンチンカンな資料作りだった。
当然、作ってた資料は銀行やお客さんが読むのでかため。
私もわかんないです、なんて言えない。
フリーズしたまま、資料全体の目的も1つ1つのページの役割も理解しないまま、とにかく何度もなおした。
もう細かく思い出せないくらい必死だった。
今振り返るとそりゃ、いい資料なんてできないって思う。
目的と役割、その資料が使われた先のことがわからないんだから。
私の能力が低かったからだと、資料下手くそ問題は黒歴史として封印したいくらいだった。
求められていた能力がなかったという事実も確かにあったけど、目的ややり方をわかってなかっただけ。
もう、あの頃の自分をどこかで責め続けるの、辞めていい。
今日はそう言ってもらえた気がした。
午後は税理士さんとお話する機会があった。
私のいたコンサル会社は税理士法人が母体で、その税理士さん曰く「体育会系というか軍隊ですよね、厳しいって有名ですよ」とのこと。
そして「当時きっとすごく大変でしたよね」と言ってもらえた。
あー、もういいんだ。
あの頃の能力のなさ、ダウンしてしまった不甲斐なさ。
自分のせいだけじゃないと思っていいんだよ。
午後、さらに許された気がした。
今と昔とで使い途や内容はもちろん全く違うけど、"資料作り"を通して、やっとやっと過去の自分を本当に許せたのかも。
15年前の私へ。
大丈夫、目的ややり方がわかればあなたもちゃんと資料作れる人だよ。
がむしゃらに頑張って、ダウンした経験も、最初は「仕方なかった」「必要な経験だった」と無理に納得させてたかもしれないけど、歳月を経て本当に昇華させられる日が来るよ。
今日はいい日だった。
その余韻に浸りつつ、資料なおさないと。
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