転職間もない2人のアナリストが感じた入社後のギャップ。なぜ発展途上のチームで活躍できるのか?
「世界中が熱狂する次のマーケットプレイスをつくる」をミッションにスニダンを運営する株式会社SODA。
元々一人しかいなかったデータアナリティクスチームに、田邊(2024年4月入社)と松田(2024年6月入社)がジョイン。今回は転職活動の記憶も新しい二人が「なぜ数ある会社からSODAを選んだか」「入社前後で感じたギャップ」などについて語った。
数ある会社から、なぜSODAに?成長を望む若者と、経験を活かせると感じたベテラン
ーさっそくですが、お二人がSODAに入社を決めた理由から教えてください。
田邊:「左脳的でロジカルな観点」「右脳的な感性の観点」の2つの観点があり、まず前者でいうと「活躍できそう、成長できそう」っていうところが一番大きいです。
いま僕は社会人5年目の27才で、あと3年で30才になります。いままでが"修行・下積み"みたいな期間だったとすると、ここからはちゃんと活躍して実績を作っていって何者かにならないといけないって考えていました。
そういった中で大手企業も受けていましたが、業務内容を聞くと自分のスコープが狭いというか、どうしても限られた範囲で依頼されたタスクをこなすイメージがありました。
ーSODAは違ったのでしょうか?
田邊:SODAのデータアナリストとしては、マネージャーの加藤さんしかいない状態だったんです。やっとモニタリング体制や分析基盤が少しずつ作られているというフェーズで、まさにここからゴリゴリ分析していこう!という段階でした。
面接の時も発展途上な組織を赤裸々に晒してくれたことで、過去の経験からバリューを発揮しやすそうだなと思い、チームを大きくする過程で実績をつくってやろうと思いました。
ー挑戦の機会として良い環境と捉えたんですね。右脳的な観点はいかがですか?
田邊:そちらは、純粋に楽しそうだなと(笑)。学生時代にファッション系の部活に在籍していたってこともあるので、スニーカーとかアパレルとかを手がけるSODAは自分の興味のある分野でした。あとは昔からアニメがめちゃくちゃ好きで、好きなキャラのトレーディングカードを買ったりしていたので、事業の内容と僕の趣味が近かったことが二つ目の理由ですね。
ー松田さんの転職活動はどのようなことを重視されていましたか?
松田:転職活動の過程でいろんな会社の話をお聞きしていたのですが、どこも決め手に欠けていたんです。
ひと口に「データ」といっても機械学習やAI、データエンジニア、アナリティクスエンジニア、もちろん我々のようなデータアナリストもそこに含まれます。
だから話を聞きにいってみると「自分のケイパビリティ」と「会社が求めていること」が一致しないことも多く、「この会社なら経験を活かせそうだけど、個人としての成長につながるかな?」とか「この仕事だと、できなくはないけど僕以外の誰かの方がいいんじゃないか?」とかあって、かなり迷っていたというところです。
ーそんな中でSODAに決められたきっかけが気になります!
松田:僕は元々、スニーカーがめちゃくちゃ好きでユーザーとしてスニダンを使っていましたし、C2Cの事業の業務経験もあります。サービスの世界観も好きでそういった意味でSODAはすごくよかったのですが、「これまで以上の経験が積めるのか?」については依然不透明だと感じていました。
決め手となったのは、オフィス見学に来た際のCFOの小泉さんの口説き文句です。「スニーカーがそれだけ好きで、データアナリストとしても十分な経験があるという"掛け合わせ"がSODAにとってはめちゃくちゃ価値が高い。だからどうしても来てほしい」と。
さきほど話した通り、いろんな会社で「決め手にかける」という状況だったなかで、「スニーカーの知識」と「データアナリストの経験」の掛け合わせが価値を持つサービスって、世の中にそんなにないなと妙に納得させられてしまいました。
僕よりすごいスニーカーヘッズも、僕よりすごいデータアナリストも世の中にはいると思いますが、掛け合わせなら日本でもかなり上位にいるかもしれないな、と自分でも思います(笑)。
入社前にお会いした小泉さんやマネージャーの加藤さんの人柄も含め、データ分析以外の部分でも会社に早く馴染めそうだなって感じられたのは、迷っていたからこそ見えた決め手だったのかもしれないですね。
SODAのデータアナリストが担う「大・中・小」のタスク
ーありがとうございます。ではここからは、いまSODAでどんなお仕事をされているか?について伺いたいです。
田邊:現在データアナリストは、自分が日本事業のCtoC(スニダン)、加藤さんが日本事業のBtoC(HYPE DROP)、マツケン(松田)さんが海外事業というように担当を分けています。
自分の例ですと、仕事の性質として「大・中・小」があります。
「大」は、事業のボトルネックとなる課題をアナリスト同士で議論して仮説を立て、それをCEOやCMOにぶつけた上で分析を行います。比較的事業インパクトが大きく抽象的な分析を行うのが「大」のタスクですね。
「中」でいうと、例えばマーケティングチームと一緒に、SNSを用いた販促戦略を考えたり、その効果検証を行ったりします。今はInstagramとTikTokをメインに運用していて、それぞれの媒体ごとに「どういうコンテンツがバズるのか?」「バズったコンテンツはGMV(流通取引総額)としてインパクトを出しているのか?」などについて示唆を出し、改善を繰り返します。「小」は、メルマガやクーポンの対象者抽出等です。
ーありがとうございます。松田さんはどのようなお仕事をされていますか?
