読書感想文_001_マーケティング系

仕事上や興味で本を買っても、積読になってしまうので読書感想文を溜めていくことにした。

書評というと、真面目に書かないといけない気がするし、最初にガッツリしたものを書いて続かないというケースが多い。コツコツやるのが苦手だ。そんな私が続けられる仕組みとして、考えなくても埋められる(と思われる)フォーマット化をすることにした。

私は読書するときに小さい付箋を貼りながら書くタイプなので、その付箋が貼られたところをサマっていくと埋まるであろう。

考えたフォーマットはこちら

本の概要(タイトル、著者、初版年月、読了時間、リンク)、感想(買った理由、得られたことや現時点の自分に刺さったことのメモ)、Next Action

自分の頭の整理のために断片的な話になること必至なので、本の紹介文にはなり得ないことは最初に言っておきます。

ということで第1回目、行きます。1時間くらいで書けた。

本の概要

タイトル:マーケティングプロフェッショナルの視点

著者:音部大輔

初版年月:2019年4月

読了時間:3時間

感想

買った理由:著者が外部講演や記事で言及しているフレームワーク「パーセプションフローモデル」に興味があったから。パーセプションフローモデルを元上司に紹介されてさらに興味が湧いたので買った。

得られたこと:私は元々マーケティングは「意味付け」することであると考えていて、生活者が「自分の人生に○○が存在することは〜〜な意味がある」と納得感があるものは選ばれ、そうでないものは存在しないかのようにスルーされる時代になっているなと思っていた。本の前半では、マーケティング、ブランドの定義をしており、私と表現は違うし対象範囲ももっと広かったり詳細な定義をしているものの、答え合わせができて良かった。

マーケティング投資の考え方とファネル理論は、私が見た組織では少し古い考え方だったのだろうと思う。昨年の投資効果を積んだ上で、今年の予算からの最大効果を算出するよりは、3年後にどう回収するかということにフォーカスした計算が多かった。この投資の考え方と、ファネル(特にエレベーターファネル)は、精度を高める上でフレーミングをすることなので、今後マーケ分析に関わる機会には意識したい。

この本でとても良かったのは、専門職組織の在り方について書かれている点だ。マーケティングもデータ分析も、専門家集団であり、組織の作り方はどこも試行錯誤している気がする。ブランド(または事業部)単位で存在させるのか、横断組織にするべきか。それの繰り返しが多くの組織で起きていると思うが、ポイントは、その分野に対して組織のリテラシーが習熟しているかどうか。習熟していて自律走行できるのならば、各ブランド/事業部に分散して配置しても良いが、習熟していない場合は専門組織として知識収集と体系的な蓄積が必要。さて、今の組織だとどうだろうか・・・

最近取り組み開始したナレッジシェアについてもフレームワークが紹介されていた。SECIモデル。今はやっと共同化する場づくりをスタートしたところで、表出化、結合化、内面化は目指しているのだけど、時間を区切ってまとめをやった方が良いかなと思った。

マーケティング設計図の「ブランド定義書(ブランドホロタイプモデル)」「パーセプションフローモデル」について。ブランドホロタイプモデルは、ブランドがなんであるか、あるべき姿を書く。パーセプションフローモデルは、マーケティング活動の全体設計図である。なるほどと思ったのは、よく比較されるカスタマージャーニーマップとの違いで、こちらは過去から現在までを整理し、最適化や改善目的で使うもの。商品カテゴリー単位で考えるので競合も一緒になる。パーセプションフローモデルは、現在から未来の進み方を整理するもので、商品やサービスが登場する段階からユーザーにとって意味ある存在になっていくまでの未来像を描くもの。だからブランド固有のものとして描く。とても腹落ちした。

Next Action

<1>現業で立ち上げたナレッジシェア会の再整理

SECIモデルを使ってロードマップを引いてみる。どのタイミングで表出化、結合化、内面化を引き起こすかの時間軸と、事務局である私がどう言語化できるかを考える

<2>ブランドホロタイプモデルを自分のサービスで描いてみる

8つの定義のうち5つぐらいは自社サービスで想起できたものの残り3つがちょっと謎だなと思いながら読んでいた。私が知らないだけなのか、定義されていないのかを知るために、描いてみて、著者の教えを受けたと思われる同僚に壁打ちしてもらおうと思う。

<3>パーセプションフローモデルを自分のサービスで描いてみる

これも2と一緒で、まずは描いてみて、それに加えてデータがどう落ちているかを整理してみるとマーケティング分析の型として使えるかもしれない。これも描いてみたら同僚に壁打ちしてもらおう。

イチオシ名ゼリフ

「戦略とは目的と資源」

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