「教師のバトン」が炎上しているらしい
「教師のバトン」ってなんだ?
ツイッターで「教師のバトン」が炎上している。
テレビのニュースで言っていたものだから、ツイッターを開いて検索してみた。
なるほどな〜。
確かに現場の先生たちは悲鳴をあげている。
文部科学省のお偉い方が、笑いながら「上品な言葉を」と言ったところで、現場の先生たちの不満やストレスは解消しない。
当然だと思う。
だけど、医療関係ならどうだろう?
2020年から始まった、今の現状。医療現場の人々も、同じように…いや、もっとつらい状況におかれていたんじゃないだろうか。
そんなとき、彼らに手を差し伸べられるのは…誰だったのだろう。
いや、2021年4月現在ですら、状況は改善していない。誰もが生活への不安を感じている。
でも、医療関係者は生活の不安ではなく…命の不安を感じているのではないだろうか。
今だけではない。いつもだろう。
自らの命の心配をしながらも、他人の命を助ける努力をしている。
「残業?命を助けるためなら当たり前でしょ。」
そう吐き捨てたのは、中学時代からの同級生だった。彼女は現在、大学病院でナースをしている。
仕事に疲れていた俺は、彼女の一言に「かっこいいな…」と思った。
俺は、元塾講師である。10年以上、年間150人以上の生徒の前に立ってきた。全ての生徒の保護者面談をしてきたし、進路説明も行った。
当然、季節講習ごとに売上目標を設定し、保護者が納得する生徒の成績向上プランを思案した。
「学習塾は、金稼ぎだろ?」
公務員の先生によく言われた言葉だった。その言葉を聞いたとき、俺は同じ言葉を吐き捨てる。
「金稼ぎの、何が悪い?」
当時、様々な雑務も含めると1日あたり16時間平均で労働していた。もちろん、雇われだったから労働基準法的には良くないことだろう。
残業代?1円ももらってないよ。社長から言われたのは…
「売上が上がったらな」
明確な指針が無いまま10年以上、辞めるタイミングが無く働き続けた。学校の教員と、塾の講師は違うと思う。
学校の先生は「教育者」であってほしい。
塾の講師は、どこまで行っても「講師」だから。
しかし、同じ教壇に立ってきた者として言わせてほしい。
「環境を変化させるのも、あなたたち自身」
生徒や児童に言っているのではないだろうか。
自分を信じ、仲間を大切にすることを。
教員のツイートを見ていると、みんな被害者のように見える。
だれか、本当の教育者はいないものか…。
文部科学省に文句が言いたいのであれば、内部的に言えばいい。
公共の場で、教員の醜態をさらさないでいただきたかった。
苦しいのはわかる。
だけど、医療現場の人間たちがそんな発言をしてきたか?
辛いと述べるツイートはあったろう。
苦しいと述べるツイートはあったろう。
だけど、医療現場の人々は、自分たちの仕事をバカにすることはなかったはずだ。
教員はどうだ。
お偉い方のせいにして、自分たちは被害者か?
今は、教員や医療関係など、特定の人々が大変なんじゃない。
日本全体が、いや、世界全体が大変な時期じゃないか!
愚痴を言ってる場合じゃないさ。
みんなでどうにかしていこう。
そうやって、前を向いている「先生」に、出会いたいものだと、俺は思う。
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