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プロDD・M ~その567
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
「コイケごと俺に攻撃を…しかもこれは…この威力ッ…!さすがは消し炭の魔女ォ……」
「やっぱり効いたわね」
消し炭の魔女の一撃は、確実にソウチョウには致命傷だった。
「どうして…わかった…」
「あなたの指…ヨシケーの刀を受けた時のものよね、いや、正確には、あなたがヨシケーの攻撃を止めた後、ヨシケーを攻撃した時の傷よ」
「……
プロDD・M ~その566
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
その光景は、コイケにとって信じられないものだった。
(馬鹿な…いくら何でもありえません…..この人数のヲタクを相手にして、まして消し炭の魔女がいて、傷一つつけられないなど…..ソウチョウ…..この力は一体……)
ヲタク達の消耗は激しかった。いくら攻撃しても倒せない相手。攻撃し続けるのにも限界があった。
「無駄だ。神話級ハ
プロDD・M ~その565
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
激戦の最中、2人、いや、3人は降り立った。
「乱入者か?まだ残りがいたか。だが、すぐに消える」
ヨシケーが神速の一撃を降り立った男に向けた。
「待て!ヨシケー!」
消し炭の魔女の声より早くヨシケーの刀は男を通り過ぎた。
「他愛無い」
「そうだな」
「!?」(馬鹿な、今確かに斬り捨てたはず……なのに!なのに!)「どうして
プロDD・M ~その564
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
群青王国と遊戯機構がぶつかってる頃、走馬灯を巡る戦いは終わりに近づいていた。
「多くのヲタクが既に散り、走馬灯のエネルギー源となって消えていった」
ソウチョウが呟くと、その横に構えるコーが不思議そうに尋ねた。
「どうしてご主人はそんなに走馬灯に詳しいにゃん?」
「……はて、どうしてだかな」
「にゃん…?」
はぐらかした
プロDD・M ~その563
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
「なぜ、俺は…ここに?」
マルスは思い出していた。カエルによって己の存在が消滅されそうになっていたことを。
しかし、どうやら寸前の所で、ケイによってここに召喚されたようだ。
「くくく…まさかこんな大物が釣れるとはな。さすがは腐ってもアッキー。上質な贄だったよ」
「!!?」
「その顔、状況がまだ呑み込めていないと見える。お
プロDD・M 〜その562
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
「どうせ今、命が残り2つとか考えているんでしょ?」
NDKの問いに、エーケーはドキッとした。それを隠し、平静を装って、剣を構えた。
「だから、言ってるじゃない。ネネネソードを失ったあんたに、私の攻撃は防げないって」
「!!?」
エーケーはその時、自身に纏わりつく瘴気に気付いた。
「もう何もかもが、遅い」
「な、なんだ、こ
プロDD・M ~その561
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
「ニシの身体を……!」
コイケの視界にあったのは、ニシであってニシではなかった。
「アハハハハ!でも、このオリジナル女神も呪術も全てニシのものよォ~!それらを全て強奪して使いこなす……それがこのあたしの力~よ!」
「そういうわけですか」
コイケは1人、納得の表情を浮かべた。
「理解したようねェイ!」
「ふむ、あなたがニシ
プロDD・M ~その560
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
向かい合うかつての同志…….ニシとコイケ。
今は互いに己の組織を率いて戦っていた。いや、灰かぶりは既に壊滅していた。
コイケは共に灰かぶりを盛り上げていた頃を思い出していた。
「スパイとして潜り込んだ中でも、あなた方のその情熱は本物だと信じて疑いませんでしたよ」
「俺もそうだ、だからこそ利用価値があると思った」
「ニシ
プロDD・M ~その559
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
その肘はカエルを元の形状がわからないほどぐちゃぐちゃに砕いた。
そして、ツムギはその場に倒れ込んだ。
「マルス……仇はとったよ……」
もう一歩も動けず、ツムギはそのまま目を閉じた。
消し炭の魔女は確実にニシを追い詰めていた。
「5…..」
しかし、無数の炎の腕に殴られながらニシは何やら呪文を唱えていた。
その意
プロDD・M ~その558
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
「さっきはちょっと油断しちまった。そもそも最初から仲間じゃあねぇのによォ…..」
コジオは立ち上がりながら、ぺっと唾を吐いた。
それを見てヨシケーは一度納めた剣に再び手をやった。
「驚いた。確実に息の根を止めたと思っていたが」
「伊達にDDは名乗っちゃいないんでね」
「無駄なことだ。消し炭の魔女が本気を出せば、この場の全
プロDD・M ~その557
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
その女は、当たり前のように立っていた。
そして、その周囲の男達は当たり前のように地面にへばりついていた。
「次は誰?81か、灰かぶりか、それとも、悪美烈駆かしら?先に滅びたい者から来ればいいわ」
その圧倒的な力を前にソバシは、エーケーに耳打ちした。
「エーケーさん…ここは...」
「わかっている…消し炭の魔女が出てきた
プロDD・M ~その556
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
カエルを倒したツムギは再び立ち上がり、歩きだしていた。
「戻らなきゃ…みんなの所へ…そして、伝えなきゃ…マルスのことを……」
「ノコッチ、お前はまだぎりぎり生かしてやるよ。そして、その目で確と見るがいいさ。消し炭の魔女が成す術なく、消滅させられる様を。ハハハハハハ」
ニシは足下にノコッチを置き、大きく笑った。
「悪趣味
プロDD・M ~その555
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
「お前らは…遊戯機構……!」
アッキーとライコの前に現れたのは、遊戯機構の会長ケイだった。
「手荒なことをしてすまなかったな、すぐに解放してやろう。だが、私の話を聞いて欲しい」
かつてその力で悪逆の限りを尽くしたその男は、見る影もなくやつれていた。
「君達は気付いているか…?この世界に終わりが近づいているのを」
「何だっ
プロDD・M ~その554
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
そこにいたのは、完全に包囲され、ボロボロに傷ついたノコッチだった。
「はぁ…はぁ…..」
「なかなかしぶとい。さすがはかつての鮫地方の支配者」
ヨシケーの刀が血に染まっていた。
「ここは通さねぇ……」
「いつまで立っていられるかな?もう反撃もままならないようでは」
「うおおお!」
「ほぅ?」
ノコッチはヨシケーの持ち手
プロDD・M ~その553
※この物語はフィクションです。実在の人物・団体とは一切関係ありません。
「ライコ!ライコ!てめぇ……!」
首に刃を突き刺され、地面に倒れるライコを見て、アッキーは叫んだ。
しかし、敵の姿は見えない。
「くそっ!!」
「次はあんただ、アッキー。のこのことこの亡国へとやって来た愚かな男。かつて不死王と呼ばれたあんたの権能…もう不死身じゃあないんだろっ!アッキー!」
刃がアッキーを襲った。
「く