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ビジネスでX(Twitter)を使いはじめた人がやるべき、初期フェーズの振り返りと改善

こんにちは。株式会社マイノリティの代表の柳澤です。

このnoteでは数回にわたって、「スタートアップや大企業の社員がビジネスにXを活用すること」をテーマに、その重要性や具体的な方法について解説しています。

Xのフォロワー数やエンゲージメントを伸ばすには、日々の分析や試行錯誤が欠かせないところです。しかし、運用をはじめたばかりの頃はなかなか結果が見えにくいもの。

今回は、Xを使いはじめて1ヶ月目の分析方法と、そのデータをどう改善につなげていくかを中心に、投稿の考え方や企画の取り入れ方まで幅広く解説します。まだフォロワーが多くない段階でも活かしやすいポイントをいくつか盛り込みましたので、ぜひ参考にしてみてください。

X開始後、1ヶ月目の分析について

1ヶ月ほど運用していても、20〜30フォロワー、あるいは数百フォロワーといった小規模なアカウントであれば、投稿してもすぐには成果が見えてこないのが実情です。

反応がほとんど得られず、「自分の方向性が間違っているのではないか」と不安に思うこともあるかもしれません。

そんなときにおすすめなのが、毎日のフォロワー数とフォロー数を記録する習慣です。API有料化の影響で、かつて無料で使えた「SoicalDog」のようなツールが現在は利用できなくなりましたが、RPAのようなツールを駆使して自動記録したり、手動で記録したりするだけでも十分に有益なデータが得られます。

最初はかんたんなものでも大丈夫です。私がよく目安にしているのは、フォロワー数が増えた日と減った日の投稿内容です。まずはこれをチェックしてみることです。

フォロワーが増えた日は、何らかの形で投稿が好印象を与えている可能性が高く、狙っているターゲット層に「刺さる」要素が入っていたはずです。逆にフォロワーが減ってしまった場合は、その内容が合わなかったり、興味を持たれにくかったりしたサインとも言えます。

数値をざっと眺めるだけでも、伸びる投稿やフォロワー層にとってニーズのない投稿を仕分けできるため、まずは最低限、このくらいの分析からはじめてみるとよいでしょう。

フォロー数とフォロワー数を並べて見ることで、オーガニックに伸びているのか、それともフォローバックが起因で増えているのかもわかりやすくなります。

最初から細かい数値をすべて追いかけようとすると膨大な作業になってしまいますが、まずはシンプルに日々の増減と投稿をひもづけるだけでも、学べることが多いです。

X(Twitter)の分析をどう改善に活かすか

分析の目的は、あくまで投稿の改善につなげるところにあります。数字ばかり眺めていても、それを実際の運用に落とし込まなければ意味がありません。

伸びている投稿に共通点を見いだすためにも、Xの検索機能を使ってキーワードをベースに伸びている投稿をリサーチしてみましょう。これは前回の記事にも書いたものです。

たとえばあなたの過去のX投稿で、「時価総額」というキーワードが入った投稿をした日に、けっこうな数のフォロワーが増えていたとします。単純に考えるとそのようなキーワードはターゲットのニーズがあるということです。

ではそれを使って、他にどんな投稿をしてみるか。試しにX検索で「時価総額」というキーワードが入っていて、1000いいね以上ついた投稿を検索するなど、キーワードと特定数のいいねを組み合わせれば、似たジャンルの人気の投稿を一覧で見ることができます。

もちろん、そのまま完コピして投稿するわけではありません。人気の投稿を参考にエッセンスを自分のなかに取り入れて、オリジナルな言葉で語ってみましょう。

どうしてもまったく新しいネタが見つからないという場合は、海外の投稿を参考にするのも一つの手です。ほとんどの人がまだ見向きもしていない海外のトレンドを早めにキャッチして、日本語で発信できると強みになるかもしれません(ライバルも多いのですが)。

