残念しっぱい雑記『物欲がなくありたい』
モノをよく失くす。
財布に、帽子、スカーフに鍵。最近だと布マスク。そして、腕につけているはずの、腕時計。身の回りのものがどんどん消えるのだ。
カメラのレンズキャップは失くしすぎて、会社のメンバーからはカメラを触ることを禁止された。撮影の仕事は全部、メンバーにおんぶに抱っこだ。
あまりにモノをなくすので、物欲がないということにした。
元々は引っ越しが多くて、モノをずっと持っていられないということもある。イギリスから日本へ本帰国した際は、突然決めすぎてパッキングする時間がなく、お気に入りの靴などは履いているモノ以外全部捨ててきた。
カンボジアから日本へ拠点を移す時も、後ろ髪を引かれるのが、冷蔵庫や洗濯機などの大きめの家電の存在だった。日本の家を残そうか、それとも倉庫代わりに、一応家を借りておこうか。。。けっこう悩む。
そんな時に、家電が欲しいと友人に言われたので、気前よく全部あげることにした。すると日本の拠点も全て、解約することができたの。
日本の家が綺麗さっぱり処分されていたので、カンボジアにこんなに長いこといることになったのだろう。もし日本に家があったら、もっと早く日本へ逃げ戻っていたかもしれない。
つまり引っ越しが多いと、強制断捨離ができ、身が軽くなるのである。
だから、私は物欲がないということにしたのである。
妻と結婚した際に、自分は物欲がないということをアピールした。実際、妻といっしょにいても、モノをどんどんと失くす。そして、失くしモノをしても、まるで平気な顔をしていた。
「モノに執着しないから、全然平気。」
そんなスタンスをとっていたある日、妻と二人でタイのチェンマイに行くことになった。
出発の飛行機乗って席に着くと、自分のスマホが手元にないことに気がづく。飛行機はもう離陸だ。
スマホは当時の最新機種。それもまだ買ったばかりだった。
どうやら空港のどこかに置き忘れてきたらしい。もちろん、飛行機は戻ってはくれない。これから旅が始まるというのに、スマホなし。SNSができないのはもちろん、写真も撮れない。妻のスマホを都度、借りるしかない。スマホがないた旅は、スマホ依存症の私にとっては楽しさ半減である。
買ったばかりの最新機種ということもあり、グダグダ愚痴を垂れる私。。。
妻にとっては「あんたは、モノに執着しないんじゃないの?!」と言いたいところだろう。あれだけモノに執着しないと私はほざいていたのだから、至極当然である。
いくらモノに執着しないからとはいえ、仕事柄、そして現代人として、そしてタイミング的にも、グチグチとせずにはいられない。そんな情けないていたらくだ。
それにしても、スマホは本当によく失くす。そしてよく壊す。
最近も買い換えたばかりだ。
ということもあり、怖くて、最新機種のフラッグシップ機を買えなくなった。。。失くしても凹まないスマホを選ぶようになる。
というか、早くスマホが進化して欲しい。
つまり失くす可能性がないデバイス、手元から離れない形になって欲しいのだ。腕時計すら失くす私にとっては、もう体に埋め込んでもらうしかないかもしれない。(とはいえ、ちょっと怖い。)
手をかざしたら、周辺の公共施設がデバイスになって、パブリックなホログラムモニタになってくれるのもいいかもしれない。
ともかく私にデバイスを持たせないで欲しい。
そんなこんなで、自分の欠点から未来のデバイスデザインも妄想する。そうやってスマホはいつかモノという形がなくなるかもしれない。
そんな未来になって欲しい。
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