松田:まず前提としてデータアナリストって、サービスのドメイン知識やデータ構造を把握しないと効率の良い仕事がしにくいという特性があります。僕はまだ入社して2ヶ月しか経っていないこともあり、いまはまだ、そのあたりの把握を進めながら業務をしています。
ーいわゆるキャッチアップ期間ということでしょうか?
松田:はい。ただ、どうせキャッチアップをするならと、データの整備も並行して行っています。入社して思ったのは、サービス拡大の過程でデータ構造が複雑化しており、分析するには非常に負荷の高いDBになってしまっていました。
皆が複雑なSQLを頑張って書きアウトプットしている状態でこれは効率が悪いと思い、あらかじめ集計した中間テーブルや、ビューや関数と呼ばれる汎用的な機能を実装して、他のアナリストが楽できるようにしていきました。
ーそういったこともデータアナリストの仕事なのでしょうか?
松田:業界ではアナリティクスエンジニアといった専門的な職種もありますが、当然そんな方はうちにいないので業務の何割かを割く形で進めています。そのあたりも指示されたというより、何となく便利そう、必要そうだからやってみたという形です。
田邊:マツケンさんがデータの前加工を進めてくださったことで、元は15分くらいかかっていた集計が2分くらいで終わるようになりました。かなり細かく泥臭いと思いますが、マツケンさんが巻き取ってくださり、とても助かってます。
松田:1回あたりは、数分の差ですが、今後毎回それだけの時間が削減できます。自分はお二人と違って過去そういった経験を何度かしているので、社歴は浅くても自分ができることとしてなるべく巻き取って整理しようと思いました。実際やる過程でDB構造のキャッチアップがかなりできますし、成長という面でも良い機会だと思っています。
もちろん、それだけではなく、担当している海外事業の分析や集計依頼の対応も行っています。
入社後に感じた"フラットさ"
ーでは入社後に感じたギャップはありますか?
田邊:まず思ったのは、いい意味でフラットな会社だということ。初めてオフィスに来た時に「社長(CEO)はどこに居るのかな?」って探したんですよ。でも「社長室」「社長席」みたいなのが見当たらなくて。採用担当の人にどこですか?って聞いたら、普通にメンバーの並びの中に座っていらっしゃいました。400人超の規模で、何百億円もの資金調達も行ってる会社なのに!っていうのがかなり衝撃的でした。
あとは、まだ入社して日の浅い僕の意見もちゃんと聞いてくれるようなフラットさがあります。各チームも「上司・部下」の関係というよりも「マネジメントする人・各分野のスペシャリスト」みたいな関係性だなって思い、意志を持った意見は聞き入れてもらいやすいっていうのが、意外なところでしたね。
松田:僕らデータアナリストの仕事って、なにもエグゼキューションしないんです。開発もしないしキャンペーンも打ちません。カウンターパートになる人、チームがあって初めて価値が生まれます。組織間に格差があったり、相手側のレイヤーによって隔たりや距離を感じるような組織だったりすると、とてもやりにくいし成果も出しにくいので、フラットな組織というのはすごく大きい。
SODAは経営層も同僚の人たちも気兼ねなく相談してくれるし、分析結果を真剣に受け取ってくれる。上から下までいい関係が築けてるって意味では、すごくいい体制だなって思います。
「この人はなにを期待してるんだろう?」を考える翻訳者としての役割も
ーお二人が仕事をする上で大切にされていることはどのようなことですか?