フォロワーが少ない段階でも、時事的なニュースにオリジナルの解釈を加えて発信し続ければ、やがてコアなファンが育つきっかけになるはずです。

無風状態でもまずは数をこなす

フォロワーが少ないうちは、どれだけ投稿しても反応が薄くて「こんなに頑張っているのに、なぜ誰も見てくれないのか」と落ち込んでしまう時期があるかもしれません。

とくに「1日4ツイート」などの目標を掲げた際には、数日でネタ切れやモチベーション切れを起こしてしまうケースもよく耳にします。

それでも最初は反応が薄くてもかまわないので、とにかく決めたペースで投稿を積み重ねることが大切です。数をこなしていくうちに、アカウントの運用方針とフォロワーの期待が噛み合うポイントが徐々に見えてきます。

ある分野について書けば伸びるし、別の分野について書くとまったく伸びないという現象がはっきり分かれる瞬間があると思います。それはフォロワーがあなたにどんな役割を求めているかという証拠でもあります。

ほかの人のアカウントで同じ内容を投稿しても、まったく違う結果になることも珍しくありません。要は、フォロワーはその人ならではの特徴を期待していて、それを見極めるには一定数の投稿を試してみる必要があるということです。

独自の企画やプレゼントで一気にブースト

無風状態を抜け出すために、Xの仲間を増やしたり、プレゼント企画のようなイベントを取り入れたりすることも有効です。

私もよく「資料配布」や「無料相談」といった企画を行っています。2年ほど前に営業ノウハウをまとめた資料についてポストして、「ほしい人がいたらDMをください」と呼びかけたところ、多くの方から連絡が殺到して、あっという間にフォロワーが増えた経験があります。

多いときはその日だけで1000人単位の増加がありました。こうした資料は手間さえかければ作れるはずですし、普段の業務のなかで似たようなものは作っていたりします。

眠っているノウハウやまとまった資料があったら、Xで閲覧希望者を募ってみるのも手です。

あるいはちょっとしたアドバイスや相談の機会を提供してみるのも、ファンを増やしたり、ビジネスにつながったりする可能性があるのでおすすめです。

私が数ヶ月おきに行っている「無料相談」は、ビジネスやXのグロースに関する相談を無料で受けますよ、とXで呼びかけるものです。これを経営者に限定することで、応募が殺到しすぎないようにしているのですが、実際に利用した方の投稿が伸びたり、そこで生まれたつながりが新規の依頼につながったりと、さまざまなメリットがありました。

こうした企画やキャンペーンは、単にXのフォロワーを増やす手段というだけでなく、自分の知識や経験、提供するサービスをアピールする絶好のチャンスにもなります。

宣伝を嫌がられないようにする工夫

自分のコンテンツを宣伝する際には、やり方を少し工夫して、フォロワーに対して押し付けがましい印象を与えないようにしましょう。

たとえば、プロフィール文はできるだけ自己紹介を中心にしておき、宣伝色の強いリンクなどは固定ツイートにまとめるというやり方があります。

私の場合、noteに新しい記事を公開したときは必ず固定ポストとして掲げておくのですが、それだけでもファンが自然に訪れてくれる導線になります。

ちなみに、いまのXは固定ポストに置いている投稿の露出量を増やすアルゴリズムがありますので、現実的に有効な手立てだと思います。

あからさまなPRを重ねていると、フォロワーが拒否反応を示すこともあります。宣伝はあくまで要所にとどめつつ、普段は有益な情報を優先して投げかけたほうが長い目でみて良い結果を生むというのが私の実感です。

最後に

フォロワーが少ない段階でのX運用は、とにかく反応のなさにモチベーションが下がってしまうことがあるかもしれません。だからといって投稿をしなくなったり、分析をやめてしまうと、次に活かせる材料がまったく手元に残らなくなります。

少しずつでもデータを取りながら、伸びた投稿の要因を探ったり、フォロワーに合わなかった投稿を反省したりするサイクルを回すことで、確実に運用の精度は上がっていくはずです。

まずは淡々と数をこなしながら、分析結果を地道に活かしていく。そうした積み重ねこそがX運用における最大のポイントだと感じています。


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