「聖クリスピン」 皮革職人の守護聖人の日
パレルモからボンジョルノ!Soffio di Sofiaのミキです。
私の住むイタリアにはキリスト教(カトリック教会および正教会など)の伝統的な信仰の一つで、特定の職業・活動や国、地域などを、ゆかりのある聖人(あるいは天使)がそのために取りなし、守っているという思想(Wikipediaよりより一部引用)があり、日によって聖人が記されている。
10月25日は靴屋、製皮・皮革職人の守護聖人
聖クリスピーノとクリスピニアーノの日。
聖クリスピヌスとクリスピニアヌスは双子の兄弟で、3世紀にローマの貴族の家に生まれた。信仰の迫害から逃れて、ソワソンに辿り着き、そこでガリア人にキリスト教を説き、夜は靴を作った。布教は順調だったが、ガリア・ベルギカ総督リクティウス・ウァルス(Rictius Varus)の耳にも届き、ウァルスは二人を拷問の末、斬首刑に処した。286年頃のことである。
聖クリスピヌスとクリスピニアヌスの聖名祝日は10月25日である。カトリック教会は第2バチカン公会議において、二人が実在したという証拠が不十分であるという理由で、カトリック教会の聖人暦からその祝日を取り除いた。
Wikipediaより引用
ローマにて夫婦で素敵で素晴らしいビスポーク靴を仕立てている友人がSNSに投稿しているのを見て初めて知ったのだ。
画像にもあるが私は靴職人ではない。同じ革を扱う鞄職人(仕立て屋)として、新たな気持ちで良いものを作りたいと思い直す日となった。
ちなみに、私の住むパレルモの守護聖人は聖ロザリア。
毎年7月15日にフェスティーノと呼ばれる聖ロザリアを祝福する祭りが催され、9月4日にはペッレグリーノ山を素足で登ると言う伝統行事がある。聖ロザリアに関連した伝統行事はパレルモにとって社会的にも宗教的にも重要な存在であるのだけれど…
残念ながら今年のフェスティーノはコロナの影響でギリギリまでも用紙があるのかどうなのか?となっていたが、やはり写真にある聖ロザリアを乗せた船を象った山台でのパレードはやはりキャンセルとなった。その代わりショートフィルム的なものがオンライン配信されたようだ。
(写真はその時の撮影風景。)パレルミターニ達の誇りあるお祭りは、すっかりパレルモ在住歴が長くなった私も、毎年楽しみとしている行事である。
日本の守護聖人は、あの有名な宣教師フランシスコ・ザビエル(聖フランシスコ・ザビエル)だそう。