親友同士の対立(西南戦争)
今日は帝国書院歴史総合p71、72になります。
齋藤武夫先生の授業と、『その時歴史が動いた』を参考に作成しました。
親友ってどんな人たちの事を言いますか?(すごく仲がいい人)
今から150年以上前にも親友がいました。それが西郷隆盛と大久保利通です。二人は幼馴染であり、古くからの親友でした。
そんな二人が対立した時があります。
それを教科書から調べ、線を引きます。(西郷隆盛と板垣退助らが主張する征韓論を巡って対立は頂点に達し、岩倉や大久保らがこれを抑えたため、西郷や板垣など有力政治家が辞任する政変に至った。)
この後、政府をやめた西郷は、仕事を失った武士と行動を共にします。武士たちは政府に不満を持ち、反乱をするようになりました。西郷、大久保それぞれ士族(元武士)に対してどのような思いを持っていたでしょうか?教科書を読みます。
西郷は武士の事を思っている。大久保は、新しい世の中のために四民平等を進める。皆さんは西郷、大久保どちらの考えに賛成ですか?
西郷のもとには多くの元武士が集まりました。
そんなとき、薩摩士族が政府の火薬庫を襲撃します。西郷の教え子も加わろうとしています。
皆さんが西郷なら、政府と戦いますか?教え子を政府に引き渡しますか?
西郷は、「もう何も言うことはない、おまえたちがその気なら私の体は差し上げよう」といいました。結果、最大の反乱がおこります。
大久保は親友西郷と戦うか否かという決断に迫られます。
皆さんが大久保なら、西郷と戦いますか?戦いませんか?ペアで話します。
大久保は戦うことを決意します。西南戦争が起こりました。
この戦争ではどんな人が活躍しましたか?教科書から調べます。
(徴兵令によって組織された近代的軍隊)
西郷は亡くなり、西南戦争も終結します。
西南戦争は、日本史最後の内乱、武士の時代が終わった戦いとなりました。
西郷が亡くなってから1年もたたないうちに大久保利通が暗殺されます。
大久保利通が亡くなった時、彼の服にはあるひとからもらった手紙が入っていたそうです。さて、誰の手紙でしょうか?(西郷)
感想をペアで話します。
二人は敵同士になっても、お互いを思いやっていたのでしょう。
親友同士の辛い決断、そして親友とは何か。
歴史は人が歩んできた歴史だからこそ、様々なエピソードがあります。
そのエピソードを教えることも、社会科教員としての使命だと考えています。