![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/136140461/rectangle_large_type_2_1017cc5e0d343f099f0a79c503ebfd7f.jpeg?width=1200)
”紅麹”が起こす腎障害とは?
今話題の、紅麹による腎機能障害。
一体何が起きているんでしょうか。
![](https://assets.st-note.com/img/1712208538185-AH0f8eC4ZO.png)
まずは、腎臓の働きを知ろう!
腎臓は体内の老廃物を体外へ捨てるために、尿を作ります。
尿を作るには、「ろ過」と「再吸収」をする必要があります。
「ろ過」は糸球体、「再吸収」は尿細管と呼ばれる場所で行われます。
この2つの工程により、生きていく上で必要なものの量を調整し不要なものを捨てることができます。
![](https://assets.st-note.com/img/1712227006446-EtQrAQdLkF.jpg?width=1200)
「ろ過」ってどんなことをするの?
腎臓にはいろいろな物質が混ざった血液が流れつきます。
血液は糸球体で、体内へ戻すもの(血液)と捨てるもの(原尿)に分けられます。
この行為をろ過と言います。
きれいになった血液は体内に戻され、原尿は尿細管へと運ばれます。
なんと、原尿は1日に150リットルも作られるんです。
何を「再吸収」するの?
原尿は捨てるものと書きましたが、実はグルコースやアミノ酸といった栄養素、ナトリウムやマグネシウムといったミネラル等も含まれています。
尿細管ではそれらを体内に必要な分だけ「再吸収」することで、
様々な成分のバランスを保っています。
多すぎたり不要なものは、そのまま尿として体外へ排泄されます。
問題となっている健康被害は、この尿細管障害が原因と考えられています。
![](https://assets.st-note.com/img/1712209083720-kxsVfjTSKe.png?width=1200)
尿細管障害とは?
尿細管に障害が起こる原因は様々です。
様々な病気やアレルギー、薬の副作用や菌によって起ります。
再吸収を行う尿細管自体が破壊される、尿細管壊死。
糸球体や尿細管の周囲がダメージを受ける、間質性腎炎。
これらにより、尿が作られなくなってしまう可能性があります。
症状としては、むくみ、倦怠感、尿量の減少、食慾低下などがあります。
![](https://assets.st-note.com/img/1712209161518-oetjbdN1Jh.png?width=1200)
結局、紅麹に問題があるの?
まだ詳しい原因は分かっていません。
紅麹の中には、腎臓に影響を及ぼす可能性のある「シトリニン」というカビ毒を生成するものもありますが、すべての紅麹がそうであるわけではありません。
今回調査された紅麹からシトリニンは今のところ検出されていません。
青カビなどによる原因も指摘されていますが、詳しい結果が出たらまた報告します。
最後に
世の中には様々なサプリメントがあふれています。
体の不調を感じた場合、サプリメントによる原因も考えられます。
体調不良で病院やクリニックを受診した際は、飲んでいるサプリメントもきちんと伝えるようにしましょう。