資格の作り方 step1 教育理念③【教育事業のドメインは?】
前回の「資格の存在価値」「資格者の役割」を考えるワークは、いかがでしたか?
あなたが持つ資源 → 学ぶ人の成長 → 社会の課題解決
が延長線上につながる、そんな文言が明文化できましたか?
今回は、教育理念を使って、教育事業のドメインを設定してみましょう。
事業を持続的に発展していくためには、模倣されにくい独自の事業ドメイン(事業領域・ターゲットの定義)を持つことが有効です。
これまでの事業活動、知的資源を生かし、あらたに「教育事業」を展開していくわけですが、立ち上げにあたり、その事業ドメインを「教育事業向け」に設定し直さなければなりません。
その時、「教育理念」はその指針となり、その独自性こそ強い経営資源にもなります。
今回は、教育理念に沿って、経営資源を棚卸しし、教育事業のドメインをつくってみましょう。
この作業を成功させるには、2つコツがあります。
1つは、とにかく自己矛盾をなくすこと。
前回、教育理念づくりのためのワークをしました。
その5つの質問に矛盾があるうちは、どうも腹が座らない状態になると思います。
矛盾した状態は、判断基準が曖昧で、決定・判断力は下がります。
主催する人がそうした状態の新規事業に、賛同できる人は少ないでしょう。
もう一つは、誰かに壁打ち相手になってもらうこと。
人は、自分を俯瞰して見ることは、幽体離脱しない限りできません。
内側からでは、魅力、資産に気付けないのは、自然なこと。
この世で自分の活かし方を一番知らないのは、きっと自分自身なのでは?と思うくらいです。
「自分の価値は、他人の無価値」くらいに捉えたほうがいいでしょう。
自分自身のことなので、あたり前と捉えていることや、イケると思えて捨てきれないことが多く、仕分けるのは難しいものです。
経営資源の集中という観点からみれば、それは致命的です。
出来るだけ、友人でなく、内部のスタッフでもない人に、壁打ち相手を探しましょう。
主観だけでなく、学ぶ人(資格者)の視点、社会の視点を持って、
そぎ落とすこと。
少人数の組織でヒトもおカネも潤沢でなければ、なおさらです。
NPOの理念のもと、100歳時代、あらゆる機会に学び合える人、場が身近にあって、生きやすい社会を目指し、学びをつくる活動に活用させていただきます。合わせて公式サイトもご覧ください。https://social-ed.or.jp/