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【次を決めずに退職】うつ病に甘えて過ごしていたら仕事辞めることになりました【第二新卒転職の実態】
お久しぶりです。以前現況報告をしてから3ヶ月が経ちましたが、その後とんでもないことになりました。先月は後述する転職活動で忙しかったのですが、なんとか職にありつけたのでnoteを更新します。現況報告、なんのこったよ?という方は以下のnoteをご覧下さい。さて、タイトルで分かると思いますが仕事を本意ではない形でやめて転職することになりました。どうしてこんなことになってしまったのか。第二新卒という言葉があるとはいえ、会社を短期離職しての転職は大丈夫なのか。私の身に起こったことをありのまま書くので、是非ご覧下さい。
仕事ナメてたら無職になった
さて、前回のnoteの通り、私はうつ病が寛解しないまま3ヶ月間(2024年2月〜4月)の休職を終え、薬を飲みながら働き続けてました。繁忙年も落ち着き、だいぶ定時で帰れる日が増えてきました。睡眠障害に陥り、睡眠薬をガブ飲したら翌日職場で意識を失う、精神科に通うために時差出勤(存在しない)を無理やりお願いする、誰よりも早く来ていたはずが定時ギリギリに滑り込むなど「いや、僕まだ体調良くないんで笑」を半ば言い訳にしながら明らかに勤務態度がヤバい生活を送っていたのですが、大正義うつ病剣を振り回していたせいかそんなに怒られることなく過ごせていました。秋頃になると、繁忙年でない年はこんなもんなのか、どんどん与えられる仕事がなくなっていき、今時リモートなしのフル出社なので暇な時間を潰すのが苦痛くらいになってきましたね。さすがに干されたかとは思いましたが、窓際社員が夢だったので(さすがにもう少し仕事くれないと気まずいとは思っていましたが)繁忙年より全然気は楽でした。正直仕事をナメていましたし、こんな状況が中小企業で許されるはずないのですが、当時はなぜかこの状況が続くと謎に確信していました。休職しても復帰できるもんだなあ、うつ病でも働けるものだなあと。10月のある日までは……。
10月某日、上司から呼び出されました。
「11月付で本社の別部署に異動してもらうことになったので、準備するように」
ええっ!?最近仕事が減っていたのは、もうこの部署からいなくなるからだったわけです。この会社は、本社が地方に、支社が東京にあるというユ二〇口みたいな会社です。つまり、2週間かそこらで地方で一人暮らしをしなければならないことになってしまったのです。
この辞令がもう私がヤバ社員すぎて支社の編集部では扱いきれないから厄介払いのために行われたのかはわかりません。上司は「別部署の経験をゆくゆくは編集に持ち帰って欲しいという期待の現れだから……」的なことを言っていましたし、本社の編集部にいた同期は全員別部署に異動になっていたので、そういう方針だったんだろうとは思います。
正社員総合職たるもの、本社が地方の会社なら尚更、転勤は当然覚悟しておくべき。正社員は仕事に絶対責任を持ち、人事異動に従うからこそ雇用が安定しているのです。理解しています。とはいえ、今このタイミングで知らない土地で一人暮らしは厳しすぎます。精神科もカウンセリングも地元で受けています。あと地方に行ったらオタクライブ気軽に行けねーじゃねーか そういえば、入社時に転勤を伴う異動はあまりないし、あっても事前に相談するから安心するように言われた気がします。うつ病であることを知っていながらこれはひどくない!?と本来なら1mmも悪くない会社を責める気持ちになりました。うつ病のくせに他責思考の激しい人間です。(自責が強い人が本来うつ病に苦しみますが、僕は完全に甘えのうつ病なので……)
そしてそのまま、10月末でスピード退職してしまったのです。退職言い出すの怖すぎて退職代行使おうか真剣に悩みましたが、あれはブラックすぎて1日も会社居たくない人とか退職断られるヤバい会社に勤めてて本気で困ってる人のためのサービスなので、ちゃんと自分で退職を伝えたことだけは良かったかなと思いました。あっさり退職は受理され(厄介社員なので当然)、なんか先輩方や上司から「まあ若いんだからなんとかなるよ」的な励ましをもらいながら、たった1年半の社会人生活が終了したのです。
第二新卒の闇を総ナメ
