終わりがみえてようやくできるようになること
よる、疲れ果てているはずなのに眠れないとモゾモゾ動く子どもとお話ししたり、マッサージをしたりしながら布団に入る。
もうずいぶん大きくなって、気軽に抱っこしたりはできない。
外で手をつなぐ時間も少しずつ減ってきた。
それでも腕の中にいる子どもは、小さくてもろくてつぶれてしまいそうな感覚がある。
自己肯定感とか、未来や過去の出来事とか。
たくさんの刺激と重圧の中で折れてしまいそうな、折れずにがんばっている姿をみつけて、わたしは母としてこの瞬間だけは大切に扱おうとやさしいきもちで子どもと接する。
大きくなってくれたから、わたしにその余裕ができたのだと思う。もちろん毎日じゃない。
それでも終わりの見えてきた子ども時代の、その一瞬一瞬を、わたしにできる速度と深度でできる限り大切にしていきたいと思うのです。