寝床あれこれ
4人家族の我が家は、これまで2階の寝室に家族みんなで寝ていた。
ところが小学3年の上の娘は、最近1階の和室に一人で寝るようになった。和室と言っても廊下で隔てられているわけではなく、リビングのすぐ隣にある畳スペースのことで、必要であれば引き戸で仕切ることもできる。他の誰よりも支度が早く寝つきもいい娘は、そこに布団を敷き、みんなが寝る準備をわちゃわちゃとやっている音を聞きながら眠りにつくのが寂しくなくて良いようだ。
確かにそれまでは、先に2階に行って待っていたわけで、誰かが来る頃にはもう寝てしまっていることが殆どだった。眠気が勝っていたとは言え、少し心細かったかもなぁなんて思う。でも今では、眠ってしまえばそのまま朝まで一人だけ一階ででも寝ていられることに、親としてはなんだか成長を感じるのである。
ところで、この和スペースは元々僕も一人で寝たいときに活用していた場所だった。
家族4人で寝ているとさすがに狭く感じることもあり、あとからベッドに入る時は、すでに大の字になってグッスリと寝ている子をズズズっと引きずって自分のスペースを作らなければならなかった。それでも、寝ながらゴロゴロとこっちに転がってきたり、蹴飛ばされたりすることもしょっちゅうだった。
普段と違う場所で寝るというのは、例えそれが同じ家の中だとしても非日常感を味わえる。友達の家に遊びに来たような、どこかの旅館に泊まっているかのようなワクワク感だ。朝、目を覚ますといつもと違う角度から朝日が差し込み、寝ぼけた頭で現在地を確認することから始まる。ちょっとだけ新鮮な一日のスタートを切ることができるし、ドサッと布団をあげることで脳はさらに目覚めてゆく。体も徐々にほぐれてゆく。あぁ布団っていいなぁ。
ということで、現状僕と娘が一日おきにこの場所で寝るというルールで使うことになった。お互いここで寝ることに価値を感じているが、逆に2階のベッドもそれはそれで、マットレスが体をしっかり支えてくれる感じ?がしてやっぱり寝心地良かったりもする。まぁとにかく、寝るという毎日必ず行う作業に、少しでも楽しみや幸せやワクワクを見いだせているのなら、それは実に素晴らしいことだなぁということです。
さらに最近では和室の中でも布団の向きをいろいろ変えて、朝の新鮮さを味わいつつ、しっくりくる角度を研究している。今のところ部屋の対角線上に斜めに布団を敷くというのは寝つきにくかったという結果が出ています。
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