さて、退職にあたってひとつ大きな問題がありました。それは次の転職先が決まっていないことです。退職する際には次を決めてから辞めるのは鉄則。経済的な不安に繋がるのと、下手に転職活動が長引いてブランクができるとそれを追及されてさらに転職に不利になるからです。前者については実家暮らしの子供部屋おじさんなうえ、うつ病だと自己都合退職でも失業保険の待機期間がなくなり300日も貰えるようになる素晴らしい国のシステムが存在するのであまり不安はありませんでしたが(私でも診断書さえあれば貰えてしまうのはほとんど不正受給で、税金の無駄遣いとして国会で取り上げられるべき案件だと思います……)、後者についてはどうしようもありません。クローズ就労において、うつ病というのは前科並に罪深いことで、うつ病で退職したので休んでいましたなどとは口が裂けても言えません。つまり、私はただの1年半で会社を辞めた短期離職者なわけです。本当はゆっくり休んで治療に専念したいというのはやまやまに、退職した翌日から転職活動をすることになりました。嘘です。翌日は飲みに行きました。しかし、転職において若さは武器ですし、最近は第二新卒という言葉もあります。まあ、何とかなるだろうと思っていました。その時の私は気づいていなかったのです。第二新卒という言葉は、「およそ社会人3年目〜20代のマトモに働いている若者が異業種異職種に挑戦するのを歓迎する」という意味であり、決して「最初の職場で2年も勤まらなかった根性なしを拾ってやる」という意味ではないことに……。
さて、親からも早く仕事を見つけるように言われ、とにかくブランクのできないうちに内定を得なければいけませんから、ひたすら応募条件に当てはまる未経験可の求人や経験年数を問わない出版関連の求人に応募しまくりました。多ければ1日に5件、6件面接。営業マンのように朝から晩まで東京の各地やネットカフェ(合間のWeb面接)を飛び回る週もありました。しかしとにかく落ちる。まず書類で落ちる。書類が通っても一次面接で落ちる。仮に経歴がセーフだったとしても人格の部分で落とされます。本来、手当り次第受けて時間と体力を浪費する愚は避け、面接練習や企業研究に時間を割いた方が賢明なはずです。しかし内定がなくそのままズルズル空白期間ができることを恐れるあまり、わかってはいながらもそのようにはできなかったのです。書類は100社以上、面接は5-60社は受けたでしょうか。落とされ続けて、内定が欲しいあまり面接一回、10人以上採用予定など、募集条件が緩い企業を見つけ次第エントリーしていきます。そして、新卒就活ではまずお目にかかれないような、悪質な求人と出会うことになります。
そもそも、第二新卒という言葉はあれど、第二新卒専用の4月入社枠を設けているのはごくごく一部の大手企業などで、基本的には業種職種未経験可の中途求人に応募することになります。まず中途採用は即戦力採用のためにあるので、この時点でグッと数は減ります。中には先述したように、社会人経験のある若者のキャリアチェンジを受け入れて違う土壌の文化を持ち込んで欲しい企業もありますが、基本的に社会人経験3年以上、などと但し書きがあるのでこれも排除しないといけません。そうして残った会社に応募して大半は落とされるのですから、その中でも自分が受かるレベルかつ良質な求人というのは、19世紀のカリフォルニアでもない場所で砂金を探すのと同じで、なかなかないわけです。そして、そんな第二新卒未満の世の中ナメ郎向けに、新卒カードを持っている時ヤバいと思って避けた求人の更に下層、存在すら知らなかった悪(ワル)質な求人・通称ワルキュージン(マクロスΔに登場している)が出現するのです。今回は、そんな求人の一部を紹介したいと思います。(大前提として、職業に貴賎はなく、その会社で頑張っている社員さんもいらっしゃいますが、やはり悪質かなと思う求人・採用はあるので……)
①正社員の検索結果汚染 中身は派遣社員
転職サイトで未経験可・事務系・正社員などで検索をかけると、「株式会社○○スタッフ○○」みたいな会社の名前の求人が(それも同じ会社で複数個あったりして)大量に出てきます。これは、無期雇用派遣(特定派遣などとも言う)というものです。派遣会社の社員として採用され、派遣先で働くというものです。派遣先との契約が終了しても派遣元との関係は終わりにならず、次の派遣先を探してくれるので継続して働けるというメリットはありますが、それでも派遣先に行けば派遣社員と変わりありません。むしろ派遣元での人事異動という扱いになるので派遣先は通常の登録派遣と違って選ぶことはできないので、不人気案件をあてがわれやすいデメリットもあります。事務の仕事募集!と言って面接を受けてみたら施工管理の派遣だったなんてこともありました。コールセンターや工場派遣もあり得ると言われたところもありました。そりゃ電話応対も事務だし、施工管理も事務仕事はあるだろうけど。無期雇用派遣は厳密には正社員とは違うんですけれど、転職サイトでは正社員という括りに入っており大量に求人を出していることも相まって検索の時クッッッソ邪魔です。大手派遣会社は求人を見れば無期雇用派遣なのがわかりますが、中小派遣会社は派遣先の仕事をサイトには書いて蓋を開けてみたら無期雇用派遣でしたということもあるので厄介です。まあ未経験で内勤でかつ正社員……なんて考え自体が贅沢なんでしょうけどね。