田邊:コミュニケーションは本当に大事だなって思っています。マツケンさんがさっき話したように、他部署の人と組まないと価値を発揮できないんですよね。そして言われたことをただやるんじゃなくて「最終的にそれをどこに繋げたいんだろう?」をヒアリングしないと、施策担当者の期待するデータを出せないことが多い。
だから密にコミュニケーションをとって、その人が考えていることやその人自身も気付いてない裏側の目的みたいなものを一緒に整理して、事業の目標を一緒に達成するくらいの気概を持つことが大切かなと思っています。
松田:田邊くんはもうチームに入り込みすぎて、その部署の人になってるよね(笑)。
田邊:あとCEOの内山さんや施策担当者の人って"大きめの粒感"で依頼するんですよ。めちゃざっくりしたオーダーに対して「この人はなにを期待してるんだろう?」と翻訳する役割も担ってるのかなって思っています。
ーその「翻訳が必要」というのはSODAならではですか?
松田:抽象度が高いボールが高頻度で回ってくるのは「SODAならでは」かも知れないですね。
この会社はとてもフラットだからこそ、抽象度の高い上流工程に関わる機会が多いので、やりがいを感じます。
ー抽象度が高いボールだからこその面白さがあるということですね。
松田:データ分析は、受動的になると新しい示唆も生まれにくく、なかなか大きなインパクトに繋がらないと感じています。
依頼者は必ずしもデータに精通しているわけでもないので、専門性をもったアナリストが抽象度が高いスタートの状態から並走することで、課題や目的の共有認識につながったり、ときには新たな発見につながったりもします。
結果として良いアクションに繋がりやすいですし、抽象度の高いボールが多いということは経営層も含めカウンターパートの人たちが、データを頼りにしてくれていることの表れかなとも思います。
個々の経験を活かして高め合う、3人の関係性
ーではここからは話が変わって、チームについて伺いたいです。加藤さんを含めた3人の雰囲気を教えてください。
田邊:それぞれがスペシャリティを発揮する部分が異なっていて"カラー"があるので、同じ分析(お題)でもいろんなアプローチが出たりします。やってきた経験や得意なスキルが違うので、補い合う形で多面的に意見が飛び交っていて、いいチームだと思っていますね。あとは3人ともちょっと抜けてる部分があるからか、人としてフラットにコミュニケーションしやすいですよ(笑)。一緒に仕事する時は、みんなユーモア満載でかなりフレンドリーにやっています。
松田:データアナリストって、基本的にみんな「面倒くさがり」だと思います。仕事としては細かくて手間がかかることばかりなので、やった後に手戻りするのは本当に大変です。だからこそ事前の相談や整備が重要で、自然とコミュニケーション量は多くなります。
仕事上の話はもちろんのこと、ぜんぜん仕事に関係ないカジュアルな話でも和気藹々とできる。歳は離れていますがしょっちゅう冗談も言い合いますし。なんだったら、マネージャーの加藤さんが一番イジられてたり(笑)。
田邊:そうですね(笑)。
松田:相談とかも気軽にしやすい環境だと思うので、どういうタイプ・レベル感の人であっても、心配しないで飛び込んできてほしいですね。みんな強みが違うので、逆に僕らが知らないようなことをご自身の経験を元に教えてくれるようなマインドで入ってきてほしいです。
田邊:「え、これ知らなかったです」みたいにデータアナリスト同士でスキルを教え合う機会もけっこうあり、そこの指摘はお互いフラットにし合ってます。
松田:作業に入るとほとんど会話せずに1人で黙々と…になっちゃうから、コミュニケーションをとれるときやSlack上でカジュアルな絡みができるタイミングがあると、3人とも楽しんじゃって(笑)。自分で言うけど3人ともめちゃくちゃ真面目に仕事しますが、ユーモアあふれるやりとりが好きなので、仕事と関係ないようなやりとりで大盛りあがりしてたり、メリハリつけながら楽しく働いてます。
目指すのは「未来を描くような分析、インサイトを出せるような仕事」
ーそんなみなさんは、どのようなチームを目指されているのでしょうか?
