レアル・マドリードの「マドリディスモ」
今回はレアル・マドリード対エルチェの試合について書きたいと思います。
スターティングメンバー
アンチェロッティの公言通り、アザールがスタメンとなった。
前試合のコパ・デル・レイでの試合で決勝点を決め、勢いそのままにこの試合で期待される采配だった。
試合を振り返ると
マドリーがボールを支配しながらチャンスを多く生み出して行く。
エルチェは守備を固めて、カウンターを狙っていた。
多くチャンスを生み出してシュートまで持って行くが、相手キーパーのエドガル・バディアの好セーブが連発する。
その中で、ヴィニシウスの突破からPKを獲得し、キッカーはベンゼマ。
ベンゼマは今までのPK全て左に狙っていたが、この試合で右を狙い、シュートは枠を外してしまう。
左を狙っていればと思ってしまったが結果論。
試合を終始支配していたマドリーだったが、42分エルチェはワンチャンスを生かされ先制を許してしまう。
1点リードを許し後半へ突入した。
前半決して悪い展開ではなかったマドリーだったが、思わぬ形で先制され、エルチェとしては戦いやすくさせてしまった。
アタッキングサードまで持ち込むが、最後のフィニッシュが上手く行かない。
攻撃の軸である、ベンゼマが負傷交代し、攻めに厚みをかけるマドリーは、クロースをロドリゴにかえ、システムを4-2-3-1に変更する。
このシステムでの中心となるのがアザールだ。
4-3-3ではフリーマンとれる動きを見せ、チャンスを生み出し、この試合でのプレーには可能性を感じた。
システム変更後も周りとの連携を生かし、ペナルティエリアへの進入を繰り返し、攻撃を活性化させていた。
しかし、エルチェのマドリー対策が幸を奏していて、前がかりになるマドリーへのカウンターが決まり追加点を献上してしまう。
残り20分程になってしまった展開だが、諦め無いのがマドリーだ。
その状態から相手のハンドで得たPKをモドリッチが決め、ATにヴィニシウスのクロスをミリトンがヘッドで合わせ同点に追いつく。
これぞマドリディスモを感じる試合だ。
最後まで諦めない、王者の品格を見せた。
レアル・マドリードの流儀
マドリディスモとはマドリー主義と言われる言葉で、「レアル・マドリードの流儀」と言う本にも書かれている、マドリーの首脳陣は、組織のみならず選手に対しても、コミュニティの価値観を徹底させる努力をしている。「レアル・マドリードとともに」という強い感情をコミュニティに植え付けている。
勝利にもチーム哲学、品位、流儀、エレガンスを求めている。
「勝者たれ、紳士たれ」。試合に負けたとしても、チームは最後まで戦う姿勢と威厳を貫き、コミュニティの期待に応え続けているのだ。
マドリーはこのサッカー哲学によって成り立っている。
色々、マドリーの文化や歴史なども書いている本なので興味がある方は見てみて貰えたらと思います。
終わりに
エルチェのマドリー対策が功を奏し、マドリーに対して勝ち点を拾った。
対するマドリーは強みのカウンターを消され、ボールを支配するもののゴールまでが遠かった。
下位相手に勝ち点を取り逃しているのが物語っている。
負けてもおかしくなった状況から同点まで追いついたのは、さすがマドリーと言う試合だった。
22節を終え、2位セビージャとは4ポイントと差が縮まりかけている中、マドリーの強さを後半も見せて行って欲しい。
最後までご覧いただきありがとうございます。また書いて行きますので宜しければ見て下さいm(_ _)m