②家電量販店や携帯ショップの店員 職種はITエンジニア
実務経験や資格が重視されるITエンジニアという仕事の中で、ノースキルでも採用されやすい業態としてSES(システムエンジニアリングサービス)というものがあります。新卒採用の現場でもSESの求人は数多く見ますし、私も新卒時代内定欲しさに入りやすいとされるSESを受けました。SESの説明は省きますが、IT業界の入口にはなる一方、多重下請け構造から一生テスターやデータ入力などの雑務をやらされたり、逆にスキルシートを盛られて出来もしないプログラミングをやらされたりするなど、あまりオススメされることが少ない職種でもあります。このように良くない会社も多いとされるSES。しかし、第二新卒未満には、新卒向けにはいないさらに凶悪な会社が出迎えてくれます。
テスターやデータ入力ならまだIT関連なだけマシな方、研修期間と称して、家電量販店や携帯ショップの販売員やコールセンターとして派遣をしてくるSESが存在するのです。彼らの言い分はこうです。「うちではIT未経験を歓迎するが、いきなり知識もなしにITの現場には入れない。また、ITエンジニアはコミュニケーション能力も大切だ。コミュニケーション能力を鍛えるために昼間は販売職をして、業後や休日にITの研修カリキュラムを自習して知識をつけていこう。勉強に困ったら先輩社員に聞いてくれ。こうして1年くらいしてカリキュラムを終えたら、ITの現場に出ていこう」。一般的なSESでは、自社で研修をするなり、系列のプログラミングスクールに通わせるなりしてから現場に出します。それをする土壌もなく派遣業をしているのでこういうことになるのでしょう。携帯変える時に高いプランの案内をしてきたあの店員も実はITエンジニアかと思ったら可哀想になってきました。研修期間は給料が安いパターンもほとんどで、まあ研修期間で大抵の人が辞めるんでしょうね。もちろん、求人には販売職のことは一切書いてありません。面接で会社説明をはじめてわかるようになっています。ギリギリ愛、いけないボーダーラインスレスレじゃないでしょうか。「〇ヶ月以上の丁寧な研修で安心!」と書かれていることが多いので、中小のくせに長い研修期間を見たら黄色信号だと思います。また、SESだけでなく総合職、人事、マーケティングなどを謳って同じく初期配属として販売員を提示してくる会社も何個も受けました。本命でないにしろインフラエンジニアや人事には少し興味持っていたのですが、こういうのはマジで時間の無駄だから辞めて欲しい。でも私はこういうタイプの激ヤバSESですら結構落とされていました。不思議だね。
③転職エージェントにご案内 シンプルにおとり求人
未経験可、第二新卒も歓迎、土日祝休みで年間休日120日、事務系の仕事、なんとフルリモート!結構良さげな求人が見つかりました。当然エントリーをし、すぐに書類選考通過と一次面接の案内が来ます。面接官の自己紹介では、その会社ではなく、採用代行の会社の社員だそうです。なんでも、かなり多くの応募が来ていてとても捌ききれないため、一次面接は代行会社が担当しているんだとか。中小やベンチャー企業だとそういうこともあるのかもしれません。志望動機や前職の実績などではなく趣味や学生時代の話などの雑談ベースで面接は進み、合否に拘わらず電話で連絡してくれるそうです。お祈りはメールの方がダメージ少ないですが、丁寧ですね。数日後、電話がかかってきます。「残念ながらお見送りということになってしまいました。しかし、〇〇様(私)は高く評価されており、落とすのが惜しいという話しもあがりました。素敵な人材だと感じたため、弊社がやっている転職支援サービスのほうで、お仕事探しのお手伝いをさせていただけませんか?」やられました。おそらく募集元の会社と採用代行はグルなのでしょう。はじめから募集する気のない求人なのか、採用者以外はエージェントに流せて一石二鳥なのかは知りませんが、転職希望者の情報を入手するためにやっていることは間違いありません。いわゆるおとり求人です。私はこれに2回引っかかりました。一度だけの恋ならともかく、二度目は学習能力の問題なのかもしれません。
現況報告
