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福祉から平和を(13)無我夢中で滅私奉公の高度成長期

かつて日本には高度成長期というものがあった。物が豊かになった。

いまから65年前、1957年は白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫、掃除機すらぜんぜん普及していなかった。

現代は何でも揃っている。車、白物家電、デジタル家電、携帯電話など、これらをたった50年で普及させた日本の高度成長期は本当に凄いと思う。

先輩方が懸命に努力を重ねたおかげで、高度成長期がもたらされ、現在の私達に豊かな生活がもたらされている。

1990年あたりまでの経済成長を特に牽引したのは、終戦直後に就職した方々。親世代は敗戦の屈辱に悔しがり、焦土に呆然とした少年期。きっと、復興に一念発起して職に就いたことでしょう。

滅私奉公さながら仕事を優先し、無我夢中で道を開いてくださったのだと思う。いまは90歳近い方々。皆様のおかげで今があります。感謝します。

高度成長期は、滅私奉公の姿勢と、無我夢中になるのが常識だったと思います。その時代があるから今があるのだと思います。その時代を想像します。

「滅私奉公」「無我夢中」で「我を失っていた」のでは?
自分の心を後回しにして、日進月歩の進化に夢中だったのでは?
成長する社会が正義で、社会に従うことを優先したのでは?

そこまでしないと、ここまで来れなかったのかもしれません。

私たちの生活は豊かになりました。
物に困ることはありません。
これからは心を大事にする社会を目指します。
物質社会から精神社会への転換。
機が熟しました。

物質が豊かな国にしてくださり、ありがとうございました。
精神が豊かな国にステップアップさせていただきます。

個人の生活が便利になる物が普及した豊かな社会から
自分も他人も尊ぶような心が普及した豊かな社会へ。

退廃的今日の先に探す くすんだ色
曖昧な期待の先へ叫ぶんだ
何回も嘆いても戻らない
誰かが語る未来のサイズ
霞む目に狭まる世界
寄り道しなきゃ見えていない 今日へ

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