夫の父vs私の母、価値観の違い
先日まで、夫の実家へ帰省していた。
夫の両親と私には共通の趣味がある。
それは「時代劇」。
まあひとくちに時代劇といっても、作品はたくさんあるので、同じ趣味と呼んでいいのか微妙ではある。
例えば、義父が好きなのは『水戸黄門』『暴れん坊将軍』で義母が好きなのは『鬼平犯科帳』。
私はどちらも好きだが、やや義母より。
そんな夫の両親と、新しい『大岡越前』について話してみた。
『大岡越前』は元々TBS系列で長く加藤剛さん主演で放送された。
それを同じ制作会社CALとNHKが新たに作ったのが東山紀之さん主演版。
東山さんが俳優引退してしまったので、さらに今回新たな主演になったのが、高橋克典さん。
夫の父は「あれは大岡越前っぽくないから見ない」、夫の母は「1回くらい見たけれど、なんだかイマイチだと思って2話目からは見てない」という。
どちらもわかる。
加藤剛さんや東山紀之さんは、生真面目でノーブルな感じ。
一方、高橋克典さんはもう少し軽い、もしくは色気が多い感じ。
2人の大岡越前のイメージとはかなり違うのは見る前から想像がつく。
ただ、がっちりしてるところが時代劇向きでかっこいいし、高橋さん自身インタビューで「4話目あたりから馴染んできた」と語っているので、 1話で脱落はもったいないなーと思う。
私の実母は、時代劇ファンではないが高橋さんのは見たようで、「高橋さん、東山さんよりいいと思った」と感想を書いてよこした。
義父は時代劇好きだからこそ、頭の中にあるイメージとの乖離は許せないのだろう。
実母はたまにしか時代劇を見ないので、昔からのイメージは二の次で、俳優さんに魅力を感じるかで判断したのだろう。
そして、私は時代劇好きだからこそ、イメージとの乖離はわかりつつ、魅力ある俳優さんが新作の時代劇をやることに価値を感じている。
正解はないのだ。
ちなみに、夫は時代劇に全く興味がない。
まさか結婚して夫の父母と時代劇の話をするとは思わなかったな〜と、毎回思う。
私の多趣味も共通の話のネタになることを考えると、つくづく人生にムダなことはないと思う。
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