さて、こんな求人ばかりでしたが、薬をガブ飲みし、なんとか応募企業を整理して、できる範囲で企業研究を行い、薬をガブ飲みし、カウンセリングには転職活動の愚痴を吐き散らかし、同様の愚痴を仲良い人にやったら当然怒られてその後連絡がほとんど来なくなり、転職エージェントに泣きついて面接練習をしてもらい、薬をガブ飲みし、11月はゴリゴリに転職活動を進めてきました。面接を飛び回るのも不安の中対策に向き合うのもかなりキツかったです。転職サイトがオススメしてくる求人がいよいよ工場派遣などしかなくなってきた頃には大卒、オフィスワーク希望で登録してこれか……と狂いそうでしたが、12月頭、最終面接後しばらく連絡が来なかった比較的マシそうな仕事が奇跡的に決まりました。なぜ決まったかはわかりません。その後入っていたいくつかの面接を(まあ内定あるしな……)と舐めた態度で受けてたらなぜか通り、ありがたいことに複数内定を貰うことができました。まあ童貞そうだけど必死に尽くしてアピールしてくる男よりセフレ余らせてそうな男の方がモテるので、それと同じなんでしょうね。前職と比べて大手!キャリアアップ!という転職では決してありませんが、一応文筆業関連ということで全くの別業種よりかは前職の経験も多少は生きるでしょうし、明らかにヤバい求人ではない職にありつけるだけ本当にありがたいです。年明けから働くことになるので、正月までは貯金ないけど無職として過ごそうと思います。
さて、うつ病についてですが、本来うつ病の原因である前職から離れ、今は転職も落ち着きダラダラ無職しているので気が楽なはずですが、なぜか抑うつ感や自分への怒りが消えません。うつ病って簡単には治らんのですね。つらみ現在進行形、今でもズキズキ痛いやです。それはそれとして無職はクソ楽ですけどね。無職最高!健康ならね。もちろん、これは転職活動中も含めて5月6月のように自〇未遂や自〇行為には至りませんでしたし、飲みや遊びに行く余裕も多少はありましたけどね。こういう仕事など無理やり自分を稼働させなくてもいい時期に減薬、断薬をしていくべきなんでしょうが、それもできていません。再就職まで時間があまりないですが、そもそも会社ではなく社会に向いていないため、働き出したらまた同じことになるのではと不安です。まあまた薬を飲んで騙し騙しやっていくしかないのでしょうが、先行きが分からないまま無職に甘んじている方が精神的にも辛いので、辛抱がんばり豆大福です。
最後に、仕事が辛くてもやはり3年、特に2年未満で仕事は辞めない方が良いです。石の上にも三年的なアレではなく、転職市場からもヤバい人認定されて足元を見られ、気づけば悪質だったり条件がヤバかったりする求人だらけになってしまうからです。最近では仕事を安易に辞めるなと発信する人も、体や心を壊しそうならすぐ辞めようと但し書きをつけます。ですが結局転職活動では体や心を壊しましたと言うことはできません。体や心は医師や薬次第でいつか治るかもしれませんが、一度壊れたキャリアを直すのはどんな名医でも困難を極めるので、辞めないに越したことはないです。僕みたいに転勤が嫌だから、うつが辛いからと安易に辞めると新卒の就活と比較してレベル感の違いに絶望することになるかもしれません。まず、そうならないようにメンタルに自信のない人は就活頑張ってホワイトな大手やそのグループ企業に入った方がいいのですが……。私にはなかなか大手には入れなかったので今があるんですね。。。そして、どうしても転職するなら在職中に転職しましょう。お兄さんとの約束だ。シンプルに会社辞めてから転職活動してる人は「えっ!?退路を断って転職!?す、すごいね〜(笑)」とヤバい人扱いされます。このセリフマジで色んな面接官に言われまくって耳にタコができました。口ではキャリアアップのためと言いますが、メンタルヘルスを隠している、上司と揉めた、計画性や考えが足りないなど、色んなあらぬことを疑われるでしょう。とはいっても、まあスピード退職しても今の景気なら次の仕事自体にはありつけるのでなんとかはなります。辞めてしまってもそこまで悲観することもないので、お互いなんとか生きていきましょう……!(私も次の仕事が前職と比べていいところかはまだわからないです)
お礼とお詫び
この記事を読んでくださってありがとうございます。前の2記事もたくさんのハートをつけていただきました。拙文ではありますが気に入ってくださるのは大変嬉しいことです。
前の2記事で自分のうつ病に関することを呟くX(Twitter)アカウント@810SNPI_114_514についてですが、前職在職中自虐がすぎるあまり良くない発言をしたので反省をして削除しました。前2記事から飛んでくださった方には申し訳ございませんでした。再就職後も生きていればnoteは更新していきたいと思うので、今後とも何卒よろしくお願いいたします。