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効果的なのに知られていない、「X(Twitter)広告」のすごい活用方法

こんにちは。株式会社マイノリティの代表の柳澤です。

このnoteでは数回にわたって、「スタートアップや大企業の社員がビジネスにXを活用すること」をテーマに、その重要性や具体的な方法について解説しています。

ビジネスでXアカウントを運用していると、自社の宣伝やイベントの告知などを投稿したいタイミングが出てきますが、やはりPR色が強い投稿ほど伸びにくいものです。

それでもどうしても拡散したい、集客したいという内容があるときは、Xの広告メニューを上手に活用すると一気にブーストがかかります。

今回は、私が実際に試してみて効果を感じたX広告の使い方や、ターゲティング機能の活かし方を紹介していきます。

集客したいならX広告の出稿も

広告を出すタイミングとしては、「集客を目的とした投稿をしたいけど、オーガニック(自然な投稿)では伸びづらい」という場面に直面したときです。

よくあるのが、ウェビナーや本の紹介、キャンペーンの告知など。どうしても宣伝要素が前面に出る投稿はエンゲージメントが伸びにくいので、いいねやリプライも期待しづらいのが実情です。

目的は「エンゲージメント数」を選ぶ

私も「ここぞ」というときはXの広告を利用して、集客効果を底上げするようにしています。広告のキャンペーンを立ち上げるときにエンゲージメント重視の設定を行い、予算を5万円ほど投下すれば、おおむね200から400程度のいいねを獲得できます。

ターゲティングの細かな調整も可能で、性別や年齢、地域はもちろん、使用しているデバイスまで指定できるので、配信先をかなり絞り込むことができます。

私の場合は地域を関東の1都3県と大阪府に設定することが多く、iOSやAndroid、デスクトップなどの主要デバイスを選ぶスタイルです。

そうした設定のなかでも面白いのは、「Xプレミアムに加入している人」のみをターゲティングする機能です。

なぜここに注目するかというと、Xプレミアムに入っている方はだいたい実名で、ちゃんとした目的をもってXを使ってる人だから。お金をかけているので、ボットのアカウントも少ない印象です。

ただし、この層はそもそも人数が少なくなりがちなので、ターゲットを絞り込みすぎると広告が配信されないこともあります。数時間経っても配信が始まらない場合は、絞り込みの範囲をゆるめて母数を確保する必要があるでしょう。私はここで最初躓きました。3時間経っても配信されない場合は、ターゲティングがきつ過ぎることが原因です。

最後に自分が投稿したい内容を作成して配信するという流れですが、Xの広告メニューの最大の特徴は「特定ユーザーのフォロワー」に向けて広告配信できる点です。

特定アカウントのフォロワーに対して広告配信

たとえばあなたが企業の人事担当者向けにサービスを提供しているとします。その場合、Xにいる人事担当者に向けて広告を配信できたらすごく効率的ですよね?

そんなときはXの広告キャンペーン設定画面で、人事担当者向けに有益な情報を発信しているインフルエンサーや競合アカウントをターゲットとして指定し、そのフォロワーに向けて広告を配信すればいいのです。

フォロワーが似ているアカウントを選ぶ画面

設定画面で自分の競合となるアカウントを1人選ぶと、さらにそのアカウントと似た属性のアカウントがターゲティング候補としてどんどん出てきます。その人たちをさらにターゲットとして指定しましょう。20〜30人ほどいるといいと思います。

そのうえでX広告を配信すると、フォロワーの性質や興味関心が明確なので、広告に対するコンバージョン率も高くなるというわけです。

つまり、やることは2つ。

1)自分と同じ分野で有益な情報を発信しているインフルエンサーを指定し、そのフォロワーに広告を配信する。

2)かつXプレミアムに加入している人だけに限定する。

この2つを実践するだけで、かなり精度高く広告配信できるはずです。

私はイベントやウェビナーへの集客にX広告を使う際は、その分野のオピニオンリーダー的なアカウントを20〜30人ほどターゲティングし、彼らのフォロワーに絞って広告を配信しています。

これはたとえば採用でも使えますね。自社で「採用セミナーやります」とか「絶賛採用してます」といったポストをするときに、競合他社の採用アカウントをターゲティングして、そのフォロワーに対して配信すれば、それなりに効果が出ます。

日々のX投稿によって自分のフォロワーを地道に増やすことも大事ですが、どうしてもimpを増やしたい、アクションに繋げたいときはXの広告を有効活用するのがおすすめです。

Xの広告はコンバージョンに繋がりやすい

私もいまのようなターゲティング設定をしてみたところ、ウェビナーの参加者が増えたり、サービスへの問い合わせが増えたりと、費用対効果の高さを実感する機会が増えました。

X広告でここまで精度の高いターゲティングができることは、おそらくあまり知られていないのでは、と思います。

そもそも私も最初はこんなやり方があることを知りませんでした。大手メディアや専門媒体の記事にも載っていないし、検索しても出てこなかったように思います。

そんな中でいろいろ試行錯誤するうちに、広告を配信したいターゲットアカウントを複数設定できることに気づきました。私はこのやり方に辿り着くまでに数十万かけましたが、まだまだ知らない人も多いので、企業のSNS担当者に教えてあげると、けっこう喜ばれます。

広告代理店の一部ではこの手法を使っていると思いますが、一般の方にはそれほど知られていないようです。ここぞというタイミングがあったら、X広告も検討してみるといいと思います。

広告も含めたX運用の相談も乗っておりますので、よかったらご連絡ください。

最後に

今回でビジネスパーソンに向けた「X(Twitter)運用の教科書」の連載は最終回です。最後はX広告のTipsをご紹介しました。

連載はマガジンにまとめてありますので、ぜひ最初から読んでみてください。


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