田邊:よくチームで話すのは「未来を描くような分析、インサイトを出せるような仕事」をしたいねということです。データアナリストって、小さいデータ抽出をいっぱいやる"抽出屋さん"になりがちです。
例えば「こういうキャンペーンをやりたいから、この定義で対象者を出して」のように、依頼ベースの「ただSQLを書くだけ」といったタスクもあるのですが、そのことだけで日々が忙殺されてしまうとアナリストが本来やるべき「事業をデータで導く」といった本質的なタスクができません。
"あるべき姿"としては、CEO室としてCEOやCMO、各執行役員レベルの人たちの意思決定の材料に使えるようなアウトプットをコンスタントに精度高く出していく体制を目指しています。
ーそれを誰かからお願いされてからやるのではなく、チームとして自発的にやるということですね。
田邊:はい。僕ら発信でやるためにも、必要に応じて情報をキャッチアップしにいっています。この間あったのは、「中長期的な課題を探索するようなタスクをやろう」となって、課題整理をしてみました。洗い出した仮説をCEOにぶつけてみたら「これは間違ってると思う。こっちの方が可能性があるのでは?」みたいにフィードバックを受け、少しずつチューニングしながら仮説検証を進めています。
松田:とにかくファクトとインサイトをどれだけ提供できるか?関わるチーム、人たちの意思決定の確度をどれだけ高められるか?ということがすごく大事なんです。言われるがまま、受託みたいに相談依頼を受けてしまうと、3人しかいないチームに会社全員から依頼がくるので、すぐにタスクがいっぱいになって「言われたことをやってるだけで手一杯状態」になりがちな職種でもあります。
ーなるほど。
松田:インサイトを発掘しようとしたときに、データ分析からそれを見つけようとするのはめちゃくちゃ"打率"が低いんです。「新しい示唆」を見つける場合は、特にその傾向が強い。なぜなら現場の人たちが持ってる感覚はだいたい正しいから、データを出しても「あぁ、その通りだよね」でおしまいになってしまいます。
ー自分たちの仕事がどういう意味を持つか、自ら示していく必要があると。
松田:はい。だから、「いままでこう思ってたけど違っていた」「こう意思決定しようとしてるけど、データがそうなのであれば実はこうしないといけない」という意思決定に影響を与えるような分析結果を出さないといけない。
そういうことをやるためにはデータアナリストは効率よくたくさん打席に立たないといけないんです。
データアナリティクスチームとして、会社全体が成功確率が高い施策・アクションを取り続けられるようにするために、なにをすべきか?についてMGRの加藤さんは考えているはず。
実際に田邊くんを見ても、言われたことをやるだけじゃなく必ず自分の意見を添えたり、自発的に最初のオーダーからもう一段深堀ってみたり、依頼を受ける時点で細かくヒアリングしたり、より良いファクト・インサイトを提供しようという意志を持って仕事をしていることが伝わってきます。
ーさきほど田邊さんが「CEOに意見をぶつけて」というお話もされましたが、そういった経営層の直下というのもSODAの魅力のひとつでしょうか?
田邊: そうですね。経営層と一緒に大きな仕事ができるのは魅力だと思います。 僕は転職活動の過程で大手企業も受けたのですが「会社の事業転換に関わる意思決定をする」みたいなところまで求めると、その部分は企業によっては外部のコンサル会社が入ってたりするんですね。
だから社内のデータアナリストはわりと細かなタスクが多く回って来てしまうケースも少ないと思います。例えば「ユーザーがプロダクト内・サイト内でどんな動きをしているのか?」を分析して、それによって「バナーの位置をこちらに移そう」みたいなタスクですね。
松田:確かに「コンサルの人が考えるための材料出し」だったり「分析のための分析」業務ばかりになってしまっているデータチームはあると思います。
SODAはフラットな関係性や、良さそうならやろうよという文化があるのでどんどん進みます。さまざまな人とスピード感を持って連携する働き方というのはSODAのデータアナリストならではなのかも知れないですね。
「自分でこの事業を成長させる!」くらいのマインドの人こそバリューを発揮できる、SODAの環境
ーでは最後に、こんな人にきてほしいというイメージがあればいただきたいです。
松田:もちろん必要最低限のスキルレベルというのはありますが、それよりも人柄。これまで話した通り他チーム含めて協業しなければならないので、相手を尊重でき許容できる人。なおかつ、現実や示唆を正しく伝える役目なので、自分の個性、意見をちゃんと発言できる人だと良いかなと思います。
田邊:会社としてもデータ組織としてもまだまだ拡大フェーズで"正解"を探してる最中なので、餌を待ってるタイプより自分で狩りにいくタイプ。
「SODAの課題ってここだよね」って自分で思い、ファクトを出して提案してみよう、みたいな。「自分でこの事業を成長させる!」くらいのマインドを持ってると、凄くバリューを発揮できる環境じゃないかなって思います。
そういったオーナーシップを持った人が入ってくれたら、チームのレベルが引き上がり力強い組織ができるんじゃないかなとイメージしています。
ー田邊さん・松田さん、本日はありがとうございました!
《データアナリストチーム マネージャー加藤氏へのインタビューnoteはこちら》
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