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交通事故・保続(ほぞく)・脳の長寿

交通マナー違反が増えている

交通マナーの乱れは以前からありましたが、最近は乱暴な運転よりも歩行者や自転車のの飛び出しが増えてます。先日、ザ・ドリフターズの仲本工事さんが横断歩道がない道を横切って自動車にはねられてしまいました。ご冥福をお祈りします。

以下の動画のような事故も、いつ我が身に降りかかるかわかりません。
(ちょっと文章が自転車乗り全般に対する高圧的でアレですが)

Twitter上では自転車への非難が飛び交ってますが、非難は自律の役に立ちませんし、そもそも言って何とかなるものではないかもしれません。

保続とは

保続ほぞくとは状況が変わっても、行動や言動を変えられないこと。保続が強いと自分自身を抑制できず、規則を守れなくなり社会生活が困難になります。

「保続」とは、ある行動が望まれたり求められたりしていない場合や、その行動が適切ではない場合でも、やり続けることです。

たとえば、患者さんがナースコールを繰り返し押すことはよくありますが、ナースコールを繰り返し押すことを止めるように伝え、本人も納得するのにも関わらず、すぐに繰り返してしまうことがあります。

また、テーブルに箸を置くと、食べ物がなくても食べるような動作をする患者さんは、“目の前のもの(箸)と結びついた”行動(食べる動作)を抑えることが難しくなっていることが考えられます。つまり、目の前に食べ物がなくても、箸を見てしまえば、箸と結びついている食べる動作を抑えることが難しいのです。

他人の衣服の一部(ネクタイやブローチなど)に執着することもあり、やめるようにいわれても繰り返し触ろうとすることがあります。
出典;高次脳センター(遂行機能障害)@広島県立障害者リハビリテーションセンター

社会生活に関わる機能は前頭葉がつかさどり、この保続も前頭葉の機能低下によるものです。脳の外傷をきっかけとする高次脳機能障害や、脳機能の発達が遅れている発達障害、脳機能の低下による認知症など多くの障害で見られますが、他人事ではありません。脳機能の低下は誰にでも起こりえます。

諦めるのは早い

「脳は後ろから作られ、前から壊れる」と東北大学加齢医学研究所の瀧教授は自身の著書で述べています。後の脳は嗅覚・味覚・聴覚など生命維持に必要な機能を持っていて、乳児期の脳はここから発達します。脳の前に在る前頭葉の発達は最後なのに、ここから先に機能低下が始まるとのこと。

筋肉は使わないと機能が衰えます。これを「廃用性」と言いますが、それは脳も同じで使わないと機能が低下します。決まったルーティンで過ごし続けると前頭葉の出番が減って機能低下が始まります。(=前から壊れる)

脳機能について「もう年だ、若くない」と良く聞きますが「加齢=脳の衰退」とは限りません。発達よりも衰退が多い、バランスの問題なのです。

幼い脳でも廃用します。幼い頃はどれも新鮮で学ぶ刺激が多いから圧倒的に衰退より発達のほうが多いだけ。逆に歳を重ねると知識が増えて生活が単調になります。そうして刺激が減って前頭葉の出番が減るから発達の機会が減ってしまうのです。脳を健康に社会生活を営むには、環境変化は大切。

知らないことは世界にたくさんある。前頭葉の出番は減りません。
長生きするのが楽しみになってきた!

このPV内、4’20”以降の風景が認知を歪ませるほど幻